君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

気仙沼線BRT・大船渡線BRTを鉄道っぽく撮ってみた(2)

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志津川湾沿いを進む気仙沼線BRT。陸前戸倉志津川

下記の記事にて最後に書いた通り、11月頭の3連休で再度、気仙沼線大船渡線BRTを訪ねて撮影に行ってきました。

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東京から一ノ関で大船渡線に乗り換え、もはや私にとってはおなじみとなった気仙沼駅

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今回は以下の3つのテーマを用意しての訪問でした。

  1. 奇跡の一本松とバスを絡めて撮る
  2. 気仙沼線BRT・柳津~本吉間の専用道で撮影場所を探す
  3. 大船渡線BRT・小友~盛間の専用道で撮影場所を探す

1.は前回そういえばやっていなかったテーマ、2.と3.は前回、台風19号で専用道が被災して迂回運行していたことと、気仙沼線陸前小泉~本吉間が11月1日に専用道に移行する前だったため実現できなかったテーマになります。

本記事では1.と2.について紹介し、3.については記事を改めたいと思います。

奇跡の一本松とバスを絡めて撮る

15mの大津波に襲われ、7万本の松が全滅した高田松原の中で1本だけ流されずに残り、その後も陸前高田市の観光需要を一手に支え続けた奇跡の一本松。津波によって枯死となり、今はモニュメント化されています。

その存在感の大きさを考えればぜひうまく撮りたいのですが、結論から言うと、あまりうまくいきませんでした。

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上の写真は気仙川の西側に造成された高台から俯瞰したもの。9月22日に一部オープンした高田松原津波復興祈念公園のほぼ全景を眺めることができます。この場所は予定にはなかったのですが、下から見上げた時に絶好のビューポイントのように見えたので訪ねてみたものです。

今はまだ大半のエリアが工事中ですが、近いうちにきっと美しい公園として、見事な景色になるのではないか、と期待しています。

さて、左下にBRTのバスがいて、右上の方に奇跡の一本松と、その右側の震災遺構である旧ユースホステルがあります。

奇跡の一本松は単独で撮るならそんなに難しくないのですが、バスと絡めようと思うと、

  1. 道路から距離が遠い
  2. 一本松自体が実はそんなに目立たず、他の何か(特に周囲の山々)に溶け込みやすい
  3. 一本松も道路側も周囲が工事中で立ち入れないところが多く、構図の制約が大きい

ということで、なかなか思うようにいかないのです。

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公園内からこんな感じでも撮ってみましたが、構図が無理やりな上にバスがあまりにも目立たないので、だめだこりゃ、という感じ。

今後も模索は続けようと思いますが、しばらくは優先順位を下げようかなというところです。

気仙沼線BRT・柳津~本吉間の専用道で撮影場所を探す

こちらは、あいにくの曇りでしたが、構図としてはいろいろ得るところがあったように思います。

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上の3枚は前谷地駅にて。撮影したのは留置中のバスですが、その隣に小さな広場があり、木々が黄葉していたので秋の雰囲気たっぷりで撮れたように思います。季節ごとに変化があるのではないかと期待です。

前谷地駅は訪問する予定はなかったのですが、志津川に向かうために乗った上りのバスがたまたま前谷地行きだったので、鉄道と併用している柳津~前谷地間のルートを実際に確認するために足を延ばしてみました。作成しているルート図に誤りはありませんでした。

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こちらは柳津駅。駅前広場から道路へ続く道には短い桜並木があり、ここも黄葉していたので、前谷地駅と同様に秋の雰囲気たっぷりで撮影しました。

なお、以前にゴールデンウィークに訪問した際にはだいぶ散った桜が咲いていたのを確認しています。

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ここが満開の桜で彩られるのはぜひ見てみたいと思っています。

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上のモアイ像は、志津川駅付近の南三陸さんさん商店街に置かれているもの。チリ地震津波で被災したことをきっかけに、チリから南三陸町にモアイ像が贈られ、それが東日本大震災津波で壊れたために、復興を願ってイースター島で作られた本物のモアイ像が贈られたそう。しかも目入りの像は世界で2体しかないのだとか。
あいにくの曇りの日で、像自体は相当黒味が強いので、普通に撮ってもどす黒くなってしまいます。そこで、あらゆる加工を駆使して全力でモアイの表情を引き出そうとしました。背景が白飛びしているのはそのせいです。せめて青空だったらと思いますが……。

バスとの絡め方は、「モアイの眼差しの先に向かって進め!」というイメージ。

ちなみに、バスにラッピングされているタコの絵も南三陸町の名産にちなむもので、南三陸揃いになったのは偶然でした。

左上に何か文字入れすると良さそうなので、そういう素材として使いたい感じがします。

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上の2枚は、志津川駅から南に30分ほど歩き、山の上に登ったところにある「海の見える命の森」からの素晴らしい眺望。2枚目の右上の枯れ木は構図から外してもいいのでしょうが、海の広さの表現を優先して広角を維持しています。バスを入れる場所はここしかないので、広角を維持したまま左に振るとバランスがおかしくなってしまうためです。

海沿いの専用道の両側には高い柵があり、こりゃだめだと思ったのですが、撮影してみるとほとんど目立たないのは望外でした。

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「海の見える命の森」はボランティア主体で開拓されている場所で、津波てんでんこの教えを語り継ぐための碑が建てられ、犠牲者の魂を慰める大仏像が設置工事中でした。

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上の写真は、歌津駅の真上にボランティアが整備している「鎮魂の森」からの撮影。

朝焼けを期待して降りてみた歌津駅ですが、港の方が一瞬焼けただけで、残念ながら期待通りにはいきませんでした。

構図には悩みますが、一応奥に歌津港を入れることもできます。

ただ、春になって花が咲けば、それで埋め尽くしても綺麗な写真になるのではないかと思います。

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鎮魂の森にはこのように仏像が置かれ、「津波てんでんこ」の表現こそないものの、警報が出たらすぐに高台に逃げることを訴えた碑が置かれていました。

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この3枚は、歌津駅北側で専用道をまたぐ橋からの撮影。

駅の両側はトンネルですが、その両方のトンネルまで見通しが利くので、いろいろな撮り方が出来そうです。

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こちらは駅ホームから志津川方向を撮影。

次回は大船渡線・小友~盛間になります。

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撮影場所の情報や全体のルート図は以下の記事にまとめていますので、興味があればご覧ください。

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