君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

JR大船渡線BRTルート図(2019年10月現在)

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鉄道時代の駅舎を模して再建された陸前高田駅(2019.10.21)

JR気仙沼線、JR大船渡線の鉄道線・BRT・旧鉄道線のルートや駅の位置を、「Googleマイマップ」を利用して1つのマップにまとめたものを作成しています。

本記事はJR大船渡線のまとめになります。JR気仙沼線(2019年10月時点)は下記記事をご覧ください。

a-train.hateblo.jp

前回作成したのは2019年5月でしたが、10月に訪問した際の記録などを踏まえ、以下の点を更新しています。

  • BRTとして利用できるミヤコーバス・気仙沼駅前-鹿折唐桑駅前間を追加
  • ミヤコーバス 鹿折唐桑駅前-上鹿折駅前間の経路を修正(寄り道経路を追加)
  • 八幡大橋(東陵高校)-唐桑大沢間 道路工事に伴う経路変更を反映
  • 長部-奇跡の一本松-陸前高田間 奇跡の一本松駅の移転および道路工事に伴う経路変更を反映
  • 栃ヶ沢公園-陸前高田間 道路工事に伴う経路変更を反映、栃ヶ沢公園付近の経路を修正
  • 高田病院駅の駅位置を修正(病院内敷地にバス停があることを確認)
  • 2020年春開業予定の陸前今泉、大船渡丸森、地ノ森、田茂山の各駅(★印)を追加

ルート図は以下の前提でご覧ください。

  • 2019年10月現在のルートです。BRT専用道の整備の他、沿線の復興工事によって頻繁にルートが変わりますので、ご覧になった時点とは異なっている可能性があります。
  • ルートは訪問時の記憶や記録、googleマップの地図や航空写真、JRや自治体が発表している情報、一般に公開されている乗車記・訪問記などをもとに作成しています。ただし推定を多く含むほか、参照した情報がすでに古いなどの理由で、実際と一致しない可能性があります。
  • マイマップのベースとして利用している航空写真自体が、その撮影時期によって現状と異なっている可能性があります。

凡例は以下の画像をご覧ください。

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まずは路線の全体概要図になります。

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JR大船渡線(BRT区間) 全体概要図

鉄道部分(一ノ関~気仙沼)は省略しています。

BRT区間の全体的な特徴としては、

  • 気仙沼陸前高田間、鉄道が山間部を通っていたのに対し、海岸を走る一般道を経由する形に変更したため、ルートが大きく乖離している。
  • 陸前高田市中心部は、復興事業の進展や地元の要望にあわせて新駅が数多く設置されている。
  • 陸前高田市中心部を抜けると全区間BRT専用道が整備されており、その経路上で鉄道にはなかった新駅も複数設置されている。

といったことがあります。

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JR大船渡線 気仙沼上鹿折・唐桑大沢間

気仙沼から上鹿折および唐桑大沢の区間鹿折唐桑から先、鉄道は上鹿折に向かっていましたが、BRT化の際に海岸沿いの主要道を経由するルートに変更されました。このルート上に八幡大橋(東陵高校)・唐桑大沢などの新駅が設けられていることから、鉄道区間をBRT専用道として利用する考えはないものと思われます。

陸前高田までの鉄道駅であった上鹿折陸前矢作・竹駒の各駅のうち、津波で被災した竹駒駅以外は駅や路線が被災したわけではなく、このルートでの復旧も容易だったはずですが、国道沿いには漁港などもあり、そちらの方がニーズが高いように見受けられました。上鹿折から陸前高田方面、および陸前矢作・竹駒から気仙沼方面の需要量なども考慮して、こうした形にしたのではないかと考えられます。

上鹿折までのピンクの線は、大型時刻表などにも書かれている通り、ミヤコーバスのバス路線をBRTとして利用しているもの。両者の運賃の違いへの対応や、上鹿折から先に乗り通す場合にどうするのかなど、細かい定めがいろいろあって制度上は結構面倒なのですが、おそらく、ぶっちゃけ言えば影響を受ける人は少ないので個別に対応してもいいぐらいの話、なのだと思います。

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JR大船渡線 唐桑大沢-奇跡の一本松間

鉄道ルートから離れ、完全に新しくできたルートと駅のみの区間

2020年春、気仙川の西側に陸前今泉駅が開業することが発表されています。

JR東日本ニュース(2019年10月9日) 大船渡線BRT新駅の設置について
https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1570598533_1.pdf

現行ルートから外れるため、どのようなルートになるのかわかりませんが、おそらくは国道45号から寄り道して戻るルートになるのではないかと思います。

なお、国道45号自体、ゆるやかながらカーブや起伏が多く、津波で浸水した区間もあります。そのため、一部で山側に付け替える工事が行われており、完成した際にはそちらにルートが変更になるものと思われます。

奇跡の一本松駅Googleの表示とズレていますが、これは9月22日にオープンした高田松原津波復興祈念公園内に駅が移設された(移転は9月23日)ことに伴うものです。

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JR大船渡線 奇跡の一本松・陸前矢作陸前高田

陸前高田市中心部となるエリア。

鉄道ルートで上鹿折の次の駅となる陸前矢作は、BRTでは陸前高田から分岐する支線として行き止まりの駅となります。昼間は陸前矢作陸前高田区間運転のみですが、朝夕には陸前矢作-盛を直通する便も設定されています。

奇跡の一本松から盛方面に向かう経路が少しわかりにくいですが、東側から回り込んで陸前高田駅のバスターミナルに入り、折り返して東に向かう経路となっています。

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JR大船渡線 陸前高田-小友間

陸前高田市の中心部を抜けると、小友駅手前でBRT専用道に入ります。

高田高校前・高田病院を経由するのは一部の便ですが、案内上、両駅を経由する便は「普通」、経由しないで直通する便は「快速」という扱いになっています。

西下駅は、2019年3月のJRダイヤ改正に合わせて開業した新駅になります。

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JR大船渡線 小友-下船渡間

小友駅から北側は全区間が専用道となります。

碁石海岸口駅は観光地の入口として、2013年に開設された駅になります。

2020年春には、大船渡丸森駅が開業することが発表されています(上述のJR東日本ニュース参照)。

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JR大船渡線 下船渡-盛間

大船渡市街地を南北に貫く区間。2015年12月に「大船渡魚市場前」駅が新設されています。

また、2020年春には大船渡-盛間に2つの新駅が設置される予定です(上述のJR東日本ニュース参照)。他のBRT区間と同様、市街地において駅を密にして利便性を高める施策の一環と言えるかと思います。