君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

JR気仙沼線BRTルート図(2024年3月現在)

志津川駅付近、南三陸さんさん商店街の横を進む気仙沼線BRTのバス(2022年10月)

JR気仙沼線、JR大船渡線の鉄道線・BRT・旧鉄道線のルートや駅の位置を、「Googleマイマップ」を利用して1つのマップにまとめたものを作成しています。

本記事はJR気仙沼線BRTのまとめになります。

大船渡線BRTについては下記をご覧ください。

a-train.hateblo.jp

前回作成したのは2022年3月時点になりますが、今回は、2024年3月16日のJRグループダイヤ改正までの状況を反映しています。

  • 志津川駅の移設(2022年10月)
  • その他、周辺道路の改良等に伴う迂回路の修正

また、区間ごとの詳細図では、前回に引き続き、現時点で私が確認できている限り(2019年以降に経由していることを確認)の迂回路を記載しています。

はじめに

この記事のルート図は以下の前提でご覧ください。

  • 2024年3月16日現在のルートです。
    BRT専用道はすべて完成していますが、一時的な迂回運行などでルートが変わることがあるので、ご覧になった時点とは異なっている可能性があります。
  • ルートは訪問時の記憶や記録、Googleマップの地図や航空写真、JRや自治体が発表している情報、一般に公開されている乗車記・訪問記などをもとに作成しています。ただし推定を含み、実際と一致しない可能性があります。

凡例は下の画像をご覧ください。

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全体概要図

まず、路線の全体概要図になります。

気仙沼線BRT 全体概要図1(志津川気仙沼

気仙沼線BRT 全体概要図2(前谷地~志津川

気仙沼線BRTの全体的な特徴としては、

  • 前谷地-柳津間は鉄道とBRTが並行して運行している。基本的には、鉄道と接続がないBRTが前谷地まで直通し、石巻線の列車と接続している形。BRTはノンストップだが所要時間は鉄道の方が短い。
  • 柳津-気仙沼間の大半がバス専用道となっており、志津川付近、小金沢大谷海岸付近、および気仙沼市立病院を経由するルートのみが一般道を経由している。
  • 志津川付近、および気仙沼付近で、復興事業などに伴う新駅設置やルート再編が見られる。

といったことがあります。

前谷地~柳津

気仙沼線BRT 前谷地~柳津

南側から下り方向に見ていきます。まずは前谷地~柳津間。鉄道とBRTが並行運用されており、BRTはこの区間はノンストップです。和渕駅あたりは近いところを通りますが、BRTの駅は置かれていません。

経由する道路が必ずしも高規格ではないこともあり、鉄道が各駅停車で21~22分なのに対し、BRTは32分を要しています(2024年3月のダイヤ改正で、それまで34分だったのが2分短縮されました)。ただ、所要時分はあまり大きな問題ではなく、前谷地に到達できる便数を増やすことで、石巻線との乗り継ぎ利便性を向上させるということが重要な点です。

前谷地駅付近では、一時期、駅東側で踏切を渡るルートとなっていたことがあるため、迂回路として記載しています。

柳津~志津川

気仙沼線BRT 柳津~志津川

柳津~陸前戸倉間は内陸と沿岸を結ぶ回廊のようなルートで、全区間でBRTの専用道が整備されています。柳津駅付近にトンネルがあるほか、陸前横山陸前戸倉間には3kmを超える横山トンネルがあります。

迂回路は柳津駅付近を除き国道45号線を通ります。陸前横山駅付近にある工事中マークは、専用道の駅から離れた場所にある代替停留所を示します。

陸前戸倉駅から志津川駅までは志津川湾沿いを通り、特に高架となる区間では眼前に志津川湾が広がる、気仙沼線BRT随一の眺望となる場所です。志津川手前で国道45号へ移行し、道の駅さんさん南三陸の敷地内に移転した志津川駅に至ります。

2022年12月に、柳津~陸前横山間の専用道で自動運転が実用化されましたが、現在は志津川駅手前までの専用道全区間での自動運転の導入が進められています。2024年秋ごろの導入目標となっています。

志津川~歌津

気仙沼線BRT 志津川~歌津

志津川からは町内の高台を結ぶルートとなりますが、2021年3月13日に運行を開始した快速(陸前小泉志津川)は、清水浜方面から専用道を通ってきた後、オレンジのルートで国道45号を志津川までショートカットしていきます。

南三陸町役場・病院前駅は、BRTの初期の頃は付近にベイサイドアリーナ駅がありましたが、再建された病院内に乗降場を移す形で移転・改称しました。

専用道区間の迂回路は引き続き国道45号を通ります。

歌津~大谷海岸

気仙沼線BRT 歌津~大谷海岸

この区間のBRT専用道は、リアス海岸に点在する小さな湾を、山側をショートカットする形で結んでいます。地形に沿って敷設されている国道45号(迂回路)と対比すると線形の違いがよくわかります。

本吉から北側は、BRTで本吉~気仙沼間の区間運転が設けられ、大幅に増発された区間です。本吉と小金沢の間で一般道(国道45号)に移ります。

小金沢駅付近では鉄道用地を防潮堤に利用しており、大谷海岸駅付近は防潮堤の上を国道が通る形で一体化しています。

大谷海岸気仙沼

気仙沼線BRT 大谷海岸気仙沼

大谷海岸の東側~陸前階上間は2021年12月に専用道に移行し、その経路上に、2022年3月に大谷まち駅が開業しました。

陸前階上~最知間はBRTの本格運行開始(2012年12月)時点で唯一専用道として整備されていた区間

岩月駅は2019年3月、気仙沼市立病院は2017年10月、赤岩港は2020年3月、東新城は2022年3月に開業した新駅です。

大半の便は赤岩港駅を経由しますが、1日3往復は一般道に出て気仙沼市立病院を経由します。

赤岩港駅を出ると大川を渡るための高架になりますが、この区間、付近の建物や橋梁の構造物などいろいろ遮るものは多いものの、近くの気仙沼湾横断橋がよく見えるスポットでもあります。

気仙沼では大船渡線の鉄道と同じ構内に乗り入れ、平面移動での乗り換えが可能となっています。

気仙沼から先、大船渡線BRTのルート図は下記をご覧ください。

a-train.hateblo.jp