君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

JR気仙沼線BRTルート図(2019年10月現在)

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専用道を走るBRTのバス。陸前階上駅付近(2019.10.20)

JR気仙沼線、JR大船渡線の鉄道線・BRT・旧鉄道線のルートや駅の位置を、「Googleマイマップ」を利用して1つのマップにまとめたものを作成しています。

本記事はJR気仙沼線のまとめになります。JR大船渡線(2019年10月時点)は下記記事をご覧ください。

a-train.hateblo.jp

前回作成したのは2019年7月でしたが、10月に訪問した際の記録などを踏まえ、以下の点を更新しています。

  • 陸前小泉-本吉間 道路工事に伴う付け替えを反映
  • 大谷海岸陸前階上間 専用道と一般道の移行地点を修正
  • 2020年春開業予定の赤岩港駅(★印)を追加

この記事のルート図は以下の前提でご覧ください。

  • 2019年10月現在のルートです。BRT専用道の整備の他、沿線の復興工事によって頻繁にルートが変わりますので、ご覧になった時点とは異なっている可能性があります。
  • ルートは訪問時の記憶や記録、googleマップの地図や航空写真、JRや自治体が発表している情報、一般に公開されている乗車記・訪問記などをもとに作成しています。ただし推定を多く含むほか、参照した情報がすでに古いなどの理由で、実際と一致しない可能性があります。
  • マイマップのベースとして利用している航空写真自体、その撮影時期によって現状と異なっている可能性があります。

また、凡例は以下の画像をご覧ください。

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まず、路線の全体概要図になります。

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JR気仙沼線 全体概要図

気仙沼線の全体的な特徴としては、

  • 前谷地-柳津間は鉄道とBRTが並行して運行している。基本的には、鉄道と接続がないBRTが前谷地まで直通し、石巻線の列車と接続している形。BRTはノンストップだが所要時間は鉄道の方が短い。
  • 旧鉄道区間と、一般道として主に利用している国道45号線が絡み合うように近接しており、鉄道時代の駅はおおむねそのままBRTでも設置されている。
  • 志津川付近、および気仙沼付近で、復興事業に伴う新駅設置やルート再編が見られる。

といったことがあります。

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JR気仙沼線 前谷地-柳津間

南側から下り方向に見ていきます。まずは前谷地-柳津間。鉄道とBRTが並行運用されている区間で、BRTはこの区間はノンストップです。和渕駅あたりは近いところを通りますが、BRTの駅は置かれていません。

経由する道路が必ずしも高規格ではないこともあり、鉄道が各駅停車で21~22分なのに対し、BRTは34分を要しています。ただ、所要時分は大きな問題ではなく、石巻線との乗り継ぎ利便性を向上させるということが重要な点です。

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JR気仙沼線 柳津-志津川

柳津-志津川間。この区間は内陸と海岸沿いを長大トンネルも利用して結ぶルートで、ほぼ全区間でBRTの専用道が整備されています。

志津川付近の拡大図が下記になります。

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JR気仙沼線 志津川志津川中央団地間

復興事業の進展により、頻繁にルートが再編されているエリア。鉄道時代の駅をもとに設置されている志津川駅も何度も位置を変えていますし、高台移転した住宅地、同じく被災して高台移転した町役場や中央病院の最寄りとなる新駅が設置されています。

志津川中央団地から東側は、一度専用道化された後、沿線工事のために一般道経由に戻っていましたが、6月から専用道に戻りました。

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JR気仙沼線 志津川-歌津間

2019年6月に志津川中央団地-清水浜-歌津間が専用道に切り替わり、専用道の比率が高まった区間。10月に訪問した際には台風による土砂流入のため、一般道での運行となっていて専用道は通れませんでしたが、ルートを見ると大半はトンネルになるように見受けられます。

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JR気仙沼線 歌津-陸前小泉

陸前港までが、2019年6月に専用道に切り替わった区間陸前港陸前小泉までの区間は一度専用道に移行していましたが、再度一般道に戻っていました。

北にある本吉駅まで含めて、2019年11月1日に専用道(地図上でグレーのライン)に移行することになっています。

 

JR東日本ニュース(2019年9月26日) 気仙沼線BRTダイヤ改正について
https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1569467042_1.pdf

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JR気仙沼線 陸前小泉大谷海岸

陸前小泉から本吉の間は、国道45号から本吉駅へのアプローチが長く、狭い道も通っていくため、所要時間がだいぶかかっていましたが、上述の通り11月1日より専用道の供用が開始されます。ダイヤを見るとこの区間で3分の短縮となっていて、専用道の効果の大きさがうかがえます。

本吉駅から北側は、BRT化に伴って本吉-気仙沼間の区間運転が設定され、大幅に増発された区間です。

小金沢駅付近から大谷海岸駅までは、この付近の防潮堤の整備に気仙沼線の鉄道用地を利用する必要があるため、今後もBRT専用道が整備される予定はないようです。

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JR気仙沼線 大谷海岸-岩月間

大谷海岸から陸前階上までは専用道に移行する計画らしく、大谷海岸駅近くには新しく橋梁が設置されていました。また、陸前階上駅から南側の一部はすでに専用道ができていました(以前はそこを通っていると思っていましたが、実際はまだ使用されていなかったので今回修正しています)。

陸前階上から北は専用道を進んでいきます。岩月駅は、2019年3月のJRダイヤ改正で開業した新駅になります。

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JR気仙沼線 岩月-気仙沼

気仙沼市の中心部を通る区間

南気仙沼駅付近は2020年春に(おそらくJRダイヤ改正に合わせて)専用道に移行することが発表され、あわせて、新駅として「赤岩港」駅が設けられることになりました。

JR東日本ニュース(2019年10月9日) 気仙沼線BRT新駅の設置について
https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1570598238_1.pdf

JR東日本ニュース(2019年10月9日) 気仙沼線BRT「南気仙沼駅」の専用道上への移設に向けた駅舎の工事について
https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1570598385_1.pdf

気仙沼市立病院は、以前はBRTの南気仙沼駅のすぐ西側にあり、BRTでの仮復旧時には「南気仙沼(市立病院入口)」という駅名になりました。その後、2017年に病院の移転に伴い鉄道時代の駅名に戻り、病院を経由する迂回ルートが新設されました。ダイヤとしては、8:50~16:00ごろの間で上下各7本、気仙沼-本吉間の区間便が病院を経由しています。

今は、一部の便が気仙沼市立病院に迂回して停車していますが、2020年春以降は、

  • 気仙沼市立病院を経由する便
  • 赤岩港を経由する便

に分かれることになるようです。おそらく、朝通勤時間帯までと夕方以降は全便が赤岩港経由、昼間は現状通り本吉~気仙沼間の便が病院経由、前谷地・柳津~気仙沼間の便が赤岩港経由になるのではないかと予想しています。

(2019/11/27追記) 下記記事の通り、気仙沼市立病院経由は減便になることが報じられています。これは一部で誤解されているサービス切り捨てではなく、赤岩港とどちらかにしか停車できなくなることも踏まえ、本数バランスを適切な形に見直すものと認識しています。

www.kahoku.co.jp

 

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(2019/11/06 追記)

当初、「志津川南三陸町役場・病院前間 経路誤りを修正」として、南三陸町役場・病院前の東側を経由するルートを記載していましたが、再確認したところ、勘違いだったことが判明して元通りに修正しています。