君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。

気仙沼線BRT・鉄道 全線乗りつぶしの記録

気仙沼線BRT・鉄道の全線に乗って見たもの、感じたものを書き留めておきたいと思います。

実際には

と複数回に分けて乗車しているのですが、ここでは気仙沼→柳津・前谷地の方向に順番に紹介していきます。

乗車したのは2019年5月なので、ルートもその時点のものになります。前後の時期とルートや駅の位置が変わっていたりするのでご注意ください。

ポイントごとにルート図を交えて紹介していきますが、基本的には、

  • 青線…旧鉄道部分をBRT専用道として運行している区間
  • 赤線…一般道を走行している区間
  • グレーっぽい線…利用されていない旧鉄道線部分

となります。

全体のルート図については下記記事をご覧ください。

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気仙沼駅

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下記の記事でもある程度触れていますが、おさらいも兼ねて書いておきます。

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大船渡線(鉄道)と一体となったBRTのホーム。この島式ホームには、以下の役割があります。

  • 2番線…気仙沼線BRT到着ホーム・大船渡線BRT発車ホーム(直列配置)
  • 3番線…大船渡線(鉄道) 主に臨時列車用(写真奥の切り欠きホーム)
  • 4番線…大船渡線(鉄道) 定期列車は4番線発着

気仙沼線BRTが発車するのは駅舎に隣接した1番線。大船渡線BRTの到着ホームとの直列配置です。島式ホームとの間には横断帯が整備され、平面移動での乗り換えが可能です。

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気仙沼駅の時刻表。BRTの本数が鉄道と比べるとだいぶ多いのがわかります。

まあ、2両編成の鉄道とバス1台では編成ごとの輸送力が違うので、全体の輸送力という意味ではそこまで差はないのかもしれませんが。でも、運転頻度という意味では大幅に向上していると言えます。また、朝の気仙沼発、夕方の本吉発では、学生用に2号車の設定がある便もあるようです。

ローカル線の活性化策として、「2両編成を1両編成にして今の倍の本数を運転すれば便利になるのではないか」という説があります。運転士不足が言われる昨今ではそれも簡単ではないですが、期せずしてそれをやった事例ということになりそうです。

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気仙沼駅から西側。大船渡線の鉄道と、気仙沼線BRTの並走区間になります。

南気仙沼駅付近

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市街地の街道に移設された南気仙沼駅。鉄道部分はBRT専用道化される予定ですが、この時点ではまだ形は見えておらず先は長そうです。もし南気仙沼駅が元の位置に戻れば、内湾地区にも近くなり便利になるかと思います。

南側の交差点で西に向かっているのが気仙沼市立病院経由のルートになります。

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南気仙沼駅。標識柱と屋根が整備されています。よくあるそこそこのバス停という感じ。

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気仙沼線大船渡線の沿線では、このような案内板には必ずと言っていいほど、付近の避難経路、避難先が図示されていました。

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ミヤコーバスのバス停と同じ位置。

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南気仙沼駅に到着するバス。

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車内はいたって普通の路線バスと同じです。よく見るノンステップ型のバスとは、車いす用スペース部分の座席配置が微妙に違っていたりする感じでしたが、それもノンステップバスのバリエーションの範疇にとどまるかと思います。

松岩駅付近

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松岩駅の手前で一般道からBRT専用道へ移ります。

Googleマップの松岩駅の位置は、専用道になる前の一般道時代のもののようです。今、この部分は気仙沼市立病院を経由する際のルートとなっています。

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肝心の駅名が光の反射で見えませんが、松岩駅です。

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専用道部分には、ところどころに感応式信号が置かれています。

鉄道の閉塞信号に代わるものと思われますが、感応式のため一時停止が必要になります。

感応式信号は、一般的には交通量が少ない道路と多い道路が交差する時、少ない道路に対して車が来た時だけ青を出すような目的で使いますが、おそらく、BRTにおいてはバスロケーションシステムと連動し、他の車の位置を確認したうえで通行を許可しているのでしょう。所によっては、対向のバスが通過するまで待つケースもありました。

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松岩駅の南側とその付近の写真。

土地の造成が行われているようですが、復興が容易に進まないことを感じさせられます。

陸前階上駅付近

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震災遺構の見学のために下車した駅。

詳しくは下記記事をご覧ください。

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この駅の特徴は、鉄道ホームの遺構がほぼ原形をとどめたまま残っていることにあります。

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陸前階上駅の駅舎。景勝地である岩井崎への玄関口ということもあり、格子を利用して清涼感のある雰囲気を演出しています。

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鉄道ホームと、駅舎からつづく跨線橋の遺構。跨線橋は閉鎖されており、また手前にも柵があってホームに近づくことはできません。

奥が柳津方面、手前が気仙沼方面になるので、撮影した場所あたりは気仙沼方面へ向かう列車が通っていたのでしょう。

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ホームには土砂が積まれていて、なぜこうなっているのかはよくわかりませんが……

ホーム上のミラーは、位置的にBRTで使うには微妙なのですが、かつてワンマン運転の運転士が、ホーム上の安全を確認するために使っていたものなのでしょうか。

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駅名看板も、特に古びた感じもなく残されています。老朽化に任せるのではなく、手入れをして積極的に残そうとしているような雰囲気も感じます。

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ちょっと遠くになりますが、駅への到着時、運転士が駅を確認するために見る駅名表示もそのまま残っています。

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駅の南側から、駅へと続く「線路沿い」だった歩道。

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駅南側にある、BRT専用道と一般道路の交差点。踏切と呼ぶべきか交差点と呼ぶべきかわかりませんが。

鉄道の踏切は道路側に遮断器がありますが、BRTの場合は誤進入を防止するため、BRT側に遮断器があります。

なお、遮断器がない場合はBRT専用道の入口付近を黄色く塗り、注意を促す形になっています。

大谷海岸駅付近

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陸前階上駅を出て南に向かうと、一般道(国道45号線)に移動して海岸沿いに出ます。

少し内陸側になりますが、ほぼ鉄道と並走している区間

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写真は、付近の漁港近くの車窓(1枚目は地図右上の漁港付近、2枚目は左下の漁港付近)になります。

この区間、海岸沿いということで津波の浸水があったわけですが、道路上には「ここから 過去の津波浸水区間」というような表示が頻繁に現れます。

www.thr.mlit.go.jp

小金沢駅付近

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引き続き海岸沿いを走ります。

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写真は、上の地図でいうと中央あたりにある小川を渡る部分。

海側の道路は再建されましたが、その先に気仙沼線があったと思われる部分は工事中です。防潮堤建設のために気仙沼線の路線敷部分が使われるようで、この付近が元通りのルートになることはなさそうです。

本吉駅付近

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その後、再びBRT専用道に移動して本吉駅へ。ここも鉄道駅を利用した駅舎が整備されていて、また気仙沼との区間運転もある運行上の拠点になっています。

ダイヤ上は、ここでどのバスも停車時間を3分取っています。乗務員交代があったり、遅れの吸収も兼ねていたり、いろんな意味があるのでしょう。

ここからさらに南に向かうには国道45号に出るのですが、その距離が結構長いです。

ルート図の通り、いったん逆方向に出て狭い道を進む必要があります。信号待ちも多いため、かなりの時間のロスがあります。本吉駅から南へ専用道の整備が完了すれば、効果は大きいでしょう。

蔵内駅付近

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このへんは海岸の地形が複雑で、海岸に出たり高台を進んだりを繰り返す区間

途中、国道と気仙沼線が交差するところには渡り線ならぬ渡り道路があり、そこから蔵内駅方面はすでに専用道化されています。蔵内駅は一度はBRT専用道に駅があったのを、沿線の工事のために再度一般道に移しているようです。

しかし、蔵内駅は国道上の方が便利な気がしなくもないですね。

途中通る2つの漁港付近の写真が下の2枚になります。

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清水浜駅付近

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ここで国道上から、気仙沼線専用道と思われる道を見上げると、真新しいトラス橋がかかっていました。

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橋を新しく架けてまでBRT専用道を整備するイメージがなかったので、ここまで手を入れているというのはちょっとびっくりでした。

この部分の整備が完了することで、歌津-清水浜間の専用道が利用できるようになり、以前に一度利用されていた清水浜志津川中央団地間とともに6月15日から専用道に切り替わり、所要時間が短縮するそうです。

JR東日本ニュース 気仙沼線ダイヤ改正について
http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1558502276_1.pdf

 JR東日本では、専用道の延伸・再開により、6 月 15 日に気仙沼線BRTのダイヤ改正を実施します。
今回のダイヤ改正における主な変更点は、以下のとおりです。
 ○ 志津川中央団地駅付近~歌津駅間が専用道経由に変更となります。
 ○ 清水浜駅と歌津駅を専用道上に移設します。
 ○ 柳津駅気仙沼駅間の最速運転時分を 4 分短縮します。 

志津川駅付近

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志津川駅は、南三陸町の新市街地としてターミナルらしきものが整備されています。この付近、高台移転した中央団地や役場・病院前(病院前ターミナル)に駅が設けられていることもあり、旧気仙沼線のルートに戻ることはないのではないかと思われます。

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志津川駅を発車直後、西側の橋(八幡川)を渡るところ。

堤防を再建しようとしていますが、道半ばといったところでしょうか。

この付近の少し川上の方に旧南三陸町役場があり、職員が津波にのまれる直前まで防災無線で避難を呼びかけ続け、殉職した話はご存知の方も多いかと思います。

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志津川南側の専用道から。上の地図でいうと「EARTH CAMP」のマークがあるあたりです。

養殖用の設備が一面に広がっているのが印象的な光景。

BRT専用道は、走るのが鉄道とバスで違うだけで、見える景色は変わりありません。でも乗り心地は明らかに違う。そのギャップがなんだか面白かったです。

柳津駅

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海岸から専用道の長いトンネルを抜けて柳津駅へ。

専用道上にBRTのホームが整備され、そこから駅前広場に抜けるルートが用意されています。駅前広場でバスが転回する他、前谷地方面へも直通していきます。

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柳津駅のBRTホーム。

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BRTから出口・鉄道乗り換えの案内。どちらも通路が用意されています。

出口は本当に駅舎外へ直通。BRTはバス内で運賃精算をするので、駅舎を通る必要性がないのですね。

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柳津駅の駅舎。ログハウスをイメージしたかのような可愛らしい建物です。

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駅前広場の一角で、折り返しの発車を待つBRTのバス。

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気仙沼線(鉄道)ホーム。2番線もあったようですが今では撤去され、1番線のみの運用。バスは柳津どまりのため、この列車で前谷地へ向かいました。

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前谷地駅から折り返して来たら、BRTのバスが柳津駅に到着し、回送として駅前広場に出ていきました。

前谷地駅

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前谷地駅の入口。こちらはあまりデザインっ気のない素朴な木造駅舎です。

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駅前広場にBRTの乗り場が。こちらは鉄道の駅とは分離していて、駅舎を通って乗り換えることになります。

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駅前通り。まだ朝8:30ごろという時間なので店は開いてませんでした。

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前谷地駅石巻線の途中駅。小牛田行きの列車が発車していきました。

気仙沼線BRTとして、鉄道との違いをどう感じたか…というような話は、大船渡線BRTの話と合わせて別記事にしたいと思います。