上記の記事の続きです。
ここから、中央本線の支線側を通り、塩尻から東京方面へ戻ります。
辰野までは、飯田線へ向かう213系の列車で折り返しです。
列車を降りると、目の前に次の列車が待っていました。「同一ホーム乗り換え」というだけでなぜか嬉しくなってしまう不思議。
E127系。これは何気に初めて乗る車両な気がします。
車内のワンマン運転の案内を見ると、中央本線の岡谷-辰野-塩尻間、篠ノ井線・信越本線の塩尻-長野間、大糸線の松本-南小谷間で運用されているのですね。
座席はボックスシートとロングシートを通路の両側で組み合わせたタイプ。車内はガラガラで、誰もいないから写真を撮ろう! と思ったのですが、ボックスの向こうで、部活で疲れた感じの学生が寝ていたのでやめておきました(彼女は塩尻に着いても起きなかったけど、大丈夫だったかな?)。
辰野を出る頃にはまだ、山のてっぺんに明るさが残っていたものの、それも次第に消え、塩尻が近くなると、もうトンネルの中なのか外なのかもよくわからない暗さに。
途中、理由は不明ですが小野駅での停車時間が長かったため、塩尻で特急に乗り換える時間は3分しかありません。
改札から1番線に降りる階段のところに、時々話題になる「極端に入口が狭い駅そば屋」がありました。
確か、エレベーターを設置するために入口が狭くなってしまったんですよね、ここ。
せっかくならここで食べて行きたいところですが、もう特急列車の到着のアナウンスが流れています。
特急あずさ30号は1日1本の千葉行き。中央線用のE257系11両。中央線特急がE353系に置き換えられた後は東海道線の踊り子に転用されるようで、独特のポップな塗装も、そんなに長くはないのでしょう。
列車はすっかり暗くなった甲斐路を東へ進んでいき、塩尻ではガラガラだった車内も、上諏訪・小淵沢・甲府・大月と進むにつれてほぼ満席になっていきました。
特急は新宿から中央線を悠々と進み、御茶ノ水の手前で総武緩行線に転線し、秋葉原の人の群れを横目に通り過ぎて、総武快速線へ転線して錦糸町へ。
そういう、ちょっとリッチな気分に浸れる経験をして、この日の旅行は終わりとなりました。