「ぐるっと九州きっぷ」を利用して福岡・熊本・鹿児島を巡るシリーズ。
有効期間の3日間、門司港に始まり、博多南線、九州新幹線、肥薩線、三角線を訪ね、最後は三角駅から特急「A列車で行こう」で熊本に戻りました。
この後は、博多に戻って帰京することになります。
鹿児島本線で博多へ
乗り継ぎの列車を待つ間にやってきた豊肥本線の列車。
乗車したのは鳥栖行きの区間快速。鳥栖から博多方面行きに乗り継ぐ予定です。
817系の車内。板張りの転換クロスシートというのは他ではなかなか見られません。
ドア横に補助席があるのは、JR西日本の223系や225系と共通した感じですね。
「板張りの座席が痛い」という話も聞いていましたが、この車両に限って言えば、黒いクッションが結構しっかりしていて、特に気になるものではありませんでした。
デザイン性が垣間見える、円形につるされたつり革。九州は掴む部分はノーマルな丸型なんですね。
JR東日本はおむすび型の三角、JR西日本は掴みやすさ、目立ちやすさを重視した分厚い丸型。それぞれ地域性を感じます。
ところで、乗車しているうちに、「そういえば大牟田から西鉄(西日本鉄道)に乗れるんじゃない?」ということに気づきます。
西鉄は大昔に訪れた時に天神~二日市~大宰府間に乗っただけだったので、大牟田から乗れるなら乗っておきたいところです。
スケジュールを確認すると、博多でだいぶ時間を取っていたこともあって、西鉄に寄り道しても充分間に合うことがわかったので、大牟田で下車することにしました。
大牟田はどんな駅か想像もつかなかったのですが、のどかな感じで、地方都市の駅という雰囲気でした。
西鉄特急とレストラン列車
JRと並んで西鉄の大牟田駅があり、跨線橋でつながっています。
そこには、特急をメインに急行などにも使用される3000形電車の他、2019年3月から運行を開始したレストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」が停車していました。生で見ることができるとは予想外でした。
西鉄の改札口の行き先表示。背景が青色というのはあまり見ないような気がします。
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は全体的に可愛らしいデザインですが、行き先表示幕の「hello」がまたゆるーい感じでいいですね。
停車しているところを横から見ると、道路沿いにある小さなレストランのように見えます。
乗車した特急、西鉄福岡(天神)行き。
天神~大牟田間の全線開通80周年のヘッドマークが付いていました。
車内のシート。青のグラデーションも爽やかな転換クロスシートがいいですね。
猛暑の中、ちょっと疲れ気味だったのでゆっくり身体を休めていましたが、列車は筑後平野を駆け抜け、西鉄福岡(天神)へ到着。
天神から地下鉄で博多駅へ。さすがに九州一の都市ということで、どこも人でぎっしりでした。
博多駅で地下鉄からJRの駅へ上っていこうとすると、よく知られた迷スポットに思いがけず出会いました。
「このエスカレーターは途中から階段になります」。
ニュースで見たことがある、管轄の違いなどのいろいろな事情で地上までエスカレーターにできなかった階段。
最後に思いがけない出会いがあり、博多から新幹線に乗車して、3日間の旅は終わりとなりました。
旅程のまとめ
3日間の旅程についてまとめておきます。太字は「ぐるっと九州きっぷ」で乗車した区間、【 】は時間を取って訪ねた場所になります。
- 1日目
小倉→[鹿児島本線]→門司港
九州鉄道記念館→[北九州銀行レトロライン]→関門海峡めかり
関門海峡めかり→[北九州銀行レトロライン]→ノーフォーク広場
【門司港レトロ地区】
門司港→[鹿児島本線]→小倉
小倉→[山陽新幹線]→博多→[博多南線]→博多南…【博多南駅付近】
博多南→[博多南線]→博多→[九州新幹線]→鹿児島中央…【鹿児島市電】 - 2日目
【日の出鑑賞】【鹿児島市電】
鹿児島→[特急・はやとの風2号]→吉松
吉松→[しんぺい2号]→人吉
人吉→[特急・かわせみ やませみ4号]→熊本
【熊本市電】【熊本市街】 - 3日目
熊本→[鹿児島本線・三角線]→網田…【御輿来海岸】
赤瀬→[三角線]→三角…【三角駅付近】
三角→[特急・A列車で行こう4号]→熊本
熊本→[鹿児島本線]→大牟田
大牟田→[西日本鉄道]→西鉄福岡(天神)→[福岡市地下鉄]→博多
季節外れの猛暑の中でしたが、ずっと好天に恵まれ、JR九州をはじめとした鉄道と、各地の風景などを存分に楽しめた3日間でした。
九州でも佐賀・長崎や大分・宮崎はこの3日間では訪問できなかったのですが、また別の機会に訪ねたいと思っています。