君と、A列車で行こう。

シミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。

11月11日はいい飯田線の日。(2)

11月11日はいい飯田線の日。(1) - 君と、A列車で行こう。からの続きです。

 

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特急「伊那路1号」で豊橋から飯田へ。ここからは各駅停車の旅になります。

 

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飯田駅の2番線から見える駅舎の天窓には、浮世絵風のステンドグラスがはめ込まれていました。

 

やってきた茅野行の普通列車は213系の2両編成。

首都圏に来てすっかり見かけなくなり、もはや「懐かしい」という感慨すら覚えるような転換クロスシート車でした。

京急2100形があるじゃないか、と言われそうですが、残念ながら沿線ではないし、「自由に転換できない」という点もまた、西の方の転換クロスシート車の手触りとは違っていたりするのです。

近くに乗ってきた女子3人組が、席を向かい合わせにする方法がわからず、特急のようにペダルを踏んで回転させるものだと思って通路側の下の方をのぞき込んだりしているので、背もたれをそのまま前に押したらいい、ということを教えてあげました。

 

ところで、残念ながら、普通列車の窓が綺麗ではないのはJR北海道だけではありませんでした。

なのでしばらくは車窓を撮る気もなく、乗り降りする乗客や伊那平の景色を眺めながら進んでいきます。

 

飯田駅を出て、短い駅間で2つ駅が続き、その次に「元善光寺」という駅があるのですが、この駅の少し手前には丘から天竜川方向に町を見下ろす眺めの良い区間があり、そこから河岸段丘の斜面に沿って、右カーブして下ってきて元善光寺駅に至ります。

この辺、篠ノ井線姨捨駅から善光寺平を見下ろし、山裾をぐるっと回って地平にある稲荷山駅に至るというのと、なんとなく似ているような気がしました。

まあ、高低差は及ぶべくもないですが。

 

トンネル続きだった天竜峡エリアから出ると、今度はカーブが多く、ほとんどスピードが出せないまま進んでいきます。時々見える速度制限標識も、50km/hとか40km/hとか、そんなのばかりです。

 

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平面図ではそれなりに平地に見えますが、実際は天竜川や支流が形成する河岸段丘の起伏が大きく、高低差を克服するために、あえて斜面の部分を選んで緩やかに上り下りしていくように線路が敷かれているようです。

 

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駒ケ根駅に到着。ここで長時間の停車があり、乗務員が交代します。
ホームに降りると、「降車時に案内が必要なお客様がいる」という旨の引継ぎをしていました。

 


駒ケ根駅を過ぎると線形もよくなり、それなりのスピードを出すようになって伊那市街へと進んでいきます。

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見事に実った柿の木。豊橋を出た時から、車窓によく同じような柿の木がありました。

 

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そして、飯田線の終点である辰野を過ぎ、天竜川のまさに川岸というしかない川岸駅を経て、岡谷駅に到着。

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列車はこの先、諏訪湖を通り過ぎて茅野まで行きますが、こちらはここで下車になります。

この先、中央本線を辰野経由で塩尻まで行き、そして特急あずさで帰るという予定。

乗り換えまで少し時間があるので、買い物の後、駅前を散策しました。

 

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駅の上を横断する長野自動車道が印象的。

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暮れなずむ町の、光と影の中の飛行機雲。

 

辰野までは、飯田線へ向かう別の213系の列車で折り返しです。

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列車を降りると、目の前に次の列車が待っていました。「同一ホーム乗り換え」というだけでなぜか嬉しくなってしまう不思議。

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E127系。これは何気に初めて乗る車両な気がします。

車内のワンマン運転の案内を見ると、中央本線の岡谷-辰野-塩尻間、篠ノ井線信越本線塩尻-長野間、大糸線の松本-南小谷間で運用されているのですね。

 

座席はボックスシートロングシートを通路の両側で組み合わせたタイプ。車内はガラガラで、誰もいないから写真を撮ろう! と思ったのですが、ボックスの向こうで、部活で疲れた感じの学生が寝ていたのでやめておきました(彼女は塩尻に着いても起きなかったけど、大丈夫だったかな?)。

 

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辰野を出る頃にはまだ、山のてっぺんに明るさが残っていたものの、それも次第に消え、塩尻が近くなると、もうトンネルの中なのか外なのかもよくわからない暗さに。

途中、理由は不明ですが小野駅での停車時間が長かったため、塩尻で特急に乗り換える時間は3分しかありません。

改札から1番線に降りる階段のところに、時々話題になる「極端に入口が狭い駅そば屋」がありました。

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確か、エレベーターを設置するために入口が狭くなってしまったんですよね、ここ。

せっかくならここで食べて行きたいところですが、もう特急列車の到着のアナウンスが流れています。

 

特急あずさ30号は1日1本の千葉行き。中央線用のE257系11両。中央線特急がE353系に置き換えられた後は東海道線の踊り子に転用されるようで、独特のポップな塗装も、そんなに長くはないのでしょう。

列車はすっかり暗くなった甲斐路を東へ進んでいき、塩尻ではガラガラだった車内も、上諏訪小淵沢甲府・大月と進むにつれてほぼ満席になっていきました。

 

飯田線は、時刻表で見るとずらーーっと駅が並んだ、ただひたすら長い路線というように見えますが、実際には豊川・中部天竜天竜峡・駒ケ根と区間ごとに明確な変化があり、それぞれ見るべき景色があり、路線を敷設した苦労なんかも感じられたりする、案外面白い路線でした。

普通列車を乗り通すのも、ロングシートだとちょっと絶望的な気分になりますが、213系や313系の転換クロスシートなら、席さえ取れればそこまで苦痛でもないのかな……と思います。

あと、これは別に差別するつもりで書くわけではなく、個人的な好みの問題、と断っておきますが、外国人の旅行者が少なかったので比較的落ち着いた気分でいられた、というのもポイントかもしれません。

 

特急は新宿から中央線を悠々と進み、御茶ノ水の手前で総武緩行線に転線し、秋葉原の人の群れを横目に通り過ぎて、総武快速線へ転線して錦糸町へ。

そういう、ちょっとリッチな気分に浸れる経験をして、この日の旅行は終わりとなりました。