君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「きらきらうえつ」を追って (4)引退迫る新潟地区キハ40系との出会い

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余目駅に入線する酒田行き普通列車

今月末で定期運行を終了する快速「きらきらうえつ」に乗るため、山形県余目駅へ向かった記録。前回は余目駅到着後に少し時間があったので、北余目駅の先にある羽越本線脱線事故の慰霊碑を訪ねました。

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今回は、その帰路から余目駅に戻り、快速「きらきらうえつ」に乗るまでの内容になります。

 

北余目駅付近にて

慰霊碑の近くには第2最上川橋梁があり、少ししたらやってくる下り酒田行き161D列車(陸羽西線からの直通)をその辺で撮ろうと思っていました。

が、現場に行こうとして、把握していたはずの制約を見落としていたことに気づきました。

慰霊碑側(山側)からは手前に上り線、奥に下り線があり、上り列車を撮る分には問題ないのですが、各線路の海側には脱線事故を受けた強風対策として設置された防風柵があり、そのために下り列車は撮ることができないのです。

もともとはここで上り列車の快速「きらきらうえつ」を撮るつもりだったので、これも急に旅程を組み替えたのが祟ってしまっています。

下り列車を撮るためには、防風柵がなくなる北余目駅付近まで戻らないといけません。

そのことに気づいて、時間がないことは自覚しつつも急ぎ目に北余目駅に向かいます。

が、途中で列車がやってきて、あわてて撮ったのであまりよくない出来になってしまいました。

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本当は、もっと広角に手前の広大な田んぼを入れた写真も撮ったのですが、列車の顔に見事に電柱が突き刺さってしまってました。

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列車が通り過ぎた後、改めて駅と田んぼを入れて撮ってみました。

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北余目駅は、細長いホームと、両側に小さな待合室があるだけの簡素な駅。

こういう駅で乗り降り(降りてないけど)するのもまた楽しい経験だと思います。

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不意に踏切が鳴り出したのでカメラを構えてみたら、EF510が牽引する上り貨物列車が通り過ぎていきました。

その後、しばらく待っていると余目駅に戻るための列車がやってきました。

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今回の旅行のもう1つの目的として、引退間近の新潟地区のキハ40を見たいというのがあったので、たった1駅ですがようやくそれが叶います。

第2最上川橋梁を通過したところ。歩けば15分ぐらいの距離はあります。

だんだんとその姿が近づいてきます。

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ワンマン列車だと思い、ワンマン列車乗車位置として表示されたところから撮っていたのですが、ちらっと覗いている通り、実は車掌が乗務していました、という。

たった1駅ですが、余目駅で下車します。

余目駅で快速「きらきらうえつ」を待つ

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余目駅に到着した列車。

奥にいるキハ110系(陸羽西線の車両)と比べると、堂々たる威厳を保ったオッサン、という感じで、これが引退するのはもったいないなあ、という感じもしますね。

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余目駅を出ていく列車。

ちなみに、あとで「きらきらうえつ」に乗り、あつみ温泉駅でもう一度出会うことになります。

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改札入ってすぐのところにある像や掲示物。

「きらきらスポット」はともかく、中央の駅の紹介にも、きらきらうえつと同じパッチワークがデザインされていますが、これは将来どうなるのでしょうか。

右にあるのはカッパの像。山形の民話として、最上川上流にカッパが登場する話があるそうです。

www.thr.mlit.go.jp

この駅のもともと駅舎に接した1番線だったところは今は使われていないので、そこで下り普通列車(酒田行き)を待ってみます。

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やってきたのは国鉄急行色のキハ40系。

余目に来るために特急いなほ5号に乗った時、村上駅でちらっと見えていた編成でした。

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余目駅に到着した列車。まるで、最後の姿を見送るかのような逆光……。

改札口を出て待合室で休憩していたら、続いてやってきたのは新潟行きの特急いなほ12号。

撮影のためだけに改札口を通るのも気が引けたので、駅を出て、北側の駐車場から撮りました。

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特急「いなほ」にはオレンジとクリームの基本デザインの他に瑠璃色(青)とハマナス色の編成があり、そのハマナス色の方になります。他の特急車ではなかなか見ない上品なカラーリングだと思います。

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余目駅に停車している特急。

この後、いよいよお目当ての快速「きらきらうえつ」がやってきます。

その乗車記は先に書きましたのでご覧ください。

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これで、この『「きらきらうえつ」を追って』のシリーズは終わりとなります。