君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「きらきらうえつ」を追って (3)羽越本線脱線事故の慰霊碑を訪ねる

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2005年冬に発生した、羽越本線脱線事故の慰霊碑

今月末で定期運行を終了する快速「きらきらうえつ」に乗るため、山形県余目駅へ向かった記録。前回まで、上越新幹線白新線羽越本線で余目まで来ました。

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到着して、その後に発着する列車を撮ったりしていたら14:50頃。快速「きらきらうえつ」の到着までは1時間半ほどあるので、少し足を延ばしてみることにしました。

2005年冬、余目駅の次の北余目駅と、その先にある第2最上川橋梁との間で、新潟行き特急「いなほ」が、突風によって脱線して一部車両が築堤から転落し、死者5名、負傷者33名という大事故となりました。

その現場には慰霊碑が建てられているとのこと。北余目駅からも少し距離があり、列車と徒歩で行ったのではほとんど現地での時間が取れないので、余目駅からタクシーで向かいます。

駅周辺の市街地を抜けると、広大な田園地帯が視界一杯に広がります。

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タクシーの運転手さんは鉄道にも詳しい方で、「この前、特急いなほの真っ青な車両を見かけて、南海のラピートかと思った」とか、「朝方に新潟方面に向かう真っ白な回送列車を見かけて、後で調べたらラッピング前の海里(※10月より「きらきらうえつ」の後継として運転する観光列車)だとわかった」とか、いろんな話を聞かせていただきました。

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羽越本線の東側を走る県道から、現地に向かう案内表示があります。

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 参考として、北余目駅から向かう場合のルートを紹介します。

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慰霊碑は、第2最上川橋梁を向く形で置かれていました。

慰霊碑の他に休憩室があり、そこには、遺族の思いがつづられた手記などや、無事を祈って作られた千羽鶴などが展示されていました。

普段はおそらく誰も来ないような場所にもかかわらず、駐在されている方がおられて、敷地内は美しく整備されていました。

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私も、一瞬にして運命が暗転した無念さを思い、鉄道の一層の安全性向上を願って手を合わせてきました。

この事故の原因となった突風は、結局、事前予測は困難であり、ましてや列車の運転士や車掌が対応できるものではなかったとされました。

それでも、風対策を強化するため、風力計の整備や、現場をはじめ強風が発生する場所への防風柵の取り付け、気象情報の活用などの対策が行われています。

www.jreast.co.jp

鉄道側に過失があろうとなかろうと、事故が起きれば多くの人が死傷することになるわけですから、事故から教訓をくみ取り、鉄道としてサービスと安全性を両立させつつどのように高めていくか、という視点は常に持っておくべきだと思います。

 

この後、北余目駅から余目駅に戻る時の話も今回の記事で書こうかと思ったのですが、あまりにも内容が違うものを一緒にするのもどうかと思い、記事を分けることにしました。

というわけで、次がこのシリーズの最後になります。

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