君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

大井川鐵道を往く (3)終点・井川駅からの帰り道

※本記事は2019年4月下旬の記録になります。

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アプト式区間を下っていく大井川鐵道井川線の列車

大井川鐵道に往復乗車した記録の3回目です。前回までは、JR東海道線と接続する金谷駅から、SL急行かわね路号、そして井川線の列車に乗り継いで終点の井川駅まで来ました。

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帰り道は、行きとは違った視点で書いていきたいと思います。

井川駅長島ダム駅

帰りの列車は、諸般の状況を考慮して最後尾の客車に乗りました。

前回のおさらいとなりますが、帰りに乗車する列車(井川駅14:49発の千頭行き)は、ディーゼル機関車(DL)+客車3両+DL+客車5両、という総勢10両で大井川を下っていきます。

最後尾を選んだ理由の1つは、カーブした時に先頭までの長い編成がよく見えるのではないかという期待。もう1つは、千頭駅での金谷行き列車への乗り換えの際に最も有利な場所だということです。

井川駅を出るとすぐ、井川ダムが見えます。

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井川ダムには遊覧船も運行されているのですが、この時期は水が少なかったらしく、運休になっていました。

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帰りもまた、大自然に囲まれた美しい風景の中を進んでいきます。

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次の閑蔵駅までの途中にある、閘門と思われる水門。

閑蔵駅では、千頭駅まで先着する閑蔵線バスに乗り換えることができます。途中、長島ダム駅奥泉駅も経由するので、先回りして列車を撮影したい時などにはいいかもしれませんね。

ただし、井川駅14:49発の列車の場合、乗り継げるバスはGWや紅葉の時期といったごくわずかな時期しか運転されないので注意が必要です。また、この場合、千頭まで先着しても、大井川本線の列車に乗り継ぐ場合に乗れる列車は、井川線を列車で乗り通すのと変わりません。

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奥大井湖上駅。特に舗装もされておらず、駅というか乗り場が整備されているだけという感じでもありますが、これでも井川線の中ではずいぶんマシな方です。他の山中の駅は、乗降スペースがかろうじて設けられている、というようなところも少なくないので。

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レインボーブリッジを渡る時には、接阻湖の広大な風景が目の前に広がります。

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旧犬間駅付近の廃線跡。トンネルや、トンネルに続くレールが残されているのが見えます。

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カーブになると長い編成の先頭までよく見渡せます。

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長島ダム駅。三角屋根のほっこりする駅舎が特徴です。

奥の方にはアプト式機関車の姿が見えます。

長島ダムアプト式区間の急勾配

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アプト式機関車2両をつなぎ、12両となって発車します。

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写真中央あたり(やや左上)、アプト式機関車が必要となる理由がよくわかる、鉄道としては信じられないような勾配が見えます。

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長島ダムの堰付近。周辺も美しく手入れされ、公園やダム資料館が整備されているようです。

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超急勾配を下っているところ。先頭のアプト式機関車、その先にあるトンネルがはるか下に見えます。

この先は来た道でもあり、ずっとシャッターチャンスを狙って車窓を見ているのもなかなか疲れるので、車内でのんびりと過ごしながら千頭まで戻りました。

懐かしの旧近鉄特急車で金谷へ

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千頭駅で待っていたのは、旧近鉄特急の16000系でした。

井川線の列車から急いでそそくさと乗り換えたので、こうして写真を撮る余裕もありつつ、座席を確保することができました。

小型とはいえ客車8両からの乗り換え客がいますので、2両で全員着席できるはずもなく、多くの立客を乗せて出発です。

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くたびれてはいますが、特急車らしいリクライニングシートです。

まあ、乗り鉄的に言ってしまえば、SLの客車よりもよっぽど快適です。それを言ってはいけないのかもしれませんが。

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行きとはまた違った表情の大井川の風景を眺めながら、終点の金谷駅に到着し、大井川鉄道の旅は終わりとなりました。

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