君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

銚子電鉄の「今」を訪ねて (1)雨の銚子駅

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雨の中、銚子駅で発車を待つ銚子電鉄の列車

2019年の夏、1年半ぶりに銚子電鉄を訪問している(執筆時点で2度訪問し、まだ計画はあるので現在進行形で)ので、その記録を書いていきたいと思います。

前回訪れたのは、2018年の初日の出の時でした。その時の記事は下記になります。

a-train.hateblo.jp

今回、特に強い目的があるというよりは、銚子電鉄の沿線全般を幅広く訪れて、昔とどのように変わったのか、今はどのようになっているのかを見て回りたいと思っています。

まずは、2019年7月27日の朝から。概ね時系列で書いていきたいと思います。

そもそもなぜ「銚子」なのか?

このブログでは何件も銚子および銚子電鉄について書いていますが、なぜそこまで何度も訪れるのか、という疑問を持たれる方もいるかもしれません。

気に入っているから、というしかないのですが、具体的に書くと、銚子半島、銚子電鉄沿線は「半島テーマパーク」と個人的に呼んでいるぐらい、さまざまな魅力にあふれる場所だと思っています。

  • 三方を太平洋に囲まれた海の景観
  • 美しく聳え立つ犬吠埼灯台と、海岸に寂しげに立つ長崎鼻照射灯
  • 日本一の水揚げ量を競う、高度化された銚子漁港と、昔ながらの風情を残す外川漁港や長崎の町並み
  • 各駅ごとに違った表情を見せる銚子電鉄の沿線
  • 銚子ポートタワー、ウオッセ21、地球の丸く見える丘展望館、銚子マリーナなどの観光施設
  • 水揚げされた魚を中心とする豊富なグルメ

しかもコンテンツは日々アップデートされているので、何度訪ねても興味が尽きることがありません。

もちろん、それは銚子だけの話ではなく、どの場所にも、それぞれ深掘りすればたくさんの魅力が出てくると思います。自分の場合はその1つが銚子だということになります。

東京駅からなら2,270円、総武線快速普通列車の乗り継ぎで概ね3時間以内。総武線周りと成田線周りの2ルートがあり、青春18きっぷでの旅もおすすめだと思います。

特急しおさい1号で銚子駅

さて、東京駅を7:37に出る特急しおさい1号で銚子に向かいます。

この日は天気が不安定で、旅行に行くかどうかも朝まで迷っていたのですが、銚子の1時間予報を見ていると、曇りの予報を覆して晴れの天気が続いているようだったので、それが続くことを信じて向かうことにしました。

実際、乗車した時には急に強い雨が降り出していたのですが、その時でも、雨雲レーダーの予想ではちょうどいい感じに銚子市を避けていく流れになっていて、ラッキー!と思っていました。

ところが、だんだん展開が変わっていき、雨雲レーダーの予想では昼過ぎまで雨雲がかかり続ける予報になってしまい、ちょっと途方にくれます。

別に雨がダメというわけではないのですが、行動が制約され、景観の楽しみも減り、やる気がそがれる面は確実にありますので。

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総武本線飯岡駅にて、対向列車待ち合わせのため停車中。

背景の雨雲と、255系のホワイトが同化してしまっています。

9:34 銚子駅

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銚子駅に着いても、残念ながらやっぱり雨でした。

屋外をあまり出歩く気にはならず、とりあえず売店や企画展示があり、それなりに屋内で過ごせそうな犬吠駅に向かおう、と思い、銚子電鉄の発車の時間まで駅構内を見て回ることにしました。

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ホームの構造から、JRの特急・普通、そして遠くに銚子電鉄の3段並びが見られるのがこの駅の特徴。2006年に撮った同じアングルの写真と比べると、車両がどれも入れ替わったのがわかります。

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参考:2006年12月29日の銚子駅

特急車はE257系から255系に。当時と比べると特急しおさいはほぼ全列車が255系9連の運転になり(以前はE257系5連の特急もあった)、昼間にあった末端区間が各駅停車になる特急というのもなくなっています。

JRの普通列車は211系や、当時まだ残っていた113系から、今は4扉車の209系に完全に入れ替わりました。

2006年の写真に映っている銚子電鉄のデハ1002は、今は営業運転からは引退し、作業車として仲ノ町車庫の中にいます(別途紹介します)。

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1番線ホームに設置されている、観光資源をPRする展示物。

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島式ホームへ渡る跨線橋に描かれた漁港の絵と、「8年連続水揚げ日本一 銚子漁港」の文字。

積極的なPRが駅の各所に見受けられます。

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この案内表示は以前から変わってない気がします。

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参考:2006年12月29日の案内表示

変わったところと言えば、トレンドに乗って、「100m」という距離表示と英語での案内が追加されたところでしょうか。

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島式ホームの床にも、都心の駅のようにこんな掲示があります。

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雨の中、発車を待つ209系電車。

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銚子電鉄の駅舎。両サイドに、副駅名を表示した駅名標掲示されています。「絶対にあきらめない」というのがそれですが、外川駅の「ありがとう」と並ぶ、副駅名としては謎の名称です。

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銚子電鉄の車両はデハ3001・3501の2両編成。濃い青と鮮やかな水色が特徴的。

車内で乗務員の方から一日フリー乗車券「弧廻手形」を700円で買い、犬吠へ向かいます。

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途中、本社がある仲ノ町駅で積み込まれたもの。

上には「観音」「犬吠」とラベルが貼ってありましたが、中身は何なのでしょうね? どちらも有人駅なので、駅員向けの何かなのでしょう。

下はもしかしたら他の有人駅である笠上黒生駅外川駅向けかもしれないのですが、見届けるのを忘れていました。

 

犬吠駅はかなりボリュームがありそうなので、次の記事とします。

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