君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

緑あふれる初夏の銚子電鉄へ (2)展望台から見渡して

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長崎の海岸を背景に町中を進む銚子電鉄(犬吠~外川間)

営業を再開した「地球の丸く見える丘展望館」へ

5月末に銚子電鉄を訪ねた記録の続きです。

前回は犬吠駅、君ヶ浜付近でぶらぶらしながら列車を撮り、キンメ丼とイワシの刺身を堪能しました。

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君ヶ浜駅付近で撮影したのが、こんな感じの冴えないものだったのですが、がっかりしながら犬吠駅に戻ろうと振り返ると、高台(愛宕山)の上を走る車が見えました。

あそこから俯瞰で撮るといい感じかもしれない……と思ったのですが、よく考えてみれば、そこは銚子の観光名所である「地球の丸く見える丘展望館」のすぐ近く。

事前に、展望館がこの日から営業を再開することは知っていたので、昼から訪ねてみることにしました。

www.choshikanko.com

展望館へは、犬吠駅から西に歩いて15分ほど。お寺の前から農道を抜けて高台へ行き、さらにそのてっぺんにあります。

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途中の農道から、こんな感じで犬吠埼灯台犬吠駅が見えてきます。

灯台を撮る分にはいいのですが、犬吠駅を撮ろうとすると、手前には電柱や電線が思う存分かぶさって、なかなかもどかしいのです。

しばらく試行錯誤していると、通りかかった地元の方が。挨拶をすると、「今日は海から日が出たんだよ!」と教えてくれました。

晴れていれば海から日が出るのは当たり前と思うかもしれませんが、以前、2018年の初日の出を見に行った時はこんな感じでした。

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銚子は晴れていても、東の海の方が曇っていたりもやがかかっていたりして、なかなか綺麗に日が昇らないことも多いようなのです。

今の時期は日の出が4時半とかなのでなかなか厳しいですが、そのうち銚子で泊まって日の出を撮るのも狙ってみたいと思っています。

さて、営業を再開した「地球の丸く見える丘展望館」には、さっそくいろいろな人が訪ねてきていました。なかには10人ほどの若い人たちの集団がいて、どうも同窓会っぽい雰囲気でした。

この展望館の屋上は、何も遮るものなく360度、銚子の風景を眺めることができます。

銚子電鉄を撮るという意味では、以前、ここから以下の3か所で列車が撮れることを確認していました。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

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3か所で撮れるということは、列車が1往復すれば6回撮れるわけです。

展望館に着いたら、そろそろ外川行きの列車が銚子駅を出るころだったので、まずは列車の撮影をしました。順にご覧ください。

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外川行きの西海鹿島~海鹿島間。3000形の塗装は、こんなに小さくてもちゃんと鮮やかに映えてくれるのがいいです。

上に紹介した記事では、35mm換算で960mm相当まで望遠にできるコンデジ(コンパクトデジカメ)を使っていたので、寄るだけならもっと寄れたのですが、今のカメラとレンズでは頑張っても換算320mmまでなので、どうしてもこれくらいの大きさになってしまいます。

海側が、ただ海があるだけ、という感じなのでちょっとイマイチですね。雲がもくもくしてたり、船が行き交っていたりすると雰囲気が出そうですが。

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君ヶ浜駅の南側。午前中に近くで撮ってイマイチだった場所ですが、俯瞰で撮ると緑鮮やかな林の向こうに海が見えてなかなかいい感じです。ここでは、列車を右下に置く構図で撮影してみました。

この写真をよく見ると、左上の方に縦に延びる線路があります。もしここで撮れたら、林をメインにしたもっと緑あふれる構図で撮れるのかもしれません。

横に長い列車は遠くで動いていても見つけやすいのですが、縦向きの顔しか見えない角度だとかなり見つけづらいと思います。それでも、一度トライしてみる価値はありそうです。

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犬吠~外川間。ここは、2両編成が入らないのでちょろっとだけ覗く感じになりますが、奥に見える長崎の海岸の雰囲気がとても銚子らしくて好きな構図です。潮干狩りをする人も多いのですが、よくみるとそんな感じの人たちがいるのも見えます。

この日は風がおだやかだったので海も静かなのですが、風が強いと白波が立ってますます雰囲気が出ます。ただ、その分展望台にも強風が吹きつけるので、撮影はかなり大変になります。

次は折り返しの銚子行き。同じ構図で撮るのも能がないので、別の構図を試してみることにします。

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まずは上と同じ場所で、今度は広角にして撮影。右上の方に、長崎鼻一ノ島照射灯という塔があり、それをアクセントとして置いています。

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次は君ヶ浜駅付近。今度は手前側の緑をいっぱいに入れて、列車は奥の方に小さく見える感じにしてみました。

でも、これはよく考えると手前側の緑にたいして目を引くものがないので、何のためにこうしているのか狙いがわかりにくい感じ。どうせならこの画角のまま上に振って、素直に君ヶ浜海岸と海と空を入れる方がいいような気がします。

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最後は西海鹿島駅へ向かうところ。今度は広角にして、左側に銚子ポートタワーを入れてみました。

列車がどこにいるのだかさっぱりわかりません。辛うじて鮮やかな水色のおかげでわかりやすいですが、他の淡い色の車両だと見つけられるかどうかも怪しいです。が、こういう列車が豆粒な俯瞰写真が好きな人もいるので、そういうところにはヒットするかもしれません。

三方を海に囲まれて

「地球の丸く見える丘」という名前は、銚子半島が東・南・西を海に囲まれ、どこまでも水平線が広がり、地球の丸さを目で見ることができるところから来ています。

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東には、青い海に真っ白な塔が映える犬吠埼灯台

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南には外川の町並みや、先ほど電車を入れて撮った長崎鼻、銚子マリーナなど。

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西には、隣の旭市まで続く海岸の断崖、屏風ヶ浦

「東洋のドーバー」とも呼ばれ、いくつもの風車が回る風景もまるで外国のようです。

銚子、犬吠埼と言えば前述の通り日の出で有名ですが、この西側は夕陽が沈む風景も眺めることができます。

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北は銚子の中心市街地。そして利根川銚子大橋で渡れば対岸は茨城県神栖市神栖市の北側にある工業地帯までよく見えます。

四方どこを向いても絶景しかない場所。先ほどの若者の集団は「これで(入場料)420円なんてボッタクリだよな」なんて言っていましたが、とんでもありません。

展望館を出て、この後は銚子電鉄を撮影する定番の場所を巡ってみたのですが、それはまた次回としたいと思います。

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