君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

銚子電鉄の「今」を訪ねて (6)笠上黒生駅へ、そして夕暮れ

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ローカル線の情緒が色濃く残る笠上黒生駅

2019年の夏、銚子電鉄を訪問した記録を時系列で綴っています。

前回まで、銚子電鉄各駅を巡った後、少し離れたところにある土産物屋「ぬれ煎餅駅」を訪問して、銚子駅へ戻ってきました。

a-train.hateblo.jp

まだ時間はあるので、銚子駅前のマクドナルドで休憩を取った後、ふたたび銚子電鉄に乗車します。

16:54 笠上黒生駅

 だいぶ日が傾いてきました。

列車に乗っていると、「次は、笠上黒生(かさがみくろはえ)、笠上黒生、髪の毛黒生え、笠上黒生です」というアナウンスが聞こえてきます。

ネタでもなんでもなく、「髪毛黒生」が、ヘアケア商品業者がスポンサーとなって命名された副駅名。話題になったのでご存知の方も多いかと思います。

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副駅名が表示された駅名標

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「種を育てる」という次の役目に移ろうとする向日葵が、花としての最後の姿を見せていました。

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駅舎には、両隣の駅も副駅名が記された駅名標が。

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下り外川方面ホームにある駅舎と、上り銚子方面ホームにある待合室。

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上りホーム側から見た駅舎。

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時が止まったかのような待合室。

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タイムスリップしたかのような構内踏切。

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上りホーム側の待合室。以前はこの裏に、営業運転から離脱した車両が留置されていたりもしましたが、今はその留置線も使われないままになっています。

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犬吠駅に続いて、ここにもあったしあわせ三像。キジが乗って「貧乏をトリ(取り)」なのだそうです。

ちなみにもう1つは仲ノ町駅にあるそうですが、完全に見逃していました。

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上りホームの待合室に飾ってあった、魚が泳ぐ涼しげなオブジェ。よく見たら青・白・黄のPPバンドを組み合わせ、端を刻んでうまく魚のように見せているではないですか。

魚たちを吊るしている上部の見事な飾りもPPバンド。こういった手作り感はいかにも銚子電鉄らしい感じです。

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そうしているうちに、銚子からやってきた外川行き列車。

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続いて、銚子行き列車が入線してきました。

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タブレット交換が行われる中、この駅から銚子行き列車に乗務する車掌さんが急いで乗り込んでいきました。

私もこの列車に乗り込んで銚子へ戻ります。

18:28 銚子駅上の歩道橋

銚子駅には、駅の真上を南北にまたぐ歩道橋があります。

銚子で夕陽を眺めるといえば、南の方の銚子マリーナだったり、地球の丸く見える丘展望館だったり、あるいは隣の旭市まで足を延ばして飯岡灯台に行ったり、とかが有名ですが、この日の日没は18:47で、19:15発の特急しおさい14号に乗る予定だったので(自由席特急券を購入済み)銚子駅に戻る時間がありません。

そこで、実は銚子駅の上の歩道橋からでもよく見えるんじゃない? と思って眺めてみることにしました。

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ただ、時期的に角度がいまいちでしたか。線路の向かう方向に沈んでくれたらすごく絵になったような気がするのですが。

ちなみに、実際には目の高さには柵があるので、こんなに遮るものなく見ることはできません。この写真は、柵の隙間からレンズを覗かせて撮ってます。

それでも、はるか先に見える山の稜線と、その上に鉄塔が見える風景はなかなかに印象的で、南へ向かうのが難しければこれもありだな、と思いました。

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鉄道車両としては割と珍しい暖色系の灯りが特徴的な、デハ2001・2501の2両編成。その暖かい光がホームにあふれ出し、乗る人を迎えるかのような様子が気に入りました。もっとも、この列車は回送だったのですが。

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青い夕闇の中、光を映し返すステンレス車の透き通った美しさを感じたのがこの写真。

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特急しおさい14号で銚子を出て、この日の訪問は終わりとなりました。

ぬれ煎餅駅をはじめ、数多くの場所を訪ねていろいろな発見がありましたが、実はこの日、メジャーな観光スポットには行っていない、という。例えば、犬吠埼灯台外川駅、地球の丸く見える丘展望館、飯沼観音……などなどです。

まだまだ見るべきところは尽きず、また近いうちに来ないと……ということを感じた一日でした。