君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

銚子電鉄の「今」を訪ねて (4)仲ノ町駅・本銚子駅を訪ねる

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銚子電鉄の本社がある仲ノ町駅

2019年の夏、銚子電鉄を訪問した記録を時系列で綴っています。

前回まで、雨上がりを待って犬吠駅に滞在し、駅の中を見て回ったり、写真を撮ったり、駅前の海鮮料理屋「島武水産」で昼食をとったりしていました。

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すっかり雨も上がったので、他の駅を訪ねてみることにしました。

千葉県のキャラクター「チーバくん」で彩られた銚子行き電車で移動です。

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12:37 仲ノ町駅

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古い色彩を残す駅舎が印象的な仲ノ町駅。1面1線のホームの目の前に車庫があり、入場券を購入することで立ち入り見学ができます。弧廻手形などのフリー乗車券とは別途購入が必要です。入場券は、硬券タイプやキャラクター絵の入ったものなど、3種類から選べます。

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本線の隣に留置されていたデハ2001・2501の2両編成。クリームと深い青の渋いトーンが印象的です。

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午前中に乗車したデハ3001・3501の2両編成。洗車場の手前で同様に留置されていました。

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一番奥に留置されているのは、営業運転から引退し、「事業用」と掲示が出ているデハ1002。元営団地下鉄の車両で、往年の活躍を偲ばせる丸ノ内線方南町支線)の塗装になっていましたが、2015年1月に引退し、今もそのままの姿となっています。

昼休みの時間帯のためでしょうか、中からは2人ほど談笑する声が聞こえました。

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参考:2006年12月当時のデハ1002

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そのデハ1002と連結されたデキ3形小型電気機関車大正11年(1922年)のドイツ製というので、もうすぐ100年になろうかという車両なのですね。

記憶の中のデキ3は真っ黒な車両だったので、真っ白になっていてちょっとびっくりしました。

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と思えば反対側は赤く……

ブルーシートがかけられていたり、両側の窓が破損したのかビニールのようなもので覆われていたり、ちょっと痛々しい姿でした。補修中なのでしょうか。

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車両の修繕や塗装などを一手に行っている工場。

南側に広がるヤマサ醤油工場の巨大さ、周囲を取り囲むタンク群の威容と比べると、こじんまりとした感じが一層際立ちます。

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ザ・町工場、という感じの構内。外から線路がつながっていて、下に空間があり、床下からの点検・補修ができるようになっています。

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工場内の木造の小屋。作業員の休憩用かな?と思ったのですが……

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「車庫見学のお客様へ」という掲示があり、分別用のゴミ箱も用意されていて、どちらかというと見学者用の小屋だったようです。夏の暑い時にはとても助かります。

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破損した腕木式信号機

銚子電鉄で色灯式というと、今、銚子~仲ノ町間は電気信号機になっていますが、その以前に使われていたものなのでしょうか? 保存してある理由はよくわかりませんが……

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フォトスポットと思われる看板。時期が良ければおそらく背後のアジサイが咲き誇っているのだろうと思います。

ただ、こういうところの手入れに手が回らないようで、錆が浮いてしまっていて。あまり役目は果たせない状態ではあります。

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工場を出て表側に回り、駅舎入口。毎度おなじみ銚子商業高校の生徒さんが、クラウドファンディングで資金を調達し、駅名看板を新調したほか、外装の補修なども行ったそうです。

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こちらはその右隣にある銚子電鉄本社の入口。その中のいかにも昔の事務所といった雰囲気は、最近テレビでも紹介されたのでご覧になった方もおられるかもしれません。

他に電車を待っていた学生さんがいたので写真は撮ってないんですが、銚子電鉄仲ノ町駅笠上黒生駅外川駅の待合室は昔の鉄道のような懐かしさと暖かさのあるスペースで、それも銚子電鉄の見どころです。

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通票確認の標識。仲ノ町から外川方面は票券閉塞・スタフ閉塞(笠上黒生駅で交換)のため、こんな標識があります。

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外川行きの列車が到着する少し前、遠くの植え込みの方で、炎天下にもかかわらず、社員と思われるワイシャツ姿の方が作業をしていました。植物の手入れのように見えましたが、何の作業だったのでしょうか。

13:14 本銚子駅

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深緑の屋根と、濃淡を組み合わせたレンガで彩られた外観は、「コメダ珈琲店 本銚子店」と呼びたくなるような雰囲気です。

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参考:コメダ珈琲店の店舗(豊橋平川本町店)

うん、違和感なし。

ちなみに、後日電車内からちらっと見たのですが、夜になって暖色のライトが点るとそれもまたいい雰囲気になります。

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この駅は、昔ながらの風情を残した駅舎を、2017年8月、日本テレビ24時間テレビの企画でヒロミがリニューアルしたことで知られています。

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2006年12月の本銚子駅

2006年時点でこの状態だったので、その後10年、ほとんど手入れされていなかったとしたらどんな状態になっていたか、想像がつくというかつかないというか。

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本銚子駅は「もとちょうし」と読むのですが、「ほんちょうし」と読ませて「本調子」にしたり、銚子行きが上り列車になるので「上り調子」にしたり、とにかく調子が良くなる語呂合わせに活躍する駅。

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待合室の様子。

窓のステンドグラス風の装飾は地元の小学生が作ったのだとか。

さて、この付近は「緑のトンネル」と呼ばれる木々に包まれた掘割区間であったり、列車を上から撮影できる跨線橋があったりする有名な撮影スポットなのですが。この時点で熱中症の予兆と思われる軽い頭痛もあり(熱中症自体はなったことがないのであくまで勘ですが)、動くのは無理だと判断して、次の銚子行き列車まで待合室で休憩することにしました。

 

次回は銚子駅に戻り、バスでいったん沿線から離れます。

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