2019年の夏、銚子電鉄を訪問した記録を時系列で綴っています。
前回は、犬吠駅で雨が上がるのを待ちながら、売店や企画展示を見たり、駅弁「鯖威張る弁当」を食べたり、時々列車の写真を撮ったりしていました。
そうして11時を過ぎ、今回、ぜひ訪ねてみたかったところがあったので行ってみることにしました。
11:11 犬吠駅前「島武水産」
犬吠駅すぐ近くで昔から営業している海鮮料理屋。営業時間が始まったので早速訪問です。
以前は駅の西側にありましたが、今は移転して駅の東側(というかほとんど目の前)にあります。
寿司のネタの1つ1つが大きくて、マグロの炙りとかも絶品で、ぜひまた行きたいと思っていたのでした。
右奥の方に、犬吠駅のホーム沿いの白壁が見えるのがわかりますでしょうか。そのぐらいの目の前感です。
「さかな料理 回転寿司」とありますが、入って左側がさかな料理を提供する座敷席のようです。右側はよくあるコンベアがある回転寿司になっています。
いつかはさかな料理も堪能したいと思いますが、今回は弁当を食べた直後ということで、好きな皿数だけいただける回転寿司を選択です。
開店直後ということで客入りは少なく、先客が2~3名いただけでしたが、時間を追うにつれて増えてきて、店を出る時には概ね席が埋まりかけるような感じでした。
卓上のメニューと、ホワイトボードに書かれた本日のおすすめ。なんといっても、銚子で水揚げされた新鮮な地魚を堪能できるのが特徴です。
主力は300円皿で、決して回転寿司チェーンのような格安店というわけではないです。
まずは銚子名産のイワシから。ネタの大きさ、脂のノリが素晴らしく、これだけをいくら食べても後悔しないぐらいの美味しさ。
寿司を見ても正直ネタがわからないので、パネルと一緒に撮影していますが、こういう珍しい地魚を堪能できるのが楽しいです。赤むつは適度な炙り加減が絶品でした。
房総名物の巨大な伊達巻は手が出なかったので玉子焼きで。それでも、シャリの存在意義を問い直したくなる巨大さです。
他にも何皿かいただいて店を後にしました。
外に出てふと線路の方を見ると、線路沿いの向こう側にひまわり畑が見えて、それを入れて撮りたくなったので狙ってみます。
ただ、そのひまわり畑は敷地の線路沿いの方にあり、残念ながら中に入って近寄ることができません。
道路沿いで頑張って構図を取り、後でトリミングなどもしてみたものの、望遠ができないスマホではこれが限界でした。
手前にひまわりらしきものが見えるのですが、これではちょっと……
とりあえず望遠ができないことには話にならない、と思い知らされたのがこの時でした。
ちなみに、この数日後に光学40倍ズームができるコンパクトデジタルカメラを買って、翌週にもう一度同じ場所で撮ってみた写真がこちらになります。
夕陽の当たり方とか倍率の設定とかはいろいろ難がありますが、本当はこういうのが撮りたかったんです、という感じです。
12:08 犬吠駅
他の駅に向かうために犬吠駅に戻ります。
そういえば、犬吠駅自体をちゃんと撮ったことがなかったのを思い出し、何枚か撮っておきます。
ポルトガル風をイメージしたという駅舎は、銚子電鉄を代表する駅の1つ。
2枚目は前景に花を置いてみたのですが、花自体がまだ咲きかけで……
ホームの壁面には、さまざまな銚子の名物が描かれています。おなじみ銚子商業高校の生徒さんが描いたものだそうです。
観音駅から移転してきたたい焼きを含むスナック屋。
2006~2007年のぬれ煎餅ブームの時に、銚子電鉄支援のために設置された「しあわせ三像」(でも貧乏神)は今も健在です。
由来の碑文は後で見返そうと思っていて、今読んでみると、貧乏神の上に犬が乗って「貧乏がイヌ(=いない)」という意味で、見切れてしまっている犬が肝心だったのですね。
やってきた銚子行きは、千葉県のキャラクター「チーバくん」のヘッドマークを掲げた2両編成。気にはなっていたのですが乗車してみると……
この思い切ったというか無造作というか適当というかなんというか、そういう車内はいかにも銚子電鉄らしい感じです。そもそもなんでチーバくんとコラボしているのかもよくわかりません。
初めて銚子電鉄に乗った時も、車内にハートや愛の言葉があふれた電車で(後で調べるとテレビ番組か何かの企画だったようですが)、「なんなんこの電車??」とひたすら不思議だったのを思い出します。