君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

ひたちBRTに乗ってみた (3)日立おさかなセンター&BRTのある風景

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日立おさかなセンターでいただいた、地魚丼と穴子の天ぷら

おととし(2019年)秋ごろから、鉄道からBRT(Bus Rapid Transitバス高速輸送システム)に転換されたJR東日本気仙沼線大船渡線を重点的に訪ねているのですが、実はその関連で、他のBRT路線のことも気になっていたりします。

そんなこともあって、昨年(2020年)12月に、茨城県日立市にある、日立電鉄廃線跡を活用したBRT「ひたちBRT」を訪ねてきましたので、その様子をお伝えします。

前回は、日立市の南部図書館にあった日立電鉄に関する展示と、ひたちBRTで行われていた(現在は中止)自動運転バスの実証運行についてお伝えしました。

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今回は、ひたちBRTの終着「おさかなセンター」にある道の駅日立おさかなセンターでの昼食と、その後に撮影したBRTのある風景についてお届けします。

道の駅日立おさかなセンター

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道の駅日立おさかなセンターは、海岸沿いを走る国道245号に沿ってできた道の駅で、海の幸を中心とした飲食店や、海産物や青果の市場などが集まっています。

hitachi-osakana-center.com

日立市は南北の海岸線に沿って様々な観光施設がありますが、その南端にあたる施設になります。

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常陸多賀駅から自動運転バスに乗り、おさかなセンターに着いたのが11:29。ちょうど昼食の時間ですので、センター内にあるみなと寿しさんへ入りました。

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注文したのはシラス、生シラス、カツオなどの地魚丼と、これも地元水揚げという穴子の天ぷら。

丼は酢飯の上に数多くの種類のネタが盛られ、それぞれ新鮮で醤油なしでもいけるおいしさでした。

また、外はカラッと、中は肉厚の身の弾力が感じられる穴子天も絶品でした。

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食べ終えてひたちBRTのバス停に向かうと、ちょうど、乗ってきた自動運転バスがゆっくりと発車していくところでした。

この後、市場をぐるっと見て回ったりして、次のバスで大甕駅へ向かいました。

大甕駅とBRT

大甕駅はかつて、常磐線日立電鉄線が接続していた唯一の駅で、今でもひたちBRTの中間拠点になっています。

特急ひたち・ときわも、付近の常陸多賀や日立と比べると少ないですが、停車する列車があります。

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大甕駅を通る常磐線3兄弟。他にたまに貨物列車が通ります。

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北側から大甕駅の俯瞰。基本的には常磐線より海側を走るひたちBRTですが、大甕駅と常陸多賀駅だけは山側になります。大甕駅の前後で常磐線をオーバークロスするのは日立電鉄の頃と同じです。

大甕駅の山側は日立電鉄の跡地を利用し、駅の西口やバスターミナル、駐車場・駐輪場の他、ひたちBRTの専用道、一般用の南北アクセス道路が整備されました。

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ホームの真裏を走るバスというのがなかなかユーモラスです。

気仙沼駅のようにダイレクトに乗り継ぎができそうな雰囲気もありますが、まあ、事業者が違いますからね。

かつての日立電鉄の大甕駅も、JRと同居していたわけではなく、ちょうど今の専用道部分が空き地となっていて、やや離れたところに独立したホームがあったようです。

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逆光に輝くススキが初冬の雰囲気を醸し出していました。

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北側から大甕駅にやってくるバス。

一般道路、歩道、BRT専用道、という並びが目を引きます。まだわずかに秋の表情が残る背後の山並みが印象的でした。

この後は、専用道の現在の北端になる河原子(かわらご)へ向かいました。

河原子にて

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河原子を含む大甕駅西口~多賀駅前間は、第2期として整備された区間。第1期と比べると風除けのパネルがあり、直近の発車予定を表示するディスプレイがあるなど、設備がだいぶ充実しています。

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第1期の整備区間の停留所(どうのいり公園)

日立電鉄の駅があった河原子、大沼、水木は、BRTの停留所としては河原子(BRT)、大沼(BRT)、水木(BRT)と「(BRT)」が付く名前になっています。それぞれ、付近に同じ名前で路線バス用のバス停があるため、区別する必要があるのでしょう。

車内のアナウンスでは、「かわらごビーアールティー」と、特に区切らずにそのまま読んでいました。

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降車したバスは、この先のアプローチを下って一般道へ進んでいきました。その右側に見えるのが日立電鉄の跡地になります。

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先ほどのバスが多賀駅で折り返してやってきました。

停留所の北側から、停留所を入れる形で撮影。

前回も書きましたが、専用道に隣接して歩道が整備されています。線形が良く歩きやすいので、ジョギングやウォーキングなどによく利用されていました。

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河原子の北側の、専用道をまたぐ橋から撮影。

自動運転バスがゆっくりと進んできました。シャッタースピードが1/60秒ということでわりと設定をミスっていたのですが、動体ブレはほとんど目立たないと思います。それぐらいゆっくりということです。

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停留所から、専用道に入ってくる便を撮影。

このすぐ後にやってきた多賀駅行きに乗り、この日は帰路につきました。

次回は、年を跨いで再度ひたちBRTを訪ねた記録についてお伝えします。

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