君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

緑あふれる初夏の銚子電鉄へ (1)キャベツ畑とキンメとイワシ

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銚子電鉄の銚子行き列車(犬吠駅付近)。名産のキャベツ畑の横を走る。

国のとっぱずれでも、千葉県は千葉県。

新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言は5月25日で終了しましたが、基本的対処方針によって、外出や旅行は段階的に解放する方針が採られています。

都道府県内の移動にはさしたる制約が定められていないこと、千葉県内は感染確認数がごく少なく、たまに1日に1人確認されるぐらいの状況であること、集客施設が順次営業を再開していることなどを踏まえ、当面は千葉県内を巡ることにしようと考えています。

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成田駅にて、銚子行きの普通電車に乗車

銚子市は千葉県の東の果て、かつて「ほととぎす 銚子は国の とっぱずれ」と詠まれた場所ですが、それでも県内は県内です。

最近訪ねたのは昨年の7月から9月にかけてでしたが、5月末という時期であればまた違った風景も見られるのではないかということ、以前はスマホや安いコンデジ(コンパクトデジカメ)で撮ってたので、今のもう少しいいカメラで銚子や銚子電鉄を撮りたいというようなこともあって、久々に訪ねてみることにしました。

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成田線の緑豊かで広々とした車窓は、いつ見ても気持ちがいいです。

青と水色の鮮やかな電車で

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銚子駅にて、銚子~外川間6.4キロを結ぶ銚子電鉄へ乗り換え。

銚子電鉄は、新型コロナウイルス対策で朝夕の減便を行っており、終日1編成での運用となっています。

今、現役で稼働している3編成の中で、一番好きな3000形(3001-3501)の編成がやってきてくれました。

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青と水色と白帯という鮮やかなカラーリングと、端正な前面の形が好きなのです。

さて、今回の訪問ではもともと、これまで下車したことがない西海鹿島駅海鹿島駅あたりの、畑が広がる場所を見てみたいなあ、という漠然とした思いでした。

ところが、乗車しているうちにお腹の具合が悪くなってきて、トイレがない駅で降りるわけにもいかず、行き先を犬吠駅に変更。前日、前々日と、自粛明けで営業を再開した店でたらふく食べすぎたのがよくなかったようです。

今回は、定番の一日乗車券「弧廻手形」(700円)ではなく、周囲のバス路線にも乗車できる「銚子1日旅人パス」(1,000円)を購入しました。鉄道が減便されており、バスを利用する機会があるかもしれないためです。

犬吠駅から君ヶ浜駅

犬吠駅で下車してとりあえず用を済ませ、外に出てみます。

すると、駅の近くの畑では銚子特産のキャベツが実り、収穫作業が行われていました。

下車した列車が終点の外川駅で折り返し、もうすぐやってきます。とりあえずキャベツ畑をいっぱいに入れる構図で撮ってみました。

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いい雰囲気で撮れました。左上に箱が積まれているのが、いかにも収穫という感じです。

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犬吠駅の駅前広場、駅名表示の下にはバラが咲いていました。バラというイメージはなかったのですが、これまでは季節が外れていて見られなかっただけかもしれません。

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犬吠駅の全景。少し暑いですが、気持ちのいい気候でした。この写真では人の姿がありませんが、昼ごろになるとだいぶ人出が増えてきていました。

さて、さっき撮った列車が銚子まで行って戻ってくるのにだいぶ時間があるので、その間、沿線を君ヶ浜駅方面へ向かって歩いてみます。

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沿線の畑では、トウモロコシの栽培が始まっていました。

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踏切のそばで見つけた、線路の中に群生する小さな花。愛でるべきか線路の手入れに手が回ってないことを嘆くべきかは微妙ですが……。

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君ヶ浜駅付近まで来ると、こうして一面緑が広がる場所を見つけたので、ここで列車を撮ろうと待ってみました。

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外川行きの列車がやってきました。

しかし、列車が大きすぎてバランス崩壊。何を撮りたいのかよくわからなくなってしまいました。

これもまた、外川で折り返してすぐにやってくるので、リベンジを考えます。

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今度は空を入れて広角で撮影。薄雲が出ていたことと、もともと逆光気味で空の色が出ないので冴えない写真になってしまいましたが、空の表情がちゃんと出てくれたら悪くない構図だと思います。

キンメダイとイワシ。銚子の名産を堪能

いつかリベンジしたいなと思いつつ、11時を過ぎたので昼食にします。以前に下記の記事で紹介した、犬吠駅前の島武水産さんへ。

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この時は回転寿司でしたが、今回は定食、丼などのさかな料理コースを選択。

銚子の名産であるキンメダイのキンメ丼、そしてこれも名産のイワシの刺身を注文しました。

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切身がたっぷり乗ったキンメ丼は、脂ののったキンメと酢飯の相性が抜群。イワシも、一番脂がのると言われる梅雨時の「入梅イワシ」には早いのかもしれませんが、それでもとろけるような食感で、幸せを感じる美味しさでした。

店を出て犬吠駅に戻ると、ちょうど銚子行きの列車が出たところでした。

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駅前広場からはホームを覗ける窓がついていて、その壁面には銚子のいろいろなものが描かれています。写真に映っているもので言えば、左に見切れている銚子電鉄のデハ801(外川駅で展示)、犬吠埼灯台海上風車、犬吠埼温泉、ホエールウォッチングなどです。

地元の銚子商業高校の学生さんが、銚子電鉄の活性化に協力してくれている、その取り組みの1つです。

さらにもう1往復待って

犬吠駅付近でもう少し撮ってみたい写真があったので、あと1往復待ってみます。

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犬吠駅に到着する外川行きの列車。手前側の植え込みでたぶんツツジだと思いますが、綺麗に咲いていたので構図に入れてみたかったのです。

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折り返しの銚子行きは、最初と同じ一面のキャベツ畑。午後になったので光の加減がどう変わるか見てみたかったのと、構図に入れる畑の範囲をより広げてみました。

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同じような構図でも、こうしてみてみると雰囲気というか、コンセプト自体がだいぶ違うので、どっちもありなのかもしれません。

ともあれ、キャベツの収穫、ツツジの植え込みなど、この季節ならではの風景にも出会えました。

この後は、この日から営業を再開した展望施設「地球の丸く見える丘展望館」へ向かいましたが、それはまた記事を改めたいと思います。

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