君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

実りのBRT沿線を訪ねる (1)陸前今泉駅・小友駅

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田園風景の中を進む大船渡線BRTのバス。小友駅にて

以前、JR東日本のBRT路線(気仙沼線大船渡線)を追いかけるようになった経緯について書いたことがあるのですが*1、初めて訪問した2019年の5月初めにざっと全線を乗り通し、次に訪れたのが10月の下旬でした。

その頃には多くの場所で収穫も終わっていて、そういう意味では少し寂しくなった風景でもありました。

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稲刈りの済んだ陸前高田の水田。2019年10月22日撮影。

今年、春から初夏にかけては旅行自粛の流れもあって訪問できる機会がなく、長梅雨が明けた後も、休みの日は決まって東北地方は雨が降ったりしていました。

8月末、長野・新潟方面を巡った際には稲刈りが始まっているのを見ていたので、なんとか稲刈りの前に訪ねたいと思い、9月中に2回、機会を持つことができました。

そんな実りの秋の風景を、順にお届けしたいと思います。

初めて下車した陸前今泉駅付近

9月5日。朝からJR大船渡線沿線に大雨が降り列車が運休になる中で、代替経路を試行錯誤した末、一ノ関駅前から岩手県交通のバスで気仙沼にたどり着きました。

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最初に目指したのは大船渡線BRTの陸前今泉駅。今年3月に開業した新駅ですが、開業後、通過したことはあるものの、下車するのは初めてでした。

この駅を経由するのは「普通」として運行される一部の便だけです。

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一般道上に設けられた陸前今泉駅。付近には今泉地区の住宅が広がる

駅に着いたらパラパラと雨が降っていたのでがっかりしたのですが、少ししたらやんでくれました。

ここは付近に高台があり、そこから陸前高田の沿岸部に広がる水田を撮影するのが目的でした。

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しばらくしたら、陸前今泉を経由する気仙沼行きが来ました。

区画整理され、電柱が立ち並ぶ住宅地。密集する重機。奥には復興祈念公園や震災遺構、高台側の住宅地といった、陸前高田のさまざまな風景がぎっしり凝縮された1枚になりました。

この次は、陸前今泉を経由しない快速気仙沼行きが来るので、奇跡の一本松駅を出て気仙川を渡るところを付近の高台から撮影。

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お目当てだった田園風景を入れた1枚。

これ以上広く撮ると曇り空が入ってしまい、逆に狭くすると重機が目立ってしまうということで、直前まで悩んだギリギリの画角になっています。

昼食は陸前高田駅の付近でいただきました。

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陸前高田駅のロータリーに入ってくるバスを流し撮り。こんな勢いでバスロータリーに突っ込んできたら怖いですが。流し撮りも時々練習するようにしています。

田園風景が広がる小友駅付近

昼食後は、少し盛方面に進んで小友駅まで行きます。

この駅周辺が水田を中心とした広い田園なのです。

1駅手前の西下駅から小友駅に向かう時、途中でBRT専用道に入るのですが、その専用道へのアプローチが大型車通行止めになっており、迂回して水田の間を進む経路となっていました。

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その迂回した道を進む盛行きのバス。初めて見た光景ですが、奥の町との立体感が気に入りました。

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このバスが小友駅に到着するところ。

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今度は陸前矢作行きの便が通るのを待ち、実る稲穂にフォーカスを当てて撮影。

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その次に来た、小友駅に到着する気仙沼行きの便。何気ない風景ですが、手前の稲穂の色合いがきれいだと思います。

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同じ便が、小友駅を出て気仙沼方面に向かうところを撮影。こちらはできるだけ稲穂に寄って、手前をぼかす形にしました。

この辺の水田には電気柵が張り巡らされているので、稲穂に寄る時は線に触れないように、あるいは線が構図に入ってしまわないように気を遣います。

次のバスを待っていると夕暮れが近づいてきました。

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盛行きの便を、専用道に入って小友駅に向かうところ、小友駅を出て碁石海岸口駅へ向かうところで撮影。BRTも水田の周囲をぐるっと囲むように進んでいくので、何カットも撮ることができます。

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さすがに日が暮れてきて、曇り空も青く染まってきました。夕暮れのしっとりとした情感が漂います。

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宿を取った気仙沼に戻る便。東の方は雲が晴れていました。

翌日は気仙沼線BRTの沿線を訪ねました。

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