※本記事は2017年2月の訪問記になります。
桜の中でも、もっともメジャーなソメイヨシノは3月から5月にかけて南から順に咲いていく春の花ですが、2月ごろから咲く早咲きの桜もあります。
よく知られているのがカワヅザクラ(河津桜)で、その名前の由来となった静岡県賀茂郡河津町では、新種として発見された原木が今も保存されています。2月~3月上旬にかけて、河津川を中心に町の各地で咲き誇る河津桜が楽しめます。
3年前の2017年、満開の時期に訪問しましたのでご紹介します。
河津桜の前に下田へ…
河津へのアクセスは、熱海~伊東間のJR伊東線と直通する伊豆急行線になります。
熱海から伊豆急行の車両に乗車して、まずは一気に終点の伊豆急下田へ。
駅前のロープウェイで東にある寝姿山へ登ると、下田湾や下田市街が一望できる絶景が展開します。
山上には、幕末の頃、アメリカから輸入した大砲なども残されており、最初の開国の地としてのアイデンティティを今に伝えます。
寝姿山上については下記の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
下田湾をめぐる遊覧船にも乗った後、下田駅→河津駅を結ぶバスで河津駅へ向かいました。
別に伊豆急行の列車でも何の問題もないのですが、内陸側をまっすぐ結ぶ鉄道に対し、バスは海沿いを走りますので、また違った景色が楽しめます。
桜満開の河津へ
河津駅前でバスを降りると、ものすごい人が訪れています。河津駅の改札前もこんな状態。
町のあちこちで満開の河津桜が咲き乱れています。
桜が連なる河津川沿いへ。河津川は町の中心地を流れ、駅から数分で川沿いに出ます。多くの人が集まり、露店が軒を連ねるお祭りとなっています。
桜の下には菜の花が負けじと咲き誇り、鮮やかなコントラストを描き出します。
川沿いを海に向かうと、海と河津桜、そして水平線には伊豆七島、という景観も見ることができます。
こうして近くによって撮影すると、昔のスマホ撮りであってもその美しさがよくわかります。
道路は混むのでできれば列車で。世代交代を迎える特急にも注目
この後、河津駅から天城峠を越えて修善寺駅へ向かうバスに乗ったのですが、河津町内の渋滞が激しく、1時間以上遅れて修善寺に到着。修善寺付近を少し見た後に特急「踊り子」に乗るつもりだったのが、時間ギリギリで慌てて乗車することになってしまいました。
とにかく混みますので、車やバスで移動する際は時間に余裕をもって(もしかしたら平日ならそこまで混まないかもしれませんが)。できる限り伊豆急行線を利用するのがいいと思います。
JRと伊豆急行線を直通する特急「踊り子」は、251系「スーパービュー踊り子」が3月13日で引退、185系の「踊り子」も中央線から転用されるE257系への置き換えが進められます。そういった意味でも注目の列車と言えます。
河津桜の開花状況、イベントなどの情報は…
河津桜に関する情報は、下記の公式サイトなどから確認できます。
開花状況も頻繁に更新されていますので、それを見ながら、訪問する時期を探っていただくとよいかと思います。