流れ的には下記の記事の続きになります。
伊豆急行からだと、伊豆急下田駅からバスで約1時間強で堂ヶ島に着きます。静岡県の西伊豆町にある観光地です。
目の前にコンビニがあり、付近にはすし屋や、観光案内所、バス案内所、駐車場、後述する観光施設などもあり、一通りの施設がそろっている場所と言えます。
少し南にある松崎バスターミナルとの間で頻発しているほか、伊豆急下田駅・修善寺駅・三島駅方面のバスが発着しています。
堂ヶ島エリアとしてはだいたい上の図の範囲になりますが、主な見どころがバス停付近にコンパクトにまとまっているので動きやすいかと思います。青い線が伊豆急下田駅からのバスルートになります。
伊豆西海岸は南北に小さな町が連なっていて、堂ヶ島以外にも南北に行けば数々の見どころがあります。
その1つ、雲見温泉近くの雲見浅間神社については下記をご参照ください。
ただし、東京・横浜方面からの「南伊豆フリー乗車券」を利用する場合、この辺は利用できるエリアが限られるので、有効範囲はよく確認する必要があります。
全体の景観
リアス式海岸の景観美が堪能できる海岸。主な見どころ以外に散策路も整備され、様々な角度から景観を楽しむことができます。
加山雄三ミュージアム
堂ヶ島バス停とともに、駐車場を囲むように建っている観光施設。
核となる加山雄三ミュージアムの他、物産店、レストラン、屋外の軽食コーナーなどがあります。詳細は下記のサイトを参照ください。
施設の裏手にはコインロッカーもありますが、屋外に設置されていることもあり、ちょっとさび付いていたりしてあまり綺麗ではないです。
なぜ堂ヶ島で加山雄三なのかというと、この少し北にある港に個人艇「光進丸」を泊めていたらしく、その縁で、町(西伊豆町)を代表する観光地としてミュージアムを作ることになった……ということのようです。
この一帯には、日中は常に加山雄三のヒット曲(君といつまでも、サライ等)が流れ続けています。
それが耳障りかというと実はそうでもなく(もちろん、好みとして受け付けない人は別ですが)、独特の朗々とした歌声と、海岸の解放感が実にマッチしていると感じます。ビーチにかかるBGMのようなもの、というとイメージしやすいでしょうか?
レストラン「ウィンディ」には、堂ヶ島や加山雄三にちなんだメニュー、伊豆特産のわさびを使ったメニューがあります。
その中で、「若大将すきやき丼」と、わさびドレッシングで食べる海藻サラダをいただきました(定番は海鮮料理ですが、ホテルでたっぷりいただいたので…)。
わさびドレッシングは、ごまだれと、イタリアン風がありました。個人的にはワサビの辛さはほんのり程度が好きなので、まろやかになるごまだれの方が好みでした。
すきやき丼は、「加山シェフおすすめの味付けを再現」したらしいのですが、メニューに書かれていた、「黄身を添えて『黄身をいつまでも』」という、加山雄三の名曲にひっかけたネタを見て注文してしまいました。この手のネタには弱いです。
加山雄三ミュージアムは、音楽活動はもちろん、個人艇「光進丸」や、もう1つの趣味の鉄道模型(HOゲージ)に関する展示もあります。
詳しくはもう忘れてしまったのですが、特定の何かにこだわるというよりは、国鉄期の古い車両と最新のE5系が同居する、好きなものを集めたという感じの展示でした。
堂ヶ島のトンボロ
トンボロ現象とは、普段は海によって隔てられている陸地と島が、
それがこの堂ヶ島で見られます。
滞在した時にはかすかにつながっているように見えるだけで、実際に歩いて渡ることはできませんでしたが、もっと潮が引くと、海側の島に歩いて渡れるそうです。
実際に歩いてみたいという方は、下記のページから参照できる潮位表を参照していくべきかと思います。
天窓洞
海岸が侵食されてできた海蝕トンネル。
船で進めるほどの大きさがあり、上に穴が開いて光が差し込むところを天窓洞と呼んでいるそうです。
遊覧船でこの中を進むことができます。乗り場はバス停の目の前で、チケットは加山雄三ミュージアム内で販売しています。
ただ、港のように波を遮る設備がないため、波が高くなりやすく、その場合は欠航になるようです。
この写真を撮った日も、こんなに快晴なのに、波が高いために欠航でした。
天窓洞を中心とした堂ヶ島めぐりの他、伊豆西海岸の広い範囲を周遊するコースもあります。
堂ヶ島の夕陽
ここに来たら外せないのが夕陽。
下田からここに来た日、下田では天気が回復していたので期待したのですが、来てみればこうして雲が厚く、絶景を眺めることはできませんでした。
そのため、付近のホテルで一泊した後、翌日は予定を変更して堂ヶ島付近に滞在し、晴れという天気予報を信じてもう一度狙うことにしました。
日没時間が近くなったら、海岸へ移動。この日は平日だったため人も少なかったのですが、それでも日没が近づくと、カメラを構える人が増えてきました。
写真では到底伝わらないですが、心が洗われるような、美しい夕陽でした。
この時の旅行はいろいろと誤算も多く、我ながら凹むこともあったのですが、それでもこれだけでも来てよかったと思いました。
夕陽については、2019年10月に再訪して、写真でできるだけ美しさを伝えようと頑張ってみた記事がありますので、そちらもご参照ください。