君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

朝の気仙沼を歩く 湾岸からBRT南気仙沼駅へ

本記事は、下記の記事の続きになります。

前日夕方、気仙沼に到着し、気仙沼市街地の裏山にあたる安波山に登った(タクシーで)後、内湾地区で夕食をいただいてホテルへ入りました。

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翌朝、目覚めたのはちょうど日の出ごろの時間。ホテルの窓からは、唐桑半島の山の向こうに日の出を拝むことができました。

この日は、気仙沼線BRT・鉄道を全線乗って折り返し、さらに大船渡線BRTにも乗り、途中2か所立ち寄り観光をして大船渡まで向かう、というわりと詰め込みなスケジュールだったので、南気仙沼6:10発の柳津行きに乗る必要がありました。

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本記事での歩行ルート。Googleマイマップにて作成

この記事での歩行ルートは上の図の通りです。前日の安波山や内湾地区からは少し南側のエリア。

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道路はおおむね形になりつつあるものの、建物は圧倒的に足りません、というかむしろそれはまだこれから、という状態。

建てられる予定の施設として「飲食店舗(スナック・バー・居酒屋・ホルモン店・焼き鳥屋)約30店舗」とあります。

それなりの町ならちょっとした通りに何気なくあるような、働く人が夜に飲むための店ですね。そういう日常を構成するような店すら、ここではまだ足りていない、という現実があります。

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上の写真を撮った付近で、鉄道時代の気仙沼線と交差していたはずなのです。

ただ、そういった予備知識がなく(むしろ、気仙沼線はBRTよりももっと山側を通っていると思っていました)歩く中では、鉄道の痕跡のようなものに気づくことはできませんでした。

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大川を渡ります。「気仙沼大橋」と呼ぶそうですが、2019年4月に、唐桑半島から大島を結ぶ橋として開通した「気仙沼大島大橋」と紛らわしく、検索してもそちらばかりがヒットします。

写真で川の右手に見えるマンション(復興住宅)は、津波の遡上で1階部分が水没し、近くの小学校に統合される形で廃校になった、南気仙沼小学校の跡地になります。

おそらく、川の左手のマンションも似たような形でできたのでしょう。

 

上の地図の航空写真では、少し北側の橋を渡る写真になっていましたが、この2019年5月時点では真新しい橋の方を通るようになっていました。

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これは大川の北側方向。隣に見える赤い桁の橋が旧橋だったのでしょうか。

調べて見ると、こんな河北新報の記事がありました。

www.kahoku.co.jp

<震災8年>気仙沼大橋、架け替え開通 幅広げ災害時の安全確保

 宮城県気仙沼市の大川に架かる気仙沼大橋(長さ105メートル)が架け替えられ、1日(引用者注・2019年3月1日)開通した。東日本大震災では渋滞が発生して逃げ遅れた車が津波の被害に遭ったが、幅員が広がって道路も直線化された。災害時の円滑な通行や産業振興に役立つと期待される。

(中略)

 市は橋に続く市街地側道路の一部を拡幅するとともに、旧橋を撤去する。総事業費は65億円で復興交付金を活用した。

このブログの記事を書く際、なるべく事実関係は正確に書きたいと思い、いろいろと調べたりしています。そうすると、現地のことにも少しずつ詳しくなってくる副作用が出てきます。

なるほど、2か月前の開通ならまだ真新しいのも納得ですね。

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橋が終わって市街地側へ。こちらは工事が行われていて、上の記事の通りだと拡幅工事をしているようです。

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市街地側は、震災の影響などなかったかのような、昔のままの街並みが残っています。

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そして、気仙沼線BRTの南気仙沼駅へ。

 

ここからBRTに乗車したのですが、それはまた別の記事としたいと思います。

全線乗りつぶしとしてこちらの記事に書きましたので、ご覧ください。

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