時系列的には下記の記事の続きになります。
17:40すぎとはいえ、まだ外は明るく、ちょっとした活動はできそうな感じ。
いろいろな選択肢はありましたが、気仙沼湾を見下ろす安波山(あんばさん)から、夕暮れの気仙沼の風景を眺めに行くことにしました。
安波山からの夕景
駅前の観光タクシーを拾い、安波山の五合目にある駐車場へ。
短い道中でしたが、あの日、ロケに来ていたサンドウィッチマンが津波を避けて安波山へ避難したこと、南の方に震災遺構を見学する施設が新しくできたことなどを運転手さんが話してくれました。
ちなみに、その施設は翌日訪れたので、下記記事をご覧ください。
駐車場で降りると、さっそく気仙沼湾と街を一望する眺めが広がっていました。
こちらは山側の風景。山裾に沿って集落が点在しているのがわかります。
ここから上に向かう「りゅうの階段」。
市民に親しまれる山として、階段や展望台、お手洗い等も整備されています。
小学生も遠足に訪れる山。
昔から遠足の定番だったそうですが、平成23年6月といえばあの震災の直後。特別な意味をもって、この碑を立てたのだろうと思います。
5月という季節もあってか、色とりどりの植物が山を彩っていました。
そして、少し登ったところに「ひのでてらす」という展望台が。
遮るもののない絶景でした。
ここから日の出を見たらさぞ素晴らしいでしょう。
来年には、三陸自動車道が気仙沼湾を横断する東北最大の斜張橋ができ、それもこの風景を彩ることになるはずです。
この辺でだんだんと薄暗くなってきたので下山することにしました。駐車場から、下山ルートを見つけて降りていきます。
階段や小径がちゃんと整備されていて、特に危険はありません。まあ、小学生が遠足で登るぐらいの山ですから、その辺は心配いりません。
歩いておそらく10分ぐらいだと思いますが、すぐ下に地上の建物が見えてきました。
地上に降りたところ(=登山口)にあった案内板。小学生が作ったもののようです。
左下から右上にかけて描かれている大船渡線は、線路として描かれていました。
内湾地区で美味しいビントロ丼をいただく
夕食がとれる場所を求めて街を歩き、湾に面した内湾(ないわん)地区へ向かいます。港町気仙沼の賑わいを取り戻すための中核エリアとして、観光・集客施設の整備が進められている地区らしいです。
とはいえ、8年たった今でも更地が目立ちますし、車道はおおむね整備されたものの、歩道の整備はまだまだ途上です。
内湾地区にできた、飲食店が集まる商業施設「ムカエル(迎)」。
目の前には遊覧船乗り場の案内があります。
この遊覧船にもとても興味があったのですが、翌朝は朝早く出発しないといけません。
さてそんな中で、このポスターに惹かれて「ミナトノトウヤ」という店に入ってみることにしました。
「港の『唐や』」。海沿いから離れたところにある「唐や」という店が新規出店したようです。本当はとんかつがメインのお店らしいのですが。
丼を埋め尽くす勢いのビントロ。プリっと引き締まったほどよいトロ加減を堪能しました。
ジューシーな豚肉とシャキシャキ葱がとても好相性でした。
珍味からすみをふりかけた一風変わったポテト。
こうして夜は更け、この日はそのままホテルで一泊となりました。
翌朝についてはこちらの記事をご覧ください。