君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

【企画】10年後のあの日へ 気仙沼線・大船渡線BRT

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鉄路の終わりと、その先の物語。JR大船渡線気仙沼駅にて

2020年12月1日から2021年3月10日まで100日間、これまでの活動をいったん総括する意味もあり、「10年後のあの日へ 気仙沼線大船渡線BRT」と名付けた企画を行います。

といっても大したことをするわけではないのですが、twitterにて、毎日1枚、これまで撮影したBRT路線の写真を、タイトルを付けたカードにして公開していきます。ちょうど100枚になります。

twitterでのハッシュタグは「#10年後のあの日へ_気仙沼線大船渡線BRT」です。便乗も歓迎します。

企画の目的

来年3月11日は、東日本大震災の発災から10年の節目。国の復興事業としてもいったんの区切りを迎えます。

震災で被災した鉄道路線はすべて何らかの形で復旧を遂げましたが、JR気仙沼線大船渡線は鉄道での復旧ではなく、鉄道路線をベースにしたBRT(Bus Rapid Transitバス高速輸送システム)としての復旧となりました。

鉄道の廃線に伴うバス転換の一種とみなすこともできますが、その唯一無二の特徴は、「鉄道会社が鉄道と同等に運営しているバス路線」であることです。JR東日本の路線図には鉄道と同じように掲載され、鉄道駅からBRTの駅(バス停留所に対して「駅」という呼称を定義している)までの通しの切符も買うことができます。

鉄道として復旧ができなかった経緯についてここでは触れませんが、2016年度のグッドデザイン金賞を受賞している(BRT(バス高速輸送システム) [気仙沼線/ 大船渡線BRT] | Good Design Award)ように、鉄道の存続が難しい状況で公共輸送を維持する新たな選択肢を示した意義は大きいものがあります。

最初はごくわずかな専用道(鉄道の路盤を道路に転用したBRT専用道)で始まったBRT路線ですが、気仙沼線大船渡線とも、自治体の河川改修などの絡みで進められない一部以外はすべて専用道が完成しています。

また、沿線も復興商店街、復興祈念公園、震災伝承施設などが次々と完成し、新しい町の姿が出来上がりつつあります。

そうした、BRTや沿線の「10年目の姿」をまとめることができればと考えています。

また、それらの姿から、BRT沿線地域に関心を持つ方が少しでも増えれば、ということも願望としてはあります。

内容について

写真の撮影時期は2019年10月下旬~2020年11月下旬の約1年間です。ただし、2020年4月・5月は新型コロナウイルスの影響で旅行ができなかったため、この時期の写真はありません。

現時点で100枚はセレクト済みですが、今後2021年3月までに撮影する写真に入れ替える可能性はあります。

紹介する写真は、概ね以下のことを意識してセレクト、配置しています。

  • 写真を撮影場所の自治体で分類し、自治体ごとのBRTの駅数になるべく近い比率で選ぶ。
  • 季節感をテーマにした写真は、3月11日を起点に春→夏→秋→冬の順番で並べる。
  • 季節感をテーマにしていない写真は適度に挿入する。
  • 末尾が1の日は、震災や復興を直接の主題とした写真にする(追記:12/31、1/1は年末年始なので除きます)。

カードデザインについて

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雰囲気として、BRTの駅を意識したデザインにしてみました。

右側は駅名標、上側のダークブラウンのラインは駅の上屋などの骨組みの色をイメージしています。

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BRTの駅の一例(大船渡丸森駅

ただ、twitterにアップされた画像を見ると、右側の赤地の部分で劣化が目立つので、もしかしたら別のデザインを検討するかもしれません。

撮影機材

もし気になる方がおられたらご覧ください。全部合わせて3kg程度のお手軽セットです。

カメラ

Canon EOS M6 Mark II

レンズ

Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

Canon EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM

Canon EF-M32mm F1.4 STM

TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)*1

三脚

Velbon Ultra 455 Travel*2

なお、写真愛好家向けではないので、個々の写真の撮影データなどは掲載しません。

*1:Canonのマウントアダプター EF-EOS Mを使用。

*2:Ultra 455をベースに、3way雲台を自由雲台に交換して軽量化したもの。ヨドバシカメラオリジナルモデルの模様。