君と、A列車で行こう。

旅行などで訪問した場所に関することを綴るブログ。鉄道などの交通に関することが多めです。主にX(旧twitter)では書きにくいような長文を書きます。当面は大阪・関西万博がメイン。

【大阪・関西万博】4月19日。翔んだ空飛ぶクルマ。夏日の中の万博

デモ飛行を行う「空飛ぶクルマ」(2025年4月19日)

4月13日に開幕した大阪・関西万博。

期間中いつでも入場できる「通期パス」を買ったので、こまめに訪ねていろいろと巡りたいと思っています。

4月19日が4度目の訪問でした。

並ばない万博

これまで3回訪ねたのですが、開幕日は13:40ごろに東ゲート側の大阪メトロ夢洲駅に着いて1時間待ち、2回目・3回目は夕方以降だったので待ちなしでした。

今回は昼過ぎに出かけて夢洲駅に着いたのが13時ごろ。土曜日なので来場者が増えるはずで、ある程度の待ち時間はあると思っていたのですが、拍子抜けするぐらいあっさりと入れてしまいました。東ゲートから入場した時点で、駅に着いてから10分でした。なお、その大半はゲート前でジグザグに仕切られた通路を歩く時間でした。

朝からの来場予約は9:00~、10:00~、11:00~、12:00~と時間が区切られていますが、各時間帯の予約者を1時間以内に捌ければ、その後は待機はなくなることになります。その辺がうまく機能するようになったのでしょうね。

開幕日に課題があるように見えたゲート前の誘導も、だいぶこなれてきているように感じました。

ただ、この日の一般入場者は86,000人で、開幕日の119,000人と比べるとだいぶ少ない(いずれも速報値)ので、その分楽に捌けていたのかもしれません。

東ゲート入場後(2025年4月19日)

能をチラ見して空飛ぶクルマのデモ飛行へ

この日は15:30からのTECH WORLDパビリオンを予約してありましたが、入場後、当日予約を探して18:00からのタイパビリオンを予約。そうこうしているうちに、14:30から空飛ぶクルマのデモ飛行があるのを見つけました。

開幕日は天候が悪く、機体のお披露目だけで終わってしまったので、これを目指して移動することにします。イベントがあるVertiport(垂直離発着場)は、東ゲートから最も遠い会場の西の端にあります。

昼食を東ゲート近くの「JAPANマルシェ」で購入し、会場の外周バスに乗って最寄りの「西ゲート北ターミナル」へ行き、付近のベンチでいただきました。

買ったのは、牛すき焼きと豚生姜焼きがご飯に乗った「能登牛と能登豚弁当」(1500円)。普段、旅行の時に買う駅弁と思うと若干贅沢めな感じですが、万博会場の中ではきわめて良心的に思えてしまいます。

能登牛と能登豚弁当」(1500円)

この付近には、ライブなどが行われるアリーナ「Matsuri」があります。

そのそばを通りかかると、アリーナで能を演じる様子。能は昨年9月、宮城県登米市の「登米(とよま)薪能」を見て関心があったので*1、空飛ぶクルマのデモの時間まで見ていくことにしました。

EXPOアリーナ「Matsuri」(2025年4月19日)

アリーナで能というのも奇妙な組み合わせですが、この日はm-floのライブや人形浄瑠璃なども含めたライブイベントでした。

www.expovisitors.expo2025.or.jp

演目は「翁」(おきな)で、後半には文楽とコラボした演出もあるという話でしたが、そこまで見ることはできませんした。

「翁」は能では番組(プログラム)の冒頭に演じられる、能とも狂言とも異なる儀式のような演目なので、このイベントでも冒頭に持ってくるのはピッタリですね。

後方からだとさすがに舞台そのものは遠すぎてよく見えませんでしたが、両側のスクリーンにクローズアップした映像と、歌詞などの説明(日本語・英語)が表示されたので、シテ(主役)の舞などはちゃんと見ることができました。

能の演目「翁」の上演(2025年4月19日)

なお、この日は夏日で暑かったのですが、Matsuriは海のそばにあり、海からの冷たい風が吹き抜けて快適でした。ここで寝転んで休憩している人も多かったです。

時間が近づいてきたのでVertiportへ向かうと、すでに多くの人がデモ飛行を待ち構えていました。

やがて、うなるプロペラの音がさらに高くなると、機体がふわっと浮き、やがて上空を上がったり下がったり、回転したり、自由に飛び回っていました。開幕翌日などの最初の頃は無人操縦だったようですが、この日は人が乗り、観客に手を振ったりしていました。

時間にして5分ほどでしたが、体感的にはもっと長く感じました。

「空飛ぶクルマ」と呼ばれるこのエアモビリティ、万博での商用飛行に至らなかったのは残念でしたが、実際に飛ぶ姿を見ると、近い将来の実用化に期待したくなりました。

「空飛ぶクルマ」のデモ飛行(2025年4月19日)

迷子/ベビーセンターのトイレのこと

西ゲートの迷子/ベビーセンターの表示(2025年4月19日)

西ゲート付近を通りかかった時に、トイレが物議をかもした迷子/ベビーセンターがありました。

さすがに中には入れないので、外観の表示だけ見ましたが、思ったことがいくつかありました。

  • まず、あの形のトイレは必要だと思います。幼い迷子を複数人預かって、スタッフがトイレに連れて行かないといけない状況になった時など、保育園と似た状況になるわけで、そういう時に見守りができるトイレが全くないと困ってしまいそうです。
  • 普通のトイレは近くにあって、そこには乳幼児対応の設備もあるのですが、現場で見ると、すぐ隣というほどではなく若干の距離があります。センターの中に個室のトイレもあるとよかったなと思いました。
  • 幼児用トイレのマークが、普通のトイレのマークと直感的に区別がつきにくい感じがしました。このアイコンって誰が決めてるんでしょうね。ベビーセンターとして利用する親御さんが、普通のトイレがあると思って入ったら幼児用トイレしかなかったとなると、びっくりしても不思議はないような気がします。

TECH WORLDに込められた言葉

TECH WORLDパビリオン(2025年4月19日)

15:30からは、台湾の玉山デジタルテックが出展している民間パビリオン「TECH WORLD」です。

なお、台湾はBIE(博覧会国際事務局)に加盟していないので、国あるいは地域として出展することはできません。

サイバー感溢れるTECH WORLDのエントランス

エントランスに入ると、1人1人スマートウォッチを渡されて装着します。これは後で使います。

次の部屋に案内されると、出迎えるのはスクリーンを兼ねる巨大な木のオブジェ、そしてその周囲を取り囲む無数のタブレット端末。

木のオブジェのスクリーンでの映像に、タブレット端末も連動して動作する

台湾の自然と生物を紹介するスクリーンの映像に合わせ、周囲の端末も色を変えたり向きを変えたり、連動して動作します。かなり壮観です。

最後には、端末1つ1つに描かれた蝶にタッチすると、その蝶が木の幹を飛んでいくという趣向もありました。今のデジタル映像技術ならだいたい何だってできてしまうと、言ってしまえばそうなのですが、体験としての面白さはあります。

ここからエレベーターで4階まで上がり、高山地帯に来たという設定で、高山地帯の自然や風景が紹介されます。

巨大スクリーンで紹介される高山地帯の自然や風景

そして、台湾が世界有数の生産地域であるという蘭の道へ。一部には、花用のスプレーで万博のロゴや「TECH WORLD」の文字が描かれているという芸の細かい演出もありました。

蘭の展示。一部には花用のスプレーで描かれた文字も。

この次からがTECH WORLDの本領に入っていきます。

8K大型ディスプレイによるデジタルアートの展示。映像がどんどん変化していくのですが、全くドット感がなくぬるぬると動いていくのが凄いのです。

8Kディスプレイによるデジタルアートの展示

そして、おそらくはメインテーマであるICチップの話。未来の社会において、ICチップがあらゆる問題の解決に貢献する、という話が描かれます。

TECH WORLDが誇る半導体技術が、未来の問題解決に貢献するというストーリー

そして隠してもしょうがないので書いてしまうと、最後に、半導体技術で世界に貢献していくという趣旨のメッセージが、ずっと「TECH WORLDは」という主語で語られていた中に、「台湾は」という言葉を忍ばせていたのを聞き逃しませんでしたよ。

さて、最初に付けたスマートウォッチは何をしていたかというと、各展示に対する反応を調べていたようです。私の場合は「ネイチャー」に最も反応が大きかったという結果になりました。そして、その関心に応じた台湾のおすすめ訪問地が表示されたりしました。

デジタル技術を活かした、インタラクティブな要素が多くて楽しめるパビリオンでした。

展示に対する反応の度合いを、スマートウォッチで取得して表示

パビリオンの最後にあるショップは、台湾の神農生活が出店しています。テイクアウト型の飲食物もあるので、定番のかき氷とかタピオカとかではなくなるべく経験がない物を購入し、近くの大屋根リング下のベンチでいただきました。

ルーローハン(1650円)は日本でも割とおなじみのメニュー。炒めた豚バラと漬物、煮卵を盛り付けた丼料理です。

餅のシロップ煮棗包み(1450円)は日本ではそこまでメジャーではないような気がします。その分だけ値が張るのかも。棗の風味と餅の組み合わせが面白かったです。

四季春ミルク(850円)は、台湾のウーロン茶「四季春」のミルクティー。スッキリした飲み口で、これは紅茶のミルクティーよりいいなと思いました。暑かったせいかもしれません。

ルーローハン(1650円)
(左)餅のシロップ煮棗包み(1450円) (右)四季春ミルク(850円)

ゆるい、とにかくゆるいタイパビリオン

TECH WORLDを出た後は、次の予約は18:00のタイパビリオンなので、ある調べ物と散歩を兼ねて大屋根リングをほぼ一周。

そして、JR西日本のキッチンカーで売っていたミャクミャクもなかアイス(486円)を食べてパビリオンに向かいます。形以外は普通の抹茶アイス最中なので普通に美味しいです。

ミャクミャクもなかアイス(抹茶)(486円)

タイパビリオン(2025年4月16日)

タイパビリオンは予約制なのですが、それと同時に予約なしの人も受け入れているため、予約していったのに結構待たされました。

エントランスでは、地域ごとの特色をゆるい絵柄で紹介する映像が流れ、次の部屋では観光プロモーションのようにタイの特徴を紹介する映像が流れ、そして最後の展示ではいろいろな数字を挙げつつ、健康や食で世界に貢献できることを紹介。10,000もの健康的メニューがあります、と猛アピールしたその次は当然タイ料理を実食!

……のはずだったのですが、すでに飲食は売り切れだったようで終了していました。残念。そういうところまで含めてとにかくゆるい、なんとなくタイらしい感じのパビリオンでした。

この日は、夜は用事があったのでこれで退場しました。

タイパビリオンのゆるい展示

4月19日のまとめ:暑さ対策にはそれなりの工夫も

この日は夏日となりそれなりに暑かったのですが、暑さ対策としてはいろいろな工夫も見られました。

  • ミストを出したり、待機列にパラソルを出したりするパビリオンが結構ある
  • 屋内にあったり、屋外でも屋根があったりする団体休憩所を、団体利用がない時は誰でも利用できる休憩所として開放している

また、西ゲートの西側の海沿いは、海風が吹くので真昼でも意外と涼しいことにも気づきました。

とはいえ、この日の大阪の最高気温は28.1度。夏の盛りにはあと10度上がります。体感として、大阪の夏は焼き殺す気かと思うぐらいの暑さになります。どのぐらいの効果があるかはなかなか不安です。

それがわかっているから、こうして開幕直後にできるだけ何度も通って、夏は控えめにしたいと考えていたりします。

まあ、暑いのは万博会場に限った話ではないので、夏に大阪に来られるとしたら、なんにせよ万全の熱中症対策をして来ていただければと思います。

*1:その時の記事はこちらになります。

a-train.hateblo.jp