
※本記事は、下記の2つの記事から抜粋して再構成し、さらに加筆したものです。
開幕日、空飛ぶクルマのデモ飛行は中止に。でも機体をチラ見せ
開幕日の4月13日の夕方、会場西端あたりのエリアを歩いていると、なにやら報道機関のカメラマンなどが集結して不穏な空気を醸し出していました。
何があるのかと見に行ってみると、万博会場の北西の隅にある空飛ぶクルマのVertiport(垂直発着場)まで来ていました。
どうやらデモ飛行が見られるらしく、いいタイミングで来た!と喜んで私も待っていました。
ですが、結局は中止という判断に。この日は終日雨で、この時間帯も雨が降っていて、風も強かったのでやむを得ない判断だったのでしょう。
ただ、機体は見せますということらしく、格納庫が開けられました。
そこにいたのは、万博のイメージカラーに彩られた空飛ぶクルマの機体でした。

このデザインの機体が飛ぶところは見たかったな、と思いました。なお、2日目の4月14日には無事にデモ飛行が行われたようです。
デモ飛行を見ることができた4月19日
開幕から7日目の4月19日の昼すぎ、空飛ぶクルマを見にVertiportへ向かうと、すでに多くの人がデモ飛行を待ち構えていました。
やがて、うなるプロペラの音がさらに高くなると、機体がふわっと浮き、やがて上空を上がったり下がったり、回転したり、自由に飛び回っていました。開幕翌日などの最初の頃は無人操縦だったようですが、この日は人が乗り、観客に手を振ったりしていました。
時間にして5分ほどでしたが、体感的にはもっと長く感じました。
「空飛ぶクルマ」と呼ばれるこのエアモビリティ、万博での商用飛行に至らなかったのは残念でしたが、実際に飛ぶ姿を見ると、近い将来の実用化に期待したくなりました。



機体の一部破損でデモ飛行は中止に
しかし、その1週間後の4月26日、デモ飛行中に機体の一部が破損するトラブルがあり、その後の飛行は中止となりました。
この機体は丸紅を中心とした陣営が導入を進めているものですが、この後は、丸紅陣営でのデモ飛行が行われることはありませんでした。
その後、7月31日からはSkyDriveがデモ飛行を行っているようですが、時間が午前中に限られることもあって見れていません。
将来の実用化に期待したい空飛ぶクルマ
もともと万博での商用運行を目指していた空飛ぶクルマ。しかしながら、型式取得が難航するなどして実現はできませんでした。その難しさは、NHKの朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」でも描かれていました。
万博が技術展ならば、企画倒れに終わったという話になってしまうのですが、そうではないと思っています。未来のモビリティの革新に向けて挑戦する姿こそが万博で見るべきものなのだと考えます。
開幕日、機体の展示を見た後に東ゲート側に向かおうとしたら、場内バスのe Moverが何と運転見合わせ。その理由は、「空飛ぶクルマが飛行テストをするから安全確保のため」でした。まだ雨が降る中で何を無茶なことを、と思ったのですが、なんとか飛ばそうとした執念を感じたのが印象に残っています。
空飛ぶクルマの有用性について疑問を呈す人もいますが、JR東日本やJR九州が資本業務提携を結ぶなど、期待が高まっているのは確かです*1。
将来、空飛ぶクルマが実用化された時に、「万博でデモフライト見たで!」と言えたらいいな、と思っています。
*1:
JR東日本ニュース - 空飛ぶクルマの㈱SkyDrive社と資本業務提携 ~鉄道と空、次世代の移動を考えるイベントを8月に「TAKANAWA GATEWAY CITY」にて開催~
https://www.jreast.co.jp/press/2025/20250704_ho01.pdf
JR 九州と株式会社SkyDriveが資本業務提携~九州における「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた取り組みを加速~
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2025/07/04/20250704_JRKyushu_and_SkyDrive_Inc._enter_into_capital_and_business_alliance.pdf