君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

日本三景・松島のビュースポット「西行戻しの松公園」へ

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松島を一望できる「西行戻しの松公園」からの風景

日本三景の一つとして知られる、宮城県の松島。リアス式海岸の緻密な形状と多島海、そして海岸や小島の松原が織りなす美しい風景で知られています。

湾内を運行する遊覧船に乗ったり、沿岸の寺社を訪ねたりするのが代表的な楽しみ方ですが、平地が少なく、山に囲まれている地形なので、松島湾全体を俯瞰できるビュースポットもいくつかあります。

JR仙石線の松島海岸駅から、いろいろあってそのうちの1つ「西行戻しの松公園」を訪ねましたので、その記録を書きたいと思います。

松島海岸駅付近にて

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JR仙石線に乗って、松島海岸駅で下車。

駅の南側(仙台側)にはとても短いトンネルがあって、その先に松島湾の姿を見ることができます。まるで「向こう側の世界」を覗いているかのようです。

なお、この駅には東北本線仙石線を直通する仙石東北ラインの列車は停車しません。もし仙石東北ラインを利用する場合は、1つ北側にある高城町駅で乗り換えになりますが、接続がいいかどうかはわからないのでダイヤを確認して利用する必要があります。

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松島海岸駅は、リニューアル工事のため仮駅舎での営業となっていました。

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駅前の街道の風景。

東日本大震災津波は松島にも押し寄せましたが、この付近は壊滅的な被害は免れました。多島海であることが幸いし、津波の威力が弱められたということがあったようです。

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駅前広場から駅ホーム側を撮影。こう見ても、山側が急な勾配となっているのがわかります。いかにも見晴らしがよさそうです。

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ということで、駅の少し高台側から撮影。美しい松原や、奥の方に遊覧船がのんびり運航しているのが見えたりします。

 

さて、到着したのが昼過ぎだったので駅前で昼食をいただきました。

駅前には殻付きの牡蠣を焼いたり生で提供する店が多く、そういえば牡蠣が名産だったことを思い出し、牡蠣を堪能できるメニューがいいなと思いました。

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そこでメニューに惹かれたのがこちらの「ウル松島」さん。「ulu」をデザインした六角形のロゴが目印です。

www.uru-matsushima.com

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注文したのは「牡蠣三昧定食」1,700円。

生牡蠣、カキフライ、そしてご飯には牡蠣の佃煮も乗ったまさに牡蠣尽くしの定食。みそ汁にも(牡蠣ではありませんが)魚のアラが入っていて、海の幸を堪能できる定食です。

新鮮で、身が締まったぷりぷりの牡蠣は産地ならではですね。

東京近辺だと、カキフライ定食でカキフライ3個というだけでも結構な値段がするので、さらに生牡蠣・佃煮までついてこの値段なら納得ではないでしょうか。

俯瞰ポイントを求めて高台へ、そして西行戻しの松公園へ

さて、松島に来た目的の一つに、松島湾と鉄道を絡めて撮影したいというのがあったのですが、高台へ向かってみても案外いい場所がみつかりません。

ないわけではないのですが、静かな住宅地の真ん中で、誰の敷地かよくわからないような場所だったりして、これはダメだなあ、という感じ。

仙石線のすぐ山側にある東北本線の踏切を越え、さらに山側へ上って行っても、住宅が建て込んでいたり、木々で隠れたりします。

そのうち、家並みが途切れ、舗装された道も終わり、ある程度整備された山道を登っていくことになりました。

山道の途中、どこかで木々が途切れて開けた場所がないかと見ていましたが、ずっとびっしり木が生い茂っているので、どんどん上へと進んでいきます。

そうしてたどり着いたのが「西行戻しの松公園」という不思議な名前の公園でした。

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西行戻しの松」と、その由来の説明。

平安時代鎌倉時代歌人であった西行(さいぎょう)については、「訪問地の童子に問答でやりこめられて引き返した」という逸話がいくつかあるそうで、その1つがこの「西行戻しの松」のようです。そして、この付近を公園として整備したのが「西行戻しの松公園」で、桜の名所でもあるそうです。そうなると、桜の頃にまた来てみたいですね。

参考として経路を掲載しておきます。車でも公園まで行けるので、上りが面倒ならタクシーを利用する手もあります。

西行戻しの松公園からの風景

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公園内で線路が見えそうな場所を探してみると、チラッと東北本線が入る場所がありました。左下に緑色のラインが入った列車が見えるのがわかりますでしょうか。

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その6分ほど前には、臨時快速列車の「風っこストーブ湯けむり号」が通ったのですが、手前の貨物列車に被られてしまいました。

とはいえ、ちょっとこれではあまりにもチラッとすぎるので、鉄道を入れるのは諦めました。

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別に鉄道なんかなくても、十分に素晴らしい景観なのです。

左下に見える建物は公園内のカフェ。松島湾の風景を眺めながら休憩できます。行ってみましたが、あいにく並んでいる人もいるぐらい混んでいたので諦めました。

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多島海の景観と、その間を行き交う船。手前に桜が咲いたらもっと最高でしょうね。

ところでこの写真、後日自宅で見返してみたら……

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すでに影が落ちていて気付きませんでしたが、左下の方に単線の線路がはっきり見えていたのでした。

単線ということは仙石線ですね。1両半ぐらいのスペースがありそうです。架線柱が海側にあるのもいい感じ。午後の早めの時間に行けば順光で撮れそうです。

これはリベンジ案件ですね。

松島を訪れたのはこれが2度目だったので(1度目はだいぶ昔に遊覧船に乗りました)、他のスポットも見てみたいということも含めて、また近いうちに訪ねたいと思っています。

 

(2020/2/12追記)

ということで、訪ねてみました。

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