「流し撮り」というものに初めて挑戦して、やけにうまくいった一枚。
見慣れた景色という方もいるかと思いますが、JR総武線の秋葉原駅西側です。写真のすぐ右側が秋葉原駅になります。
撮り方の基本的な説明としては、シャッタースピードを遅めにして、シャッターを切った後、動く被写体(この場合は車両)に合わせてカメラを動かす。すると被写体はピッタリ止まり、周囲の風景は流れる、というものです。
シャッタースピードを遅くすればするほど、周囲の流れ方が大きくなるのでスピード感が出ます。
もちろん、被写体に合わせてカメラを動かすなんてなかなかうまくいかないのですが、数分ごとに電車が来るので、何度失敗してもすぐやり直せるのが都会のいいところですね。
できた写真を見て思ったのは、本当にこのスピード感で疾走してたら秋葉原駅停まれないなあ……ということ。
それまで、写真というのは目の前に見えるものをそのまま切り取るものだと思っていたのですが、実はやり方によっては写真じゃなくて写偽になるんだなあ、と思いました。
その感覚を自分の手で掴み取ったという意味では、記念すべき1枚……なのかもしれません。