君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

秋の日光・中禅寺湖エリアへ (1)いろは坂の渋滞と中禅寺湖・男体山の眺望

※本記事は2018年10月上旬の記録になります。

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中禅寺湖展望台から、中禅寺湖男体山を中心とした絶景

2018年の秋、北海道への旅行からの帰路、10月の3連休の3日目に訪問した記録になります。

日光まではJR宇都宮駅からJR日光線を利用しましたが、その時の記事については下記をご覧ください。とにかく外国人観光客でいっぱいでした。

a-train.hateblo.jp

JR宇都宮駅を9:32に出て、日光着が10:21(ダイヤは当時のものです。以下同様)。ここまでは良かったのですが……

いろは坂で大渋滞! 中禅寺湖までの長い道のり

混雑する駅前で人の波をかき分けて、10:32発の中禅寺温泉行きのバスに乗車。多くの人は日光東照宮など、近くの世界遺産に向かうようで、するっと着席することができました。

乗り場で誘導に当たっていた方の案内では、通常45分ほどのところ、90分ほどの見込みとのことでした。

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この日は北海道方面は台風に見舞われていたのですが、こちらはいい青空が広がっていました。

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東武日光駅発車が10:35。ほぼ予定通りです。

しかし、ここからまず、日光東照宮に向かう車による大渋滞が始まります。

何もなければ10分程度で抜けるところを、確か40分ぐらいかかったと思います。

ただ、ここまでは乗車前に聞いた感じでは想定内。そしてバスは市街地を抜け、日光の名所の1つであるいろは坂に差し掛かっていきます。

いろは坂」とは、日光市街の外れから中禅寺湖に向かってヘアピンカーブが連続する坂道で、初期にはカーブの数が48個あって「いろはにほへと」の文字が振られていたことに由来するそうです。

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今では、登り側の第2いろは坂(南側)が増設され、下り側の第1いろは坂(北側)と2つに分かれていますが、カーブの場所には算用数字といろはの文字を記した掲示があります。今は、2つの坂で合計48個のカーブがあるそうですよ。

混雑はしているものの、止まるわけではなくゆっくり進んでいくので、確かに90分かちょっとオーバーするぐらいの時間で着くかなと思っていました。

ところが、途中から車の流れが悪くなり、まったく動かなくなってしまいました。

その原因は、第2いろは坂の途中まで一方通行の2車線だったのが、途中の明智平ロープウェイ乗り場を境に、上下片側1車線の対面通行になることでした。中禅寺湖側からロープウェイ乗り場へアクセスできるように、このようになっているようでした。

それまで2車線にパンパンだった車が1車線に圧縮されるのだから、当然動かなくなるに決まっています。

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車窓の眺めは見事なのですが……

この時点で乗車から2時間、まだ先が見えません。

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やがて中禅寺湖の北にある男体山が見えてきて、中禅寺湖に到着した時には3時間ほど経っていました。

これはなんとかならないの…? と思っていたのですが、栃木県も手をこまねいていたわけではありませんでした。

この訪問のすぐあとぐらいに、一部の日に限って問題の対面通行区間を片側通行にする社会実験が始まり、その結果を受けて、2019年10月1日からは完全に片側一方通行となるそうです。

www.sankei.com

明智平ロープウェイを利用する上では、中禅寺湖側から向かうのが不便になる(いったん第1いろは坂を下り、第2いろは坂を登ってくる形になる)ので、もし明智平ロープウェイを組み込んで周遊する場合は、ロープウェイ→中禅寺湖の順番にするとよさそうです。

中禅寺湖を目の前から、そして展望台から

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中禅寺湖華厳の滝の中心エリアとなる、二荒橋前交差点付近。三角錐が美しい男体山をバックに、街道沿いには飲食店や物産店が軒を連ねています。

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陽光に照らされて輝く中禅寺湖

右の鳥居は、近くにある二荒山(ふたらさん)神社の中宮祠のもの。

二荒山神社自体は山の麓、日光東照宮付近にあるのですが、男体山の登拝所としてこの付近に中宮が設けられています。

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鳥居の目の前にあるカフェのテラスで、湖を眺めながら一休み。

……と思ったのですが、この日は風が強くて飲み物が飛ばされそうで、外はそこまで落ち着けなかったので、室内に移動しました。

中禅寺湖は間近で見ても素晴らしいし、遊覧船に乗るのもよいと思いますが、この日は、別の場所に行ってみることにしていました。

東武バス中禅寺温泉バス停から、1日7本だけ運転されている半月山行きのバス。これの14:45発の便に乗り、終点の1つ手前の「中禅寺湖展望台」バス停で下車します。

なお、運行期間は5月中旬頃から11月上旬頃(2019年は5/15~11/10)までの期間限定なので注意が必要です。

やってきたのは山道用の小型バス。混雑する中禅寺湖畔と違って、ガラガラのままで出発です。

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はじめは湖畔沿いに進みます。これだけでも水辺ぎりぎりを進むので結構見ごたえがあります。

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湖の対岸に見えるのが、奥日光へと続く街道沿いの集落。手前に広がる湖、背後の雄大男体山と比較すると、自然の前では人間の営みのいかにちっぽけなことか、ということを感じさせられます。

そして、いくつかのバス停を過ぎると急峻な山道を登っていきます。

中禅寺湖で標高は1,269mとのことですが、さらに300mほど登ります。

そして、わずか15分ほどで中禅寺湖展望台バス停に到着。このバスが終点の半月山まで行き、折り返してくるまでの20分間が見物時間です。

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この展望台からは、中禅寺湖男体山と中心とした、美しく雄大な風景を堪能できます。

この日はまだ紅葉としては色づき始めという感じでしたが、最盛期になれば見事な紅葉が山々を彩るのではないかと思います。

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角度を変えると、先ほどまでいた街道沿いの集落も見え、そのちっぽけさをより一層感じさせられます。

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中禅寺湖とは正反対の方向には、小さく平地が広がっているように見えます。これはどこなのでしょうか。

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ここで滞在していた人はわずかでした。

20分後、帰りのバスがやってきたので中禅寺湖へ戻ります。

なお、終点の半月山まで行くと、20分ほどの登山道があって山頂に出て、そこからも雄大な風景を堪能できるようです。時間と体力があればそちらもいいかもしれません。

この区間のバスは本数が少ないのがネックではありますが、観光に適した日中に集中して運行していて、60~90分ごとに便があるので、そこまで使いづらい感はないと思います。

ここに来るまで大渋滞するような日であっても、バスはガラガラ、片道わずか15分で雄大な景色を楽しめるのですから、手軽に楽しめるおすすめの穴場と言ってもよいかと思います。

次回は華厳の滝を訪れます。

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