大阪環状線には、かつて大正駅の北西側で分岐し、大阪港方面へ向かう貨物支線(大阪臨港線)がありました。
もともとは関西本線の今宮駅付近から分岐する貨物線でしたが、その一部を旅客線に利用し、西九条方面と接続することで大阪環状線が完成しました。
貨物線の需要がなくなり、廃止されたのは2006年4月。
その廃線跡は、港湾近くでは貨物置場に利用されたり、市街地では駐車場になったりしていますが、大阪環状線との合流場所付近は、昔の築堤がそのまま残っています。
「無線切替」の標識も、所々剥げつつもそのままです。
弁天町駅付近で、大阪ドームを背景に撮れる場所を探していたら(大正駅付近ならいくらでもあるのですが、用事の合間だったので時間が取れず)ここにたどりつきました。
323系も、その車体に乗っているキティちゃんも、ここが貨物線だったことは知る由もないでしょう。
せっかくなので、大阪ドームを目立たせる形でも撮ってみました。
が、やっぱり最初の空を入れない構図の方が、この界隈の生活感が出ているような気がします。