君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

京都から琵琶湖へ 比叡山内シャトルバスと坂本ケーブル

※本記事は2019年6月の記録になります。

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琵琶湖側と比叡山を結ぶ坂本ケーブル

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比叡山周遊ルート(Googleマイマップで作成)

上記の比叡山周遊ルートを6月に訪問した記録の続きになります。

京都側から比叡山へ向かい、ロープウェイで比叡山頂まで来ました。

a-train.hateblo.jp

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今回は、さらに東へ向かい、京阪バスが運営する比叡山内シャトルバス、そして比叡山鉄道坂本ケーブルを乗り継いで滋賀県側へ降り立ちます。

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比叡山内シャトルバス(紫)、坂本ケーブル(赤)のルート(Googleマイマップで作成)

ロープウェイ比叡山頂駅から、比叡山頂バス停への道

同じ「比叡山頂」なのでややこしいですが、ロープウェイからバス停へは10分ほど歩くことになります。

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ロープウェイ比叡山頂駅のすぐそばには、ガーデンミュージアム比叡のゲートがあり、その柵の向こうに琵琶湖が見えてきました。

ようやく、山を越えたという気分になり、高揚感が出てきます。

ガーデンミュージアム比叡は、閉園した「比叡山上遊園地」を改装し、大人向けの散策エリアとしてオープンしたもの。近くには人工スキー場もありましたが、それも閉鎖されています。

www.garden-museum-hiei.co.jp

ただ、入場料が大人1人1,200円(11/20~4/12は半額)というのは短時間ふらっと立ち寄るにはちょっと辛く、今回は見送りです。

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ガーデンミュージアムの北側の道を進みます。高低差もそんなになく歩きやすい道で、木立の清々しさを感じながら歩いていくことができます。

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途中に分岐があり、坂本ケーブルまで歩いていくこともできるようです。徒歩50分くらい。歩きやすい気候ならいいと思いますが、天気も良くはなく、そこまで無理する必要もないので普通にバス停の方に向かいます。

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比叡山頂バス停まで来ました。左側に小さな売店があり、ここで休憩することもできます。

ここの特徴は、右に琵琶湖、左に京都市街地を展望できるというところ。山頂から両側を見下ろすことができる貴重な場所だと思います。

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こちらは琵琶湖側の眺め。瀬田川の両岸、大津市の中心部付近、そして逢坂山を挟んで山科の盆地あたりまでを見ることができます。

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こちらは洛北方面。奥には京都市街地が広がります。

京都盆地からひたすら山を登り、ここで開放感溢れる琵琶湖の風景を目の当たりにする感動はやはり大きいものがあります。

比叡山内シャトルバスから坂本ケーブル

バス停には京阪バスの車両がやってきて、ほどなく発車するということだったので乗り込みます。

なんだか想定していたダイヤと違うのですが、よく見たら、これまでのケーブルカー・ロープウェーの乗り継ぎが想定より早く、30分ほど前倒しで進んできていたようでした。

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延暦寺、東塔、西塔などの山内に点在する施設を結ぶシャトルバスですが、車窓からは時折琵琶湖が見えることがあります。これは大津市中心部の眺め。

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これはもう少し東、草津栗東・守山・野洲方面。中央に見える三角形の山は、JR野洲駅から南にある、近江富士とも呼ばれる三上山(みかみやま)のようです。湖岸側には、草津市の烏丸半島も見えます。

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比叡山頂からは次の停留所となる東塔バス停で下車。ここが坂本ケーブルの最寄りになります。この辺で小雨が降ったりやんだりという感じになってきました。

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途中、延暦寺の入口もありますが、ここから先は入場料が必要なようなので今回は見送りです。

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延暦寺の入口付近にある各種案内標。

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ケーブル延暦寺駅へはまた歩道を進んでいきます。これも整備された快適な道です。

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途中、木々の切れ間から琵琶湖が見えますが、天気が良くなく、霞んでいてよくわかりません。

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ケーブル駅が近くなると、このように比叡山の案内掲示がありました。

坂本ケーブルで琵琶湖側へ

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ケーブル延暦寺駅に到着。少し黄色がかった外観が特徴の堂々とした駅舎です。開業以来の建物で、登録有形文化財に指定されているのだとか。

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入口に掲げられた駅名表示。

この駅周辺からも、琵琶湖の風景を眺めることができます。

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これは湖西方面。手前の陽が差しているのが雄琴堅田付近。その対岸が守山市付近で、画像中央の対岸が最も突き出た部分とは琵琶湖大橋が架けられています。

天気が良ければ遠くの方までよく見えると思うのですが、残念ながら雨に覆い隠されて見えませんでした。

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こちらは、駅の南側、木々の間から見える大津市の中心部。もう少しよく見えるスポットはないかと付近を探してみましたが、これが限界のようです。

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真っ赤な塗装と、若干ヨーロッパ風の車体が印象的な車両。

路線距離2,025mはケーブルカーとしては日本一だそうで、それを11分かけて進んでいきます。

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途中、「もたて山」「ほうらい丘」という駅があります。上がもたて山駅、下はほうらい丘駅で、前面の先に簡素なホームが見えています。

途中駅があるケーブルカーは珍しく、近鉄生駒ケーブルなど、いくつかあるぐらいではないかと思います。ちなみにケーブルカーの途中駅は、上下の列車が必ず同時に動くという仕様上、山上側・麓側の駅から等距離の場所に設けられます。

それぞれちょっとした見どころもあるようなので、時間がある時には下車してみてもいいかもですね。

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途中、ケーブルカーではあまりないと思われる(少なくとも私が乗った限りでは初めてでした)トンネルを抜けていきます。

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時折、木々の合間から琵琶湖を眺めたりしつつ、ケーブル坂本駅へ到着。

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こちらも登録有形文化財に指定されている駅舎。

ここからは、バスで京阪の坂本比叡山口駅、JRの比叡山坂本駅へ向かうことができます。

散策がてら歩いていっても問題ありませんが、この時は突然強い雨が降り出したので無難にバスに乗っていくことにしました。

次回は京阪の石山坂本線になります。

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