君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

甲信越「週末パス」の旅 (9)大糸線非電化区間と追憶の糸魚川駅

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大糸線南小谷駅から北へ向かうキハ120形気動車

JR東日本関東甲信越南東北を中心としたエリアのフリーきっぷ「週末パス」で2日間、甲信越地方を巡ってきたのでその記録を綴っています。

……といいつつ、前回、大糸線で松本から南小谷までやってきて、その「週末パス」のエリアはいったん終わり。しばらくはそのエリア外を行きます。

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今回は、大糸線北部、JR西日本の運行区間となる南小谷糸魚川になります。南小谷駅で、糸魚川までの切符を購入しました。

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JR東日本が運行する松本~南小谷間は電化され、東京方面から直通の特急も走るのと比べると、この区間は非電化で、走っているのはJR西日本が運転本数の少ない区間に導入しているキハ120形気動車区間運転も含めて1日上下9本ずつの運転です。

12:00発の糸魚川行きは特急あずさから乗り継ぐ人も多いのか、のんびり駅で写真を撮っていると車内は結構混雑していました。

先頭部には、ビデオカメラを設置して走行風景を録画している人がいました。

ゆったりと姫川の渓谷を往く

JR西日本大糸線は、ほぼ全線、姫川の渓谷に沿ってゆったりと走っていきます。

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北小谷~平岩間

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平岩~小滝間

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同じく平岩~小滝間

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小滝~根知

ひたすら渓谷を進むとはいえ、下流に向けて川幅は少しずつ広がり、沿線の風景も変化していきます。それをのんびり眺めるのがローカル線の旅の楽しさでもあります。

気のせいかもしれませんが、時々トンネルやスノーシェードの中を走る時にはスピードを上げて本気を出し、外を走る時はのんびりと走っているように感じられました。

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やがて、視界に田園風景が広がってくるようになると、ほどなくして糸魚川に到着です。

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沿線に著名な観光地があるわけではないのですが、渓谷をのんびりと往く路線もいいもので、特に特急あずさから乗り継いだ場合、快走する特急とは好対照な雰囲気を味わえます。旅情を楽しむ路線、と言えるかもしれません。

糸魚川駅の追憶

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糸魚川駅の新幹線乗り場には、「がんばろう!糸魚川」の掲示。2016年12月、1軒の火災が強風にあおられて次々と延焼し、市街地の広範囲を焼き尽くした火災はまだ記憶に新しいところです。

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糸魚川駅JR西日本えちごトキめき鉄道の駅ですが、南側は北陸新幹線の駅としてJR西日本のロゴが出ています。

その駅前広場の一角には、かつて糸魚川駅で稼働していて新幹線建設のために廃止となったレンガ車庫の一部が保存されており、また、そこには大糸線で運行されていたキハ52形が静態保存されています。

普段は屋内で展示されていますが、時折屋外へ出て展示されることがあるようで、この日は偶然そういう日でした。

出庫日程は、以下のページの「新着おしらせ」で随時案内されているようです。

www.itoigawa-kanko.net

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方向幕部分を除いては、今にも走り出しそうなぐらい綺麗に整備されています。

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車体側面で行き先を表示するサボ(「サイドボード」の略らしいです)と車番表示。

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現役時代の車両の紹介と注意事項の掲示

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室内は、各種注意書きが掲示されている他は、現役時代の姿が残されています。

が、なにしろ屋外で空調がなく、熱気がこもってとても暑いため、とても長時間はいられません。

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扇風機と路線図。「至南小谷←」の表示が謎ですね。あと1駅ぐらい図に描けばいいのにと思いますが、南小谷駅JR東日本の管轄だからなのでしょうか。

この車両の実際の状態はよくわかりませんが、同じように引退したキハ52のうち1両は、千葉県のいすみ鉄道で今も走り続けています。そして、いすみ鉄道キハ52の導入を決めた当時の社長の鳥塚亮氏は、9月9日、この駅を含むえちごトキめき鉄道の社長となりました。

news.yahoo.co.jp

ということは、もしかしたらこのキハ52も……ということになったら面白いですね。

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キハ52の付近には、鉄道模型や鉄道に関するアイテムが展示されたスペースがあり、多くの人が集まって楽しんでいました。

時間を取って見てみたかったのですが、もう次の列車の時間が迫っていたのでチラ見だけ……。

はえちごトキめき鉄道で直江津へ向かいます。

a-train.hateblo.jp

 

この旅行記の一覧を下記にまとめましたので、気になったところを読みたい方はこちらをご参照ください。

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