「日本三大車窓」として知られるJR篠ノ井線の姨捨駅付近の眺望。
もちろん、そのダイナミックな風景を昼も夜も楽しめるのが素晴らしいのですが、個人的にとても魅力を感じていることをもう1つ紹介したいと思います。
これのために、私は、列車で姨捨を通る時は「南から北へ抜ける方がいい」と主張しています。
トンネルを抜けると、そこは絶景だった
2015年の夏、立山黒部アルペンルートを抜けた後、信濃大町から長野行きの「リゾートビューふるさと」に乗車しました。この列車は、南小谷~(大糸線)~松本~(篠ノ井線)~長野というルートで走り、途中、姨捨駅にも停車します。
南側の冠着(かむりき)駅から、山間部を抜け、トンネルを抜けると、一気に視界が開けます。
この解放感が、南から来る場合の感動ポイントの1つ目になります。
少しして姨捨駅に到着。
18:08。ここではあまり停車時間を取らずにすぐに発車します。
姨捨駅は本線から枝分かれした行き止まり駅のため、一旦冠着側の側線へバックし、方向転換して次の稲荷山駅へ向かいます。
この姨捨駅~稲荷山駅間が、南から向かう場合の2つ目の感動ポイントになります。
たった1駅進むだけで
姨捨駅から稲荷山駅へは、山裾に沿うように進み、平地へと下っていきます。この時のダイナミックな車窓の変化が、個人的に大好きなのです。
発車から3分後、18:11。
18:12。心なしか平地に近くなった感じがします。
18:13。ほとんど平地の近くまで下ってきました。
18:14。平地にあった家並みがもう目の前に見えています。
18:15。まだ遠くの方が見渡せるぐらいの高さはあります。
18:16。地上から少し高いぐらいのポジションをキープ。
18:18。完全に地平まで下ってきました。この間に稲荷山駅を通過していたのですが、撮影がうまくいかずに消してしまっていました。
こんな感じで、たった1駅(といっても10分近くありますが)進むだけで、さっき上から眺めていた平地まで降りてくるというダイナミズムも、姨捨の魅力だと感じています。
姨捨で風景を眺めるだけではなく、その前後の車窓の移り変わりにも、ぜひ注目していただければと思います。
姨捨駅については、他にも記事を書いていますのであわせてご覧ください。