君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

西武の新型特急車Laviewに乗ってきた

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西武鉄道の新型特急車両「Laview」

秩父方面に行く際に、せっかくなので2019年3月16日にデビューした新型特急車Laviewに乗ってみました。

デビューから3週間後ほどの時期になります。

直前だと席が取れないのではないかと思い、数日前にインターネット予約の会員登録をして予約しておきました。

結局、下の画像では空席状況が「〇」になっていますが、いい席が空いているとは限らないですし。

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将来的にはすべてLaviewに置き換わるようですが、現時点ではまだ限られています。そのため、「この電車は、ラビューです。」という案内があります。

 

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池袋駅の特急専用ホームの入口。天井が低いこともあってちょっと狭苦しい感じ。特急列車の旅を盛り上げよう、という感じではないです。

 

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特急専用ホームは、一般列車のホームと直列の構造。Laviewの入線の前には、秩父鉄道に直通する快速急行長瀞・三峰口行き)が発車していました。

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片側2ドアのボックスシート車。西武にこんな車両があったんですね、という驚き。関東の私鉄はあまり乗り慣れていないので、意外な発見がいろいろとあります。

 

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Laview専用の乗車位置案内。

 

Laviewが入線してきて、発車まで時間があったのでいろいろと見て回りました。

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先頭形状の独特さが話題になっていましたが、まあ25年前にすでに南海のラピートのような特急もあったわけで、何か特筆すべきものがあるかというと、どうかなあという感じ。

むしろ、先頭部はこれだけ丸くしたのだから、側面も丸みを帯びた形状にしたかったと思うのですが、地下鉄へ直通可能な仕様で作ったために丸みがなくなってしまったアンバランスさが、デザイナーとしては心残りだったのではないかと思ったりもします。

 

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登場してまもないということもあり、車両に注目している人も多かったです。

 

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駅に到着する時に車掌が見る停車位置目標と思われるもの。「L」はLaviewの意味でしょうか。

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これまでの特急レッドアローが7両編成だったのに対し、Laviewは8両編成です。

そのため、7両分しかない特急専用ホームからはみ出して、一般列車用の乗車位置までかかってしまっています。これでは、両方のホームを同時に利用するのは難しいです。

一般列車が8両編成とかなら可能かもしれませんが。

かろうじて、特急ホーム用の出発信号機にはかかっておらず、運転席からも視認できる状態ではありました。

この辺、全編成がLaviewに置き換わるまでにはなんとかするとは思うのですが、といってどうするのでしょうね。一般列車も含めたホームの長さに1両分の余裕があればいいのですが。

 

 

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行き先表示はフルカラーLED。

 

Laviewの大きな特徴についても見て行きたいと思います。

まずは、縦方向に大きな窓。

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圧倒的な丸見え感です。

あいにく適切な比較材料に乏しいのですが、普通の車両だと、手前の座席は下の写真のようにほぼ上半身しか見えないはずです。近づいても、通路側の足元がようやく見えるかなというぐらい。窓側座席の足元は、それこそのぞき込むようにしないと見えないと思います。

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意図はよくわかりませんが、窓全面に白いドットがデザインされています。それが下の方に行くほど大きくなり、若干、目隠し的な効果はあるのかもしれません。

 

Laviewのデザインコンセプトとして「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」というのがありますが、それがもっともよく表現されているのが、車両にあしらわれたロゴだと思います。

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同じ場所で同じロゴを向きを変えて撮ったものですが、これだけで、反射する光によってかなり変わった色彩に見えます。車体全体がシルバー塗装らしいですが、ロゴ部分は特に反射しやすい塗装になっているようです。

 

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車内の様子。黄色のシートはちょっとケバいようなイメージもあったのですが、こうして実際に乗ってみると、照明もあって全体として暖色系の雰囲気が出ていて、居心地の悪さはまったくありませんでした。

むしろ、暖かい色使いの中に黄色のシートが明るさを与えていて、単調ではないリッチな空間になっているのではないかと思います。

列車が動き出すと、動き出しはとてもスムーズで、揺れも少なく、新幹線のN700Aとかを思い出すような快適さでした。

シートの形状も特に座りづらい感じはなく、ゆったりとくつろげるものでした。個人的には、最近のJR東日本の特急車にもある、上下可動式のヘッドレストがあるのが嬉しいです。

 

やがて飯能に到着すると、下車する人も多かったのですが、残った乗客がそれぞれ座席を回転させていました。

 

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秩父が近くなってきました。

窓全面にあしらわれたドットが邪魔……。

水戸岡鋭治流だと、窓の周囲を縁取るようにしてドットをつける、というのはあったように思います。

この辺は見直してほしいなあ、と思うところです。

 

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西武秩父の1駅手前、横瀬で、上で紹介した秩父鉄道直通の快速急行と接続。待機しているのは長瀞行きで、ここで乗り換えるとダイレクトに向かうことができます。

三峰口行きはすでに発車しており、次の西武秩父で乗り換えになります。

この辺は特急からの接続も考慮したダイヤをうまく組んでると感心しました。

 

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西武秩父駅に到着。

窓のドットだけが気になりますが、その他はさすが新型特急車にふさわしい快適さでした。

西武線の運行距離ならそこまで気にならないかもしれませんが、レッドアローは今となっては平凡な特急車両ですので、Laviewを選んで乗る価値は十分にあると思います。