君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

最近のA列車動画から

久しぶりに他人様の動画の感想ということで。


【A列車で行こう9】緑浜地区開発史【5周年記念号】 - ニコニコ動画

ニコ鉄5周年動画の中で、最も印象に残った動画。何といってもオープニングの演出が最高にカッコいい! やっぱり、A9は太陽と水面をうまく絡めてナンボ、という感じがします。
そして曲がイントロの第2段階に入ったところ(女声コーラスが入るところ)からゆったりと展開される農村風景も、それまでの都市の風景とのコントラストがとても印象的。タイトル画面と背景の花時計らしい演出でぐっと締めた後、曲がフェードアウトしていくのにあわせて本題となる特急へカメラが移っていく収束も見事でした。

走行シーンも、まずマップがとても作りこまれていて、挿入されたプレビューでのカットも美しく、季節変化の演出も鮮やかで、とても魅了されました。

少し気になったのは、走行シーンに入ってから、最初がカクカクだったり全般的に速い感じがあったりして若干ぎこちなさがある点なのですが、BGMに尺を合わせるためなんでしょうね。


以前から、「特急が向かう先の地域の開発史を追う」というコンセプトや、作者のカメラワークや表現の美しさには注目していたのですが、この動画で一つ壁を超えたのではないかという感じがしています。普段から、マップ作成生も時間が合えば見させていただいていますが、今後ますます期待のシリーズです。


【A列車で行こう9】山と海に、囲まれて -第2回 坂の町、酒平 ver.1.2- by 急行西武球場前 ゲーム/動画 - ニコニコ動画

ひそかに注目してるシリーズ。

ブログやツイートを見る限り若い方なのですが、そういう方が昭和の匂いに満ちた「客車列車の走る風景」を題材に選ぶという点がまず驚きです。そして、動画からマップを見る限り充分に表現できているように思います。

で、この動画。ZABADAKの「旅の途中」に乗せて、ローカル線の普通列車の走行シーンが展開されます。特に、2:54からの夕陽を背に鉄橋を渡るシーンはたまらなく美しい。


ところどころ、曲の2拍目・3拍目にあわせてパッパッとカットを切り替えるシーンがあるのです。これ、決まればすごく効果的だと思うのですが、残念ながらズレてしまって決まっていない。とても惜しい。

ブログを読むと、大きいサイズの動画を縮小して再生しているため、動作が重くなってしまいタイミングがあわせられないとの事。たまに録画が途切れていたりテクスチャの質を落としていたり水面を「低」にしていたりして、結構ぎりぎりのスペックで動画作っておられる感じがするので、確かにそういうこともあるのかなと思います。

解決策としては、キャプチャした元動画を、まずサイズを縮小した上で圧縮かけて軽くすることでしょうか。
私の場合、最近は贅沢に無圧縮でやることが多いですが、以前はるラピをやっていた頃は、HDDの容量もそれほど多くないこともあり、XVidを愛用して圧縮かけていました。当然、微妙なコントラストの表現とかは劣化してしまうんですが、やむを得ないのかなと。

もう1つ、こういう1フレーム単位の調整が必要になる演出は使わない!というのも、まあ別の解決法ではあります。


マップの作り方や動画の演出手法などかなりのレベルなだけに、完成された動画を見たいと強く思う次第です。


鉄道初心者にもおすすめ「A列車で行こう9」プレイ講座第1回 by つー助教授 ゲーム/動画 - ニコニコ動画

つー助教授って、「つーじょきょうじゅ」だと思ってました。すいませんです。
この動画だけでは、なぜこんなに人気なのかわからないので、以前のシムシティ4プレイ講座(モナー村開拓史)を最初から最後まで見てみました。

  • 一つのゲームを、みんなでわいわい言いながらプレイするというゲームの楽しさの原点を表現
  • ゴールが明確で、そこに向かう道のりからブレがない
  • 登場キャラが立っていて掛け合いがとても面白い
  • 毎回おおむねテーマが決まっていて、課題⇒解決の流れがわかりやすく提示されている
  • ゲームの魅力を余すところなく伝えている

これを見て購入する人が続出したというのも納得の素晴らしいシリーズでした。

A列車動画って、A列車をツールとして使用して鉄道を中心とした世界を表現する、というコンセプトが多いのですが、ゲームそのものと真正面から向き合った動画ってそれほど多くない気がします。

そういえば初代ニコニコ鉄道も、A7というゲームに正面から向き合ったシリーズでした。「ニコニコ鉄道」という架空世界の表現のためにA7を使う、というシリーズではなかったのです。それが、二番煎じ以降のシリーズとは大きく違うところでした。


標題の動画に戻りますが、さっそくつー助教授ならではの演出を見ることができます。
列車を往復させる場面で、駅間の中央にカメラを置いて、「右に行ったり左に行ったり」という見せ方にしたところ。おそらく普通のA列車動画作者であれば、俯瞰にして敷設した線路の全体が見えるようにするのではないかと思います。たぶん私もそうします。
こういう微妙な差が、さすがだなあと感じさせられます。


A9のゲーム性については匙を投げた人も多いのですが、つー助教授が講座としてシリーズを始めた以上は成算があってのことだと思いますので、A9というゲームがどう料理されるのかとても期待しています。