君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「はるかとラピートが鉄道路線を作るようです」第1回について

【A列車で行こう21C】はるかとラピートが鉄道路線を作るようです-第1回 - ニコニコ動画


この記事を書いてるのは第5回発表後なのですが、第5回まで、それぞれを制作する段階で考えたことなどを、書いていきたいと思います。

このシリーズをはじめるにあたって、

1)これまで、できあがったステージをいろいろな形で見せる、という手法で動画を作成してきたけれど、自分が開発動画をやるとしたらどんなものになるかを試してみたい。
2)直前の「ダイヤコンテストに便乗してみた」シリーズのとき、完成したものを見せる、という手法上、「ダイヤ作成の過程」を提示することができなかったので、それをやってみたい。
3)やまぢさん、榛名さんといった、A21Cで印象的な作品を残していたお二人がA8に移行してしまったので、その穴を埋めたい。

考えていたのは、だいたいこんなことだったように思います。

1)については、ニコニコ鉄道参加者の各動画だけではなく、「スターレールK.K.」シリーズの雷弧さん、「アイドルが鉄道会社を経営するようです」シリーズのシャープPさんのようなものもあり、決して開発系動画が限界だとは思わない、というのがあります。
結局、構成としては「前半で開発→後半でコメント返答」というスターレールシリーズの形をお借りし、うp主以外のキャラを押し立てるという点ではシャープPさんの手法をお借りしたような形に。

ただ、コメント返答をキャラにさせるというのは避けたかった。というのは、結局「…ってうp主が言ってたよ」ばかりになってしまうので。それが、スターレールシリーズの唯一美しくないところだと思う。
あと、キャラがA21Cを熟知しているというのも不自然なので、手探りでやっていく形を出したいわけですが、その時、視聴者向けにゲームシステム部分の補足を別の形でできれば、とも考えていました。
ただ、実際には、時間の都合とかでうp主側での補足があまりできず、「開発計画書に書いてあった」という形を借りて進んでいくわけですが。
そういうことで、前半がキャラによる開発、後半がうp主側のパートとコメント返答、という形になったわけです。

2)については、ダイヤ設定に関するいろいろな考え方やテクニックは出し尽くしたと思っていますが、「じゃあ実際にどうやってダイヤつくるんよ」というところを、形式上どうしても出せなかったのが心残りでした。それをやれればと思っています。

3)については、正直、やまぢさんはA8の方が水があってるように思いましたが、榛名さんまでA8に行ってしまったのは少なからずショックでした。A8の3Dがあんな質である以上、A21Cはまだまだ終わらないと思うし、今、DS版がそれなりにヒットしている機会に、A21Cの存在をアピールできるかもしれない、ということもありました。


構成としては、ストーリー性を持たせるということ、キャラを立たせるということを考えました。
長距離都市間特急、現実で言えば近鉄アーバンライナーのようなものは、一度挑戦したかったモチーフでした。で、スタートとゴールを決めるというのは問題なかったわけですが、じゃあ、なぜそれを構築するのか、という動機を持たせる必要がありました。
その時点ではキャラも決まっておらず、いろいろ物色しているうちに、「普段はなんば〜関西空港の30〜40分程度の距離しか走れない特急ラピートが、長距離特急を夢見て脱走する」という、「およげ!たいやきくん」的なストーリーが浮かびました。これが、第1回のサブタイトル「たいやきくん?」なわけですが、コメントでの反応がなかったので、意味が伝わってるかどうかは不安です。

そして、どうせなら相方がほしいわけですが、関空行き特急という「同質性」と、デザイン的な「対称性」を持つ特急はるかは、ラピートの相方として最適でした。幸い、恵知仁さんの鉄道擬人化キャラクターの中でも、ラピートは男性、はるかは女性として描かれており、これならいけるかも!ということで決定したわけです。

ステージの初期状態としては、最初は、終点側に環状線でも敷いて街をあらかじめ発展させておき、そこに向けて路線を敷いていくという構想もあったのですが、編成数のやりくりとかがうまくいく自信がなく、終点側にはゴールを示す線路以外何もない、ということになってしまっています。
せめて、2駅間の往復で、誘致もせずにまったり走らせておくぐらいは、やってもよかったかもしれないですね。