今年10月26日、京成電鉄で成田スカイアクセス用の新車として3100形が営業運転を開始しました。
その日はあまり外に出るモチベーションがなかったのですが、せっかくの晴れの日だしどうしようか、と思っていて、そういえば京成のダイヤ改正の日だった、ということに気づいたのでした。
まずは成田スカイアクセスの途中にある大町駅で、羽田空港行きのとても無難な編成写真を撮影。
無難といっても、構図はあまりよくなくてお尻が上がりすぎなのですが、うっかり操作ミスをして、慌てて元に戻すところに電車が来てしまって…みたいな事情があったりします。
でもまあ、一応かっちりと記録はできているのでこれはこれで、という感じ。
ついでなので、編成写真を撮る練習ということで何本か撮って、羽田空港からの折り返し列車を撮りに移動します。
どこに行こうか特に決めないまま羽田方面に向かい、ホームの先に荒川が見える押上線の四ツ木駅で下車。
3100形が来るまでにはだいぶ時間があるので、ホーム上で他の列車を撮ったりしていましたが、しばらくして2人の子どもさんがやってきて、少し前に陣取って写真を撮り始めました。
構図を決めようとしてもその子どもさんが被らないように気を遣うし、同じように撮り続けてるのも段々うんざりしてきて、駅を出ることにしました。
とりあえず、目の前の荒川の河川敷へ。
ところが、さっきまで晴れていた空はすでに曇っていて、河川敷には自分よりも背の高いススキとセイタカアワダチソウが入り乱れ、風景としてはどうもイマイチな感じ。川の向こうに東京スカイツリーは見えるものの、スカイツリーを入れると曇り空がどよーんと入ってしまうので、うまく絡めることができません。どうやって撮ったものかとしばらく悩んだ末、選んだのは流し撮りでした。
困った時の流し撮り、みたいな感はなくもないですが、たまたまいい場所でいい感じに写し止まってくれたカットがあってよかったです。
営業運転開始初日の列車って、だいたいの人は堅実な編成写真として撮るもので、こうやって流し撮りにする人もなかなかいないと思いますが、こういう自分なりの選択をして、現場で悩みながらそれなりに撮れた、という意味では気に入っている一枚ではあります。
ただ、こういう選択をしようと思ったのは、まずは無難な写真を撮っていたからでもあります。
よく、プロの写真家の方はアドバイスとして「みんなと同じ構図で撮るのではなく、自分なりの構図を見つけよう」ということを言いますが、それができるのはまずは無難に撮ってからの話だと思います。年がら年中写真を撮ってて、もはや無難な構図なんて撮る気もしないようなプロと、たまの休みの日しか撮れないアマチュアは違うのですから。
でもまあ、ホーム上で撮るのも、無難な編成写真を撮るのも、自分にとってはあまり面白くない、ということが身に染みた経験でもありました。