君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

江の島ぶらぶら撮り歩き (1)江ノ島電鉄 江ノ島駅~腰越駅

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併用軌道から専用軌道へ、S字カーブを進む。江ノ島電鉄江ノ島~腰越間

11月中旬の見事な快晴となった土曜日。なぜか行ったことがなかった江の島付近の鉄道の乗りつぶしも兼ねて、江の島界隈に出かけてきました。

乗りつぶしという意味で乗っておきたいのは以下の路線になります。

以前から、鎌倉や江ノ電はとても人が多く、観光の最盛期になると地元の方を優先乗車させざるを得ないぐらいだと聞いていて、ちょっと腰が引けていたのですが、まあ、ただの土日なのでそこまでひどくもないだろうと……。

とはいえ、JR横須賀線鎌倉駅に着いてみると、あっちを向いてもこっちを向いても人ばかりという状態で、江ノ電のホームでもすでにかなりの人が駅で列車を待っていました(さすがに乗車制限をするほどではなかったですが)。

完全にノープランなのですが、七里ヶ浜から鎌倉高校前あたりの海岸の風景、腰越から江ノ島までの併用軌道などを見つつ、とりあえず江ノ島で降りてみることにしました。

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江ノ島では乗務員交代が行われるようです。

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江ノ島駅の上り藤沢方面行きホーム。湘南海岸らしい三角屋根の駅舎が印象的です。

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江ノ島駅の下り鎌倉方面行きホームと、駅から南の江ノ島方面へ向かう人たち。

ここも、どちらを向いてもかなりの人です。

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すぐ北側の道路に出ると、目の前に湘南モノレールの終着駅、湘南江の島駅が。こちらは雲一つない青空がよく似合うシャープな外観ですね。

すでに昼前だったので、とりあえず昼食をいただくことにしました。

この湘南江の島駅がある交差点の対角に、いかにも魚屋という佇まいの魚料理屋さんがあったので、さっそく入店。「舟ぜん(ふなぜん)」さんです。

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店内は暗めに抑えられた照明で、テーブル席とカウンター席がある居酒屋のような雰囲気。ピーク前だったのですんなり入れましたが、食事をしているとどんどん席が埋まっていっていました。

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いただいたのは漁師丼(2,100円)。白ゴマをふった酢飯の上に、江ノ島名物という生シラス・シラスの釜揚げの他、煮穴子、海老、いかなごくぎ煮、アジの酢締め、カツオのたたき、ホタテなどなど、魚介をふんだんに盛り込んだ豪勢な丼。さらに、付け合わせでノリの佃煮まで添えられています。

こういう丼を食べる時、ワサビを醤油に溶かして回しかけて食べることも多いと思うのですが、今回は必要に応じて軽く醤油をつけるぐらいで食べてみました。

それでも、相模湾近海で獲っているというそれぞれの素材が十分に新鮮でおいしいのと、酢飯の酸味が味を引き立てているため、まったく不足はありません。

付近にシラス丼をはじめ、海鮮丼を提供する店はたくさんあるのでなかなか比較はできないですが、ざっと見る限り、ハズレ店ということはまずないんじゃないかと思います。

ここからも行き当たりばったりですが、とりあえず車窓で見た併用軌道の区間を見てみたくなり、腰越駅方面へ歩いてみました。

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江ノ島駅側から見て専用軌道から併用軌道へ出る交差点まで来ると、さっそく、江ノ島から鎌倉方面へ向かう列車が通り過ぎて行きました。

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撮影の名所のようで、カメラを構えた方が多数。

この場所は、この背後に見える龍口寺があることから龍口寺前交差点と呼ばれていて、その一角の線路脇には、電車を眺めるのにちょうどいいちょっとした空きスペースがあります。

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そのちょっとしたスペースに掲示されている、「土木学会選奨土木遺産」のプレート。

この交差点付近の急カーブの線形が、江ノ電江ノ電らしさを保っている要因なのですね。

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小さい秋の風景。

地面には、たぶん使い古した枕木だと思うのですが、それらしい木材が敷かれていました。

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この一角から道路の対面には、古い江ノ電の車両の顔を切り取って展示している和菓子屋、「扇屋」さんが。

車両もそうですが、店自体もノスタルジックな雰囲気がとてもいいと思います。後で訪れ、江ノ電もなか単品と、芋ようかんが売ってたので購入しました。江ノ電への愛着があふれる店内もまた見どころです。

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鎌倉駅方面へ向かう列車。この日は見た限りは全列車4両編成だったので、長い車体をくねらせるように併用軌道へ入っていきます。

西の方では、京阪京津線が4両編成で大津市内の併用軌道を進みますが、こちらもそれと並んで見ごたえのある風景です。

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先ほど、お寺の前で撮っていた方々はグループで撮影に来ていたらしく、集まって他のところに向かったようでした。

撮ったのが後ろからの写真だったので、前に進んで来る列車でも撮影。

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古い車両から新しいレトロモダンな車両まで、いろんな車両がひっきりなしに(12分間隔で運転)通るのでいつまでも見飽きないのですが、といってずっとここにいてもキリがないので、腰越駅の方に向かってみます。

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この通りは観光客向けではなく、地元用の個人商店などが立ち並ぶ通りなのですが、それだけに落ち着いた雰囲気で、ゆったりした空気が流れます。

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そんな中、レトロモダンとかではなく本当にレトロな300形電車。車内は木の板張りの床になっています。唯一現役で稼働しているこの305編成は1960年に運転開始とのこと。

前に連結した新しい電車と、床の高さが明らかに違うのが面白いところですね。

車掌さんが窓から顔を出し、安全を確認しながら進んでいくあたりも、この狭い併用軌道を走る苦労を感じさせられます。

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腰越駅。ホームが1面だけの小さな駅で、周囲にスペースがなくホームが3両分の長さしか取れないため、4両編成の時は鎌倉方の1両だけドアが開かない形になります。

駅で列車を乗り降りする人と、手前には列車を撮影して成果を確認する人たち。いろんなものがぎゅっと詰め込まれた写真ですが、なんとなくこういう感じが腰越駅っぽいように思えます。

腰越駅で鎌倉行きの列車に乗り、次の鎌倉高校前駅で降りることにしましたが、この続きは別記事としたいと思います。

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