君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

甲信越「週末パス」の旅 (3)八ヶ岳から浅間山へ 雄大な風景を駆ける小海線

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八ヶ岳山麓を走る小海線の列車

JR東日本関東甲信越南東北を中心としたエリアのフリーきっぷ「週末パス」で2日間、甲信越地方を巡ってきたのでその記録を綴っています。

前回は新宿を出て、特急あずさで小淵沢駅まで来ました。

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今回は、小海線で絶景を堪能しつつ、小淵沢から小諸へ向かいます。

八ヶ岳高原列車」で野辺山へ

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9時16分、臨時列車の「八ヶ岳高原列車」で野辺山へ向かいます。

小淵沢を西北西向きに出ると、勾配を登りつつ180度の大カーブで東向きに、そして東北東を向いて進んでいきます。

この小淵沢を出てすぐの大カーブが、列車と八ヶ岳をスッキリ撮れる名所とのことで、この日も何名かの方が撮影をしていました。

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この日の素晴らしい天気なら、きっと満足いく写真が撮れたことでしょう。

私も行ってみようかとも思ったのですが、小淵沢から歩いて30分かかるそうで、それで往復1時間となると、ちょっとこれは乗り鉄ついでに行くにはきついなあ、という感じです。

小海線ではこの後、野辺山と乙女の2か所で列車を降りて撮影をするのですが、どちらも、「駅から手軽に歩いて行けて(だいたい15分以内)それなりに見栄えがする場所」を目標にしてみました。

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雄大な山並みをバックに、ぐんぐん高度を上げていく列車。窓から日射しが容赦なく照り付け、まるで太陽に向かって登っていくかのようです。

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清里駅で、見慣れない列車が小淵沢へ向かって通過。観光列車「HIGH RAIL 1375」の送り込みでした。

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終着となる野辺山駅に到着。列車はそのまま小淵沢行きとなりました。

野辺山駅とその周辺にて

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駅のホームに美しく咲いていた淡いピンクの花。花はさっぱりわからないのですが夏水仙でしょうか?

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野辺山駅は、JR線でもっとも標高の高い(1,345.67m)駅として知られています。

線路として最高地点(1,375m)になるのはもう少し清里寄りで、そこが観光スポットになっているようです。

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高原らしい駅舎が特徴の野辺山駅。観光案内所が隣にあり、レンタサイクルもやっていました。

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駅前広場を囲むようにおみやげ屋もあります。こちらも高原らしい爽やかな外観。

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駅前広場の目の前には、静態保存されているSL(C56)や、SLや鉄道をモチーフにした遊具が置かれた公園があります。

f:id:katayoku_no_hito:20190824105453j:plain付近はキャベツやレタスなどの高原野菜の畑が広がり、家々が点在し、そして美しい花々が風景を彩っていました。

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八ヶ岳をバックに走るキハ110系。野辺山駅から10分ちょっと清里方面に歩いたところにある、レタス畑の中の農道から撮影。

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こんな感じの場所です。少し先には真っ白い巨大な天体望遠鏡が見えます。

野辺山駅からのルートは下の地図をご参照ください。

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レタスがあまりにもみずみずしく実っているので、こんなアングルでも撮ってみました(撮る瞬間に日が陰ってしまったのが……)。

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HIGH RAIL 1号も同じ場所で待ち構えるつもりだったのですが、時刻表を読み間違えていて間に合わず。あわてて野辺山駅に戻って、13分の停車時間の間に撮影しました。

 この後の、小淵沢からやってきた12:32発の列車に乗って北へ向かいます。

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観光の拠点としては清里の方になるのかもしれませんが、穏やかで鮮やかな高原風景と清々しい空気をたっぷり堪能できる野辺山はかなり気に入りました。

駅周辺というより、少し離れたところに見どころが点在しているようなので、そういうところをレンタサイクルで巡るのも今度やってみたいなと思います。

乙女駅付近で浅間山を眺める

小海線は、中間部では千曲川沿いの渓谷を進みます。これはこれで見ごたえがある風景で、松原湖などのスポットもあり、また訪れてみたい……のですが、今回はスルーします。

やがて、新幹線の駅になった佐久平、その名前の通り拓けた平地に出て終点の小諸へ向かいますが、2駅手前の乙女駅で下車しました。

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私の他に下車した方がいて、ホームの写真をいろいろ撮っておられたのですが、後で調べるとアニメ「あの夏で待ってる」の聖地巡礼の場所だそうで、なるほど、と思いました。

右に見える線路はしなの鉄道の複線。ここから小諸までは並走しますが、小海線だけ乙女・東小諸という駅があります。かつて関東から日本海まで貫く一大幹線であった、信越本線の姿を彷彿とさせる対比です。

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それにしてもインパクトのある駅名です。

由来は「大遠見」(おおとおみ)だという説があるらしいですが。

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付近には小川が流れていて、そのせせらぎの心地よい音が静かな空間を満たしていました。

上のルートの通り、乙女駅から数分の畑の中(細い道があります)から、線路の向こうに浅間山を眺めることができます。ここは小海線しなの鉄道が合流する場所なので、両方の列車が目の前を走っていきます。

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不意にやってきた、HIGH RAIL 2号の送り込みの回送列車。

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軽井沢行きのしなの鉄道の列車。

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小淵沢行きのHIGH RAIL 2号。

そろそろ小諸行きの列車が来るので乙女駅に戻ります。

 

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乗車したら6分で小諸駅へ到着。

ここでしなの鉄道に乗り換えになりますが、この先は次の記事としたいと思います。

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この旅行記の一覧を下記にまとめましたので、気になったところを読みたい方はこちらをご参照ください。

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