君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「奇跡のぬれ煎餅」の頃の銚子電鉄 (2)犬吠埼と長崎鼻の風景

※本記事は2006年12月、2007年5月の記録になります。

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上記記事の続きとなります。

2006年秋、銚子電鉄が資金繰りに苦しみWebサイトに掲示した「ぬれ煎餅を買ってください。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです。」のメッセージが反響を呼び、ぬれ煎餅の注文が殺到したほか、当時の2ちゃんねるを中心としたネットからの支援活動、そしてマスメディアに大きく取り上げられて一大ブームにつながった頃の訪問記になります。

タイトルに「銚子電鉄」とありますが、今回はほとんど沿線紹介で、銚子電鉄のそのものは出てきません。あしからずご了承ください。

たぶん、犬吠駅外川駅といったおなじみの写真は撮る気がしなかったのだと思います。

君ヶ浜海岸を歩く

銚子電鉄君ヶ浜駅を東に出て、数分歩いて防風林を抜けると君ヶ浜海岸に出ます。

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太平洋から直接波が打ち寄せる場所ということで、真冬にもかかわらずサーファーの人が何人か見えました。

この海岸に佇んでいると、自分は日本という陸地の果てにいて、この果てしない大海原の向こうは北アメリカ大陸なんだと、そういう非日常的なスケールを感じます。江戸時代の文人が、「ほととぎす 銚子は国の とっぱずれ」と詠んだ感覚と近いのかもしれません。

海岸という場所で個人的に好きな点がそういうところなのだと思います。ただ、湾に囲まれたような場所だと味わうことができない感覚ではあります。

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南側には犬吠埼灯台の威容が見えます。岬へ上っていく階段も整備されています。

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犬吠埼のたもとは岩礁となっていて、遮るもののない波がそのまま打ち寄せてしぶきをあげています。それを間近で見れるあたりもこの場所の魅力でしょうか。

犬吠埼の風景

2007年5月の訪問時には、こどもの日が間近ということで、こいのぼりが翻っていました。

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飾りつけをされていた方。

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ほどほどに風があり、いい感じに泳いでいました。

犬吠埼灯台の展望台へ続く螺旋階段は99段。九十九里にちなんだ、という説が本当かどうかは知りません。

灯台からの眺めは、岬そのものからよりも素晴らしいものでした。

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灯台から北方面。君ヶ浜海岸と防風林、街の向こうには銚子ポートタワーが見えます。5月の昼間ということで、空気自体はそこまで澄んでない感じではあります。

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灯台から西方面。

中央に見える寺は満願寺、右上に見えるベージュ色の四角い建物が「地球の丸く見える丘展望館」になります。展望館の建物は岬からは見えず、灯台の上からだとようやく見えます。

手前にある派手なピンクの建物は犬吠埼マリンパークですが、2018年に閉館となってしまいました。

 

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犬吠埼から見える景色で、とても好きなのがこのアングル。

長崎、外川方面の港町が見え、そこに暮らす人々の営みも感じられるかのようです。

先端の長崎鼻にある小さな灯台らしきものは、「長崎鼻一ノ島照射灯」といい、南にある小島の存在を船舶に伝えるための照射灯になります。海面近くにはかなげに立つ照射灯は、岬の上に堂々と立つ犬吠埼灯台とはまた違った趣を感じます。

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2018年元旦、夜明け前の長崎・外川方面

上の写真は2018年の元旦夜明け前のものですが、突端の先の家々にも灯りが点り、やはりそこに暮らす人たちの息遣いを感じることができます。

外川駅から長崎鼻

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銚子電鉄外川駅は外川漁港の高台にあり、何本も作られている坂道を下っていくと海に出ます。

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海岸付近を長崎方面(東方向)へ歩くと、先ほど紹介した照射灯があります。

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5月になると水はそう冷たくもなく、磯釣りをしたり、潮干狩りをしたりして遊ぶ人たちがいました。

道沿いにはシラスを干していた家も多く、高度化された銚子漁港とは違った、素朴な漁港の姿を感じます。

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長崎鼻の照射灯付近。岩場で潮干狩りを楽しむ人たちが集まっていました。

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その岩場から海を撮ってみます。

 

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先ほど、犬吠埼から長崎鼻方面を見ていた、その正反対のアングルになります。

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今となってはどうしてもわからないのがこの写真。おそらくは同じ場所なのですが、波に洗われた奇岩、その上に乗る人工的なブロック、さらにその上に乗る天然と思われる岩。
なぜこのようなものが存在したのかも、それをなぜ撮ったのかも思い出せません。今も存在するのなら、確かめに行ってみる必要があるかもしれません。

残りとしては「地球の丸く見える丘展望館」からの風景になるのですが、それは別記事としたいと思います。

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