君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「おかえりモネ」の舞台を訪ねて (12)東京編のロケ地巡り~築地・晴海界隈と明神湯

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「おかえりモネ」で主人公が住む場所のロケ地となった、東京都大田区の明神湯

今年5月~10月に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」。

これまで、何度も訪ねてきた宮城県気仙沼市が舞台の1つということで、関連する記事をいくつも書いてきましたが、東京編のロケ地を訪ねる記事のところで、いろいろあって更新が止まってしまっていました。

その間に季節は夏から秋になり、ドラマの放送も終了し……。

前回は、東京編の最初に登場した隅田川水上バスについて紹介しました。

a-train.hateblo.jp

今回は、東京都内のロケ地や関連する場所について紹介します。

築地界隈

ドラマの中では、モネが住む場所は「築地のすぐ近く」(2016年時点ではまだ築地に市場があった)で、勤め先になる気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」はそこから徒歩15分と描かれています。

この近辺に、ドラマのロケ地や、ロケはされていないもののドラマにまつわる場所がありますので、順にご紹介します。なお、モネが住んだ銭湯を改装したシェアハウス「汐見湯」の建物はまた別になります。

築地の路地

東京でモネが住むのは、銭湯を改装したシェアハウスです(冒頭の画像がそれ)。

築地の路地を歩いてみると、確かに銭湯があってもおかしくないような雰囲気があります。

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1枚目の写真にある「つるや」が下の地図の場所になります。

築地場外市場

汐見湯にモネの妹や幼馴染たちが集まったある日、昼食を食べに築地場外市場に行く場面があります。

その映像はなかったのですが、ついでに訪ねてみました。上の築地の路地からは歩いて数分です。

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水産業者や、関連する飲食店などの看板が並びます。

こちらは11月に訪ねたので、新型コロナも落ち着いており、人出が戻っていたようです。

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せっかくなので何か食べていこうと思い、事前には特に調べていなかったのですが、その場で空いてそうな店を見つけました。

マグロのオブジェが目立ちます。

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いただいたのは、「自慢丼」といういかにもイチオシなメニュー(2,700円)。店の自慢という煮穴子とマグロが一体となった丼です。みそ汁は+200円でマグロのつみれ汁にしてもらいました。

穴子はふっくら柔らかく、とろける様な食感が見事。マグロはトロの中落ちや赤身など数種類の部位の組み合わせですが、どれもさすがに新鮮で、生臭みもなくマグロの醍醐味を堪能できた感じがしました。

おかみさんと少し話をすると、まだまだ以前のような賑わいは戻っていないとのこと。数年前は人が多すぎて、すぐ隣の店に買い出しに行くのすら苦労したそうです。

ちなみに、市場が豊洲へ移転した影響はそんなになかったとのこと。そちらは行ったことがないのですが、雰囲気が違いすぎてこちらに戻ってきた人が多かった、とのことでした。

勝鬨橋(かちどきばし)から晴海界隈

勝鬨橋

モネが下宿から通勤で通る隅田川を渡る橋が、築地と晴海を繋ぐ勝鬨橋になります。

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こちらは築地側からの橋の様子。

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こちらは水上バスから見た勝鬨橋

2つのアーチが間をあけて繋がっている独特の形状ですが、中央部は船が通る時に開くことができる構造になっています。

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水上バスで橋に近づいたところ。橋が左右に分かれているのが見て取れます。

ただ、1970年を最後に開くことはなくなったそうです。

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この橋の独特の雰囲気は、おそらく昔、橋の開閉を管理していたと思われる施設がもたらすレトロ感にあるのでしょう。

隅田川テラス

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そして、勝鬨橋のたもとの隅田川テラス。

モネが登米で出会う医師の菅波光太朗が、登米のおばさんにスイカを投げられても、柚子を投げられてもまるでキャッチできなかったのに、「今後、何を投げられても、あなたの投げるものなら僕は全部取ります」という名言を吐いた場所。

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11月に訪れた時は、ちょうど気候も良く、散歩やジョギングなどに利用する人がたくさんいました。

CROSS DOCK HARUMI

モネが就職した気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」の外観および1Fエントランスでの撮影が行われた場所は、中央区晴海にあるイベントスペースや賃貸オフィスのビル「CROSS DOCK HARUMI」です。なお、ドラマでの所在地は「晴見」となっています。

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最寄りは都営地下鉄大江戸線勝どき駅になります。

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ドラマでは外壁に大きく「Weather Experts」のロゴがあり、自社専用ビルのような感じになっていました。

8月に訪れた時はオリンピック期間中で、この先が選手村でした。

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厳重に警備され、選手や関係者の輸送用に全国から集まった観光バスが行きかい、バス停は移設され……と、すごくものものしい雰囲気でした。

明神湯

モネが東京で下宿した「汐見湯」(銭湯をリフォームしたシェアハウス)の外観および番台での撮影が行われたのが、大田区にある「明神湯」になります。

鉄道であれば東急池上線御嶽山駅や雪が谷大塚駅から徒歩10分ちょっとですが、蒲田駅田園調布駅を結ぶ東急バスの路線があり、明神湯のすぐ近くにバス停があります。

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「雪谷文化センター」で下車します。昼間でも20分間隔で運行しているので便利だと思います。

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バス停付近から、バスが通る道路の風景。目の前にあるT字路を右折します。

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そしてすぐに明神湯へ。手前にはコインランドリーもあります。ただ、別々の建物なので、ドラマの汐見湯のようにバックヤードで直結しているわけではなさそうです。

コインランドリーはドラマのセットでは雑然としてレトロ感に満ち溢れた感じですが、ここのものはそうでもなく、機械はそれほど新しくはないですが、整然とした室内でした。

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そして汐見湯……じゃなかった明神湯。ドラマでは入口の自動販売機や植栽は撤去されていたようです。

目の前にはマンションがあります。

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モネが最初に汐見湯にたどり着く時にちらっと映ったほか、時々挿入された汐見湯の俯瞰のカットはおそらく、このマンションの上層から撮影されたのではないかと思います。

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訪ねた時には、撮影に協力した旨の掲示がありました。

7/19(月)は第46回、東京編の最初にモネが汐見湯を訪ねた回。

8/25(水)は第73回の最後で、気仙沼から幼馴染の及川亮が訪ねてきた回。

8/26(木)はその次の第74回ですが、おそらく、第73回の最後のシーンが冒頭で再現された部分だと思います。

なお、第73回で亮が訪ねてくる前、モネが小川に架かる橋で電話するシーンがあるのですが、これは明神湯の近くにある呑川で撮影されたようです。

 

以上で、東京編のロケ地などの訪問は終わりになります。

次回も多分、「おかえりモネ」ネタになると思います。