平成最後のゴールデンウィーク。東海地方の旅行の締めくくりとして、宇都宮と並ぶ餃子の名所として知られる浜松の餃子を食べて帰ることにしました。
ちゃんと探せばいろいろあるのでしょうが、遠州鉄道に乗ってきて、そのままJR浜松駅へ。
遠州鉄道の乗車記については下記記事をご覧ください。
浜松駅ビル内にあるこちらのお店に行くことにしました。
(浜松餃子の石松餃子Webサイトより)
時刻は夕方17:30ごろ。
多少の行列は覚悟していたのですが、並んでみると予想以上に長く、結局1時間半ほど並ぶことになってしまいました。
駅にこだわらずにちゃんと店を探すか、時間帯を考えることをお勧めしておきます。
このお店の場合は、「テイクアウトの場合は並ばなくてよい」ということになっているそうなので、それも一つの手です。
この日は、指定席を取っていた新幹線の時間がだいぶ遅かったので、時間を気にする必要がなかったのは幸いでした。
お店の看板。
狭い通路を幾重にも折り返す形でひたすら並びます。
そうしてようやくありつけた浜松餃子。
上の皿は、期間限定の桜海老餃子。
下の皿は、浜松餃子10個と肉餃子5個。
目立たないですが、浜松餃子特有のもやしの付け合わせもちゃんと乗っています。
浜松餃子は、一般的な餃子と違って、キャベツや玉ねぎといった野菜をふんだんに使用しているのが特徴。肉餃子は、どちらかというと一般的な餃子に近い、豚肉を中心とした餡のようです。
浜松餃子といえば円盤餃子、というイメージがあるかもしれませんが、円盤餃子が名物なのは浜松に限らないこと、結局並べ方の問題であって味そのものが変わるわけではない、ということで、私はそんなに価値を見出しているわけではありません。
例えば、googleで「円盤餃子」で検索すると、最初の方には福島県の店が出てくるのではないかと思います。人によって違うかもしれませんが。
さて、それぞれ食べた感想を書きます。
肉餃子は、まあ普通の肉餃子です。浜松餃子と食べ比べると、確かに肉感が明らかに違います。普通ですが普通にジューシーでおいしい。
浜松餃子は、よく言われるように、野菜が多い分あっさりと食べられます。といって物足りなさもなく、かなりおいしいです。
「豚肉がコクを出す」といわれていますが、どちらかというと、あらかじめ配合されているタレの方が重要ではないか、と思いました。
一般的には、餃子は酢醤油とラー油で食べます。醤油と酢はあらかじめ混ぜて置いてある店もありますが、それぞれ単体で置いてあって、客が好みで混ぜて食べる店も多いです。
サラダには醤油ではなく醤油ドレッシングをかけますが、それと同じように、野菜が多い浜松餃子に合うタレとして、餃子ドレッシングともいうべきものになっているのではないか、と感じました。
普通の酢醤油は(特に関東の醤油は)つけすぎると辛く、味を支配してしまうのですが、このタレはたっぷりつけても何の問題もありません。
単に消費量が多いから有名なのではなく、味覚としても独特の存在感を誇っている、ということを知りました。こんな餃子もあるんだ、というのはとても新しい発見で、並んででも食べたかいがあったと思いました。
期間限定の桜海老餃子。これも、桜海老独特の香ばしさが堪能でき、軽い食感の浜松餃子ともよく合います。
添えられたワサビも、桜海老の味を引き立て、他の餃子と味を変える意味でもとてもよかったです。
もう1つの名所、宇都宮の餃子も何度か食べたことがありますが、こちらは餃子そのものの独自性よりも、餡の味付けや、フライにしたりネギマヨをかけたりするといったバリエーションのアイデアで勝負しているように見受けられました。
勝負する方向が違うので甲乙つけるような話でもなく、どちらも今後ともライバルとして競っていただければと思う次第です。