君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

新幹線の隙間


ついに、今まで名前だけで語られていた街「舟橋」がその姿を現します。これまで紹介されていなかった区間にもいろいろなサプライズが目白押し。後編の冒頭でハッとされられた方も多いのではないでしょうか。

そしてトドメはこの独立峰。

どうしたらこんな光景が作れるんだと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい


今回の特急ユニコーンは、前回の最後に書かれていた通り、早朝に景下発、深夜に景下着の1往復の設定となっています。
景下駅には113系湘南色と、新たに富士急行塗装をまとった205系がいて、そして出発後にすぐに2つの列車と立て続けにすれ違いますが、これらは順に、白山方面行き普通の初発、柳津行き普通の初発、苗葉国際スキー場行き普通の初発の送り込み、八方高原行き普通の初発の送り込み。つまり他の初発がまだ出ないような時間に出て行くのです。

現実の新幹線は、営業列車を6:00〜24:00の間で運転するようになっています。この時間帯を超えない範囲で涙ぐましい設定をしている列車も、いくつか見ることができます。
一方、在来線はそれよりも広い時間帯で運転できるので、

  • 新幹線の始発よりも早い時間に目的地に着く列車
  • 新幹線の最終よりも遅い時間に出発する列車

であれば、在来線特急の存在価値も大きいわけです。

その好例が、JR九州の博多−熊本間の特急「有明」。かつては特急「つばめ」と合わせて博多−熊本間に毎時3本程度運転されていましたが、九州新幹線の開業によって、熊本まで走るのは早朝・深夜の1往復だけになってしまいました。

しかし、早朝の列車は新幹線よりも早く博多に着いて、博多発のぞみの2本目に接続して新大阪に9時前に到着できますし、深夜の列車は新幹線の運転が終わった時間帯に設定されていて、山陽新幹線の最終博多着から接続して乗り継げるという、どちらも九州新幹線にはない価値があります。


今回の特急も、同じような価値を持つ列車と考えるのが一番適当でしょう。
残された疾風がいつまで残るのか……それはなんとも言えないところではありますが。