君と、A列車で行こう。

旅行などで訪問した場所に関することを綴るブログ。鉄道などの交通に関することが多めです。主にX(旧twitter)では書きにくいような長文を書きます。当面は大阪・関西万博がメイン。かつてはシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」のことをメインに書いていました。

【大阪・関西万博】自然との対立から共生へ、「コモングラウンド」を提唱するオランダパビリオン

オランダパビリオン(2025年4月18日)

※本記事は、下記の記事から抜粋して再構成し、加筆したものです。

a-train.hateblo.jp

水の流れとオーブが際立つオランダパビリオン

4月18日の夜に訪ねたオランダパビリオン。淡く光る珠と、水の流れのような正面の波打つ造形が特徴的ですが、これが「コモングラウンド」の概念に繋がる展示のモチーフにもなっています。

最初にオーブを渡され、その端子部分を「CHARGE」と書かれた鏡面の端子に触れさせるとオレンジの光がともります。

端子に触れることで点灯するオーブ

そして展示を読み進め、都度オーブを壁の端子にタッチすると色が変わっていきます。

オランダは国土の海抜が低く、水害に悩まされてきた歴史を持ち、水に抗おうとした過去から、現在は自然との共生を重視するようになってきたとのこと。そうした経験から、現在の地球的規模の課題に向き合うためには自然との協力が必要だとしています。

なお、通路のあちこちにミッフィーが隠れているので、それを探しながら進むのもよいと思います。

水との対立から共生への変化の歴史、そして地球規模での自然との協力へ

最後には、数多くのオーブがひとつに集まる、「コモングラウンド」を提唱する美しい映像を見て終了となります。オーブを持って歩いていたことがここに繋がるのですね。

コモングラウンド」を提唱する映像。みんなのオーブが1つに集まっていく

ストロープワッフルはヨーロッパらしいほろ苦さ

実は最後のカフェを楽しみにしていたのですが、夜遅い時間ということもあり、ほとんどの品は売り切れていました。

オランダの伝統的な菓子、ストロープワッフル1枚(400円)を購入。ミッフィー型のワッフルもメニューにあったのですが、これも売り切れでした。

薄くサクサクとしたワッフル生地の、少し苦みもある香ばしさがヨーロッパな感じ。そして、中にはキャラメルシロップが挟まれていました。「ストロープ」とはオランダ語でシロップのこと。甘すぎず食べ飽きない美味しさだと思います。

ストロープワッフル(400円)

追加されたグッズが人気になったらしいパビリオン

会期の初期の頃に訪ねていたこともあって、その後はあまり関心がなかったのですが、会期の途中(7月頃?)から何かミッフィーのグッズが追加されたらしく、それですごく注目されるパビリオンとなっていた印象があります。予約なしで入ろうとすると並ぶのにとても時間がかかる、という話をよく見るようになりました。

ただ、パビリオンの内容としては、長い列ができるほどのものではないという印象で、個人的にはおすすめしづらいパビリオンでした。

オーブの演出は子ども向けには面白いかもしれませんが、心が汚れた大人は「ああLEDボールですね」って簡単に見抜いてしまうのがちょっと寂しい。

改めて考えてみると、オランダがどう水害に立ち向かい、どのように解決してきたのか、その辺をパビリオンの中でもう少し掘り下げて知ることができれば、最後の「コモングラウンド」の概念にもっと説得力が増したのではないかという気がします。

パビリオンの中で提示するべき適切な情報量の問題は他のパビリオンでも見られましたが、このオランダパビリオンもその1つだったかな、という印象です。