
※本記事は、下記の記事から抜粋して再構成し、加筆したものです。
「調和の樹」をシンボルとしたマレーシアパビリオン
マレーシアパビリオンを訪ねたのは4月18日でした。
外観からして、何か熱帯の森の中に分け入っていくような雰囲気が印象に残ります。
内部でまず出迎えられたのは、屋台を再現して、地域ごとに異なる食文化を紹介する展示でした。また、それらの中央には模型が置かれ、都市、産業、農村など国のさまざまな側面が表現されていました。




次は「進歩の道」と題されたトンネル。マレーシアは連邦国家で、連邦直轄領と13の州で構成されています。それぞれの地域の過去と現在の様子が展示されています。


この先が目指す将来像の展示。技術革新をリードし、持続可能な社会を実現する、ということが様々な形で展示されています。
パビリオンのシンボルとして置かれた「調和の樹」は、竹細工と先住民族の職人による手織りの布によるものです。民族間の調和、都市と農村の調和、様々な地域の調和、過去から未来へと続く歴史の一体性。そういったことを表現するシンボルなのかなと感じました。



比較的安価でおいしいフードコート
パビリオンの展示からの出口にはフードコートとショップがあります。
他の海外パビリオンと比較すると、値段としては比較的安価なレベルで、でも食べた料理はどれも美味しく、いわゆるコストパフォーマンス、コスパとしてはかなり高い方だったと思っています。
ナシ・アヤム(鶏肉を茹でた屋台料理)とホットのテータレ(紅茶)
4月18日、パビリオンを見た後に注文したのは、マレーシアの屋台の定番という「ナシ・アヤム」(1600円)と、マレーシアではおなじみらしい「テータレ」というミルクティー(700円)。ミーゴレンやナシゴレン、カレーといった日本でもおなじみの料理と比べると時間がかかるらしく、後の注文が続々と提供される中で、なかなか出来てこないので少し焦りましたが、次の予約に間に合う時間で無事にありつけました。
ナシ・アヤムの鶏肉は基本的には茹でて甘辛な、ただし東南アジアらしい甘みが強めな味付けなのですが、ところどころパリッとした食感があるので、皮は軽く焼いていたりするのかもしれません。その食感がよかったです。
細長いお米は、スープか何かで薄く味付けしてあるようですが、基本的には白米でした。日本では東南アジアの米は炒めたりして食べるのが定番ですが、そのまま食べると米の甘さや水分が感じられるのは、日本の米と変わらないなと感じました。
テータレは甘いミルクティーです。日本でも紅茶はいろんなバリエーションが普及しているので、正直、あまりオリジナリティは感じませんでした。
調べてみると、インドのチャイが伝わってきたものの、スパイスが使えなかったのでチャイのように軽くスパイスが効いた味にはならず、普通に紅茶として普及していったのだとか。

ミーゴレン・カンポン(田舎風焼きそば)とアイスのテータレ
5月6日、東ゲート近くのポップアップステージでイベントを見た後、夕食を食べて帰ることにし、ステージから近くにあるマレーシアパビリオンで夕食を買いました。この日は屋内が空いてなかったので、外のベンチでいただきました。
買ったのはミーゴレン・カンポン(1,728円)とアイス・テータレ(800円)。ミーゴレンは日本でも名前が知られているマレーシア風焼きそばですが、「カンポン」とは「田舎風」みたいな意味のようです。唐揚げとポテトが付け合わせになっています。
テータレ(ミルクティー)はアイスで。ホットのテータレを飲んだ時とは違い、茶葉の瑞々しい香りが強く感じられてこちらの方が好みかなと思いました。

いつ見ても楽しいステージのショー
マレーシアパビリオンは表にステージがあり、よく何らかのショーをやっています。
5月3日、入場後に通りかかった時には拳法をベースにした舞踊をやっていました。そして、夜はアメリカパビリオンから東ゲートへ向かって帰ろうとしたら、何やら愉快な音楽が聞こえてきて、見に行ってみたら民俗音楽風の楽曲に乗せたステージが披露されていました。やがて、来場者も巻き込んでのダンスに。とにかく陽気な雰囲気と、パフォーマンスの多様なバリエーションが印象に残りました。



5月6日は、上記のミーゴレン・カンポンをパビリオン近くのベンチで食べ終わった頃にステージが始まりました。この日は男女がペアになった情熱的な踊りがメインで、そして最後はやはり来場者も一緒になってのダンスでした。




いつ見ても楽しく、そして来場者を巻き込んでいく陽気さは、これこそが世の中を平和にするのではないかと思ってしまいました。もちろん、世界はそんなにシンプルではないのですが。
会期中盤から、テレビ番組で取り上げられたこともあってインドネシアパビリオンの「ヨヤクナシガールズ」が有名になりましたが、インドネシア、マレーシア、あとはタイパビリオンのゆるい空気感など、東南アジアの陽気な雰囲気はこの万博の一つの特徴だったように思います。