この冬はイルミネーションやライトアップに注目していろいろと見てきたので、その辺の紹介をしていきたいと思います。
前回は宮城県気仙沼市の、海に浮かぶクリスマスツリーについて書きました。
今回からは、昨年12月中旬に訪ねた福島県双葉郡各地のイルミネーションと、それに関連して関連して訪ねた場所について書いていきます。
まずは仙台行きの特急ひたち3号に乗り、浪江駅で下車。
同じ列車で下車した大学生の集団は、おそらく震災の学習なのだと思いますが、駅前のバスに案内され、どこかに向かっていきました。
夜まで待てなかった浪江駅の装飾
2020年3月にJR常磐線が全線で運行再開する直前、仙台方面からの折り返し駅だった浪江駅。今は、Suicaの首都圏エリアの北端の駅となっています。
その駅前のバス停。波の形の屋根と、サーフボードっぽいオブジェが特徴です。
ここに、透明なキューブをたくさんつるす形で装飾が施されていました。
夜に点灯するところを見たかったのですが、点灯は18時からとのこと。この日は他に双葉町(双葉駅、産業交流センター)、富岡町(夜ノ森駅付近、富岡駅付近)と巡って最終の特急ひたちで帰宅する予定で、ここが点灯するのを待つ時間が取れなかったので、装飾を見るだけになりました。
思い思いに描かれた絵は、時期的にクリスマスにちなんだものも多かったのですが、一番目立ったのは、町のキャラクター「うけどん」の絵でした。
「うけどん」とは少し不思議なネーミングですが、町の北西部から中心部にかけて東西に請戸川(うけどがわ)が流れ、太平洋側の河口には請戸漁港があるということで、町のシンボル的な地名なのでしょう。
元気のない人には、顔の周りのイクラを1粒くれる、という設定がいいですね。
キューブと一緒に、その絵をみんなで描いているところと思われる写真も吊るされていました。
道の駅なみえへ
さて、イルミネーションが点灯する夜まで何をするかというと、訪ねてみたかった道の駅なみえへ行ってみます。
更地になったままの区画や、そもそも手つかずの建物が目立つ一方で、新しい事業所の建物も見え、それを「復興」と呼んでいいのかもわかりませんが、少しずつ動いていっている様子を見ながら北へ。
町を東西に貫いている国道114号線まで出ると、沿道には真新しい建物が立ち並んでいます。一気に町の全体というわけにもいかないですし、国道沿いを優先的に、徐々に復興を進めているように見えます。
そして東へ進んでいくと、南北に延びる国道6号との交差点付近に道の駅なみえがあります。
ここに来るまで、ほとんど人の姿を見なかったのですが(沿道の飲食店に何人か入っているのを見たぐらいで)、11時過ぎということでここはひっきりなしに車がやってきて、建物の前をたくさんの人が行き交い、正直な感想としては別天地に来たような印象でした。
昼食前は施設内も物販スペースも含めてごったがえしていましたが、昼食後には混雑は一段落していました。
昼食と食後のデザートでいただいたのは以下のメニュー。
- なみえ焼そばとミニ釜揚げシラス丼のセット
- フルーツパフェ「なみえの空」
- 玉ねぎのスムージー
なみえ焼そばはB級グルメとしておなじみですが、どう見てもうどんだと突っ込まざるを得ない極太麺と香ばしい濃厚ソースが、いかにもB級という感じの楽しさがあります。
シラス丼は請戸漁港直送の鮮度が売りで、生シラス丼が提供されることもあるようです。今はこの水産業が、町のほぼ唯一の地場産業という感じなのでしょう。
なみえ焼そばとシラス丼以外にも、福島牛を使ったメニューなど予想外に豊富だったので、それらを食べにまた訪ねてみたくなります。
「なみえの空」はフルーツの酸味とソーダ味のゼリーが爽やかなパフェでした。
玉ねぎのスムージーは、あの独特の風味をどう活かすのかと気になって頼んでみましたが、ちょっと好みには合わなかったかな……。もちろん、よくあるフルーツを使ったスムージーもあります。
道の駅の付近には町役場の他、新しくできたホテルやイオンが集まり、このあたりが復興拠点なのだろうという感じです。
浪江駅から電車に乗り、隣の双葉駅へ。
町ごとに区切ると分量的にちょうど良さそうなので、まだ日が沈んですらいませんが今回はここまでとして、次回の双葉町編に続きます。