時代は平成から令和となり、代替わりに伴う行事も数多く行われていますが、まもなく以下の行事があるものと思われます。
いずれも令和になって初めてということで、関心を持たれている方も多いのではないでしょうか。
まだ上記については掲載されていませんが、一般参賀の要領については宮内庁の下記ページで案内されるはずなので、必ずご覧ください。
平成最後の天皇誕生日(2018年12月23日)に一般参賀に行ったので、その時の記録を紹介したいと思います。
なお、冒頭のキャプションもそうですが、本記事では皇族方の敬称については基本的に当日時点としていますので、予めご了承ください(この辺の適切な考え方はよくわからない……)。
皇室関係行事の一般的な注意事項
皇室関係の行事に共通する注意事項は、とにかく以下の点に尽きます。
- 長時間待つことは大前提
- 締め切られても泣かない
- 手荷物は極力少なく。持ち込み禁止物品に注意
事前申し込みなどの制度はなく、当日、集合場所に集まった先着順に警察官が誘導する形なので、確実に会場に入れる保証は何一つありません。
途中で、手荷物検査、ボディチェックなどを受けて会場へ入っていきます。手荷物検査を迅速に終わらせるためにも、極力荷物は少なくしていきましょう。
仮設トイレも用意されていますが、それも長蛇の列ができますので、とにかく集合場所へ行く前には、当日の気候に応じて準備を万端にしていく必要があります。新年一般参賀や天皇誕生日の一般参賀であれば、寒さ対策が重要になると思います。
皇居一般参賀の種類と、お出ましの回数の違い
新年一般参賀と天皇誕生日一般参賀の一番大きな違いは、両陛下や皇族方がお出ましになる回数です。直近では以下のようなスケジュールになっていました。
- 天皇誕生日一般参賀(2018年12月23日)…3回(10:20頃、11:00頃、11:40頃)
- 新年一般参賀(2019年1月2日)…5回(10:10頃、11:00頃、11:50頃、13:30頃、14:20頃)
お出ましの回数はその時々で変わり、今年の新年一般参賀は実際には人出に合わせて7回行われました。
ただ、天皇誕生日は午後は祝賀行事があるため、午後のお出ましはなく、記帳のみの受付となります。この点は要注意です。
時系列での記録
9:16 皇居前に到着
東京駅から行幸通りの地下道を西に進み、皇居前の外苑入口へ。すでに多くの人が並んでいて、交差点付近まで人があふれている状況でした。
なお、最終的には皇居前広場に集まって皇居の中に入っていきますが、そこに至るルートは複数あるので、行きやすいところから入ることができます。
行幸通りの広い道に何列もの列ができ、そこでひたすら待ちます。その間に日の丸の小旗が配られます。当日は曇り空でしたが、時々薄日が差したり雨がぱらついたり、変わりやすい天気でした。大降りにはならなくて幸いでした。
10:27 検査場手前へ
少しずつ列が進み、1時間ほどで検査場手前へ。
前の白いテントが手荷物検査場。その後、ボディチェックや金属探知機でのチェックがあります。
検査が終わったら、今度は皇居前広場で、他のルートからの入場列も含めて待機です。
この日のお出ましの予定は10:20、11:00、11:40の3回。11:00の2回目も終わり、先に待機していた列が皇居に入っていく中、締め切られないか不安になってきます。
11:25 いよいよ皇居内へ
到着から約2時間。ようやく列が皇居内へ向けて動き出しました。
石橋を渡り、正門より入場します。
石橋からもと来た方向を見渡すと、まだこれだけの人が。
果たして全員間に合ったのでしょうか。
西の丸玄関手前になると宮殿の姿が見えてきます。
ようやく西の丸玄関へ到着しました。
11:35 一般参賀の会場、長和殿前の広場へ
皇族方のお出ましを待つ長和殿前の広場に入ったのは11:35。最後のお出まし予定の5分前、かろうじて間に合いました。
広場の中央付近はすでに密集状態だったため、向かって左側の玄関前へ。
この日の天皇誕生日から、両サイドに大型モニターが設けられ、お姿が映し出されるようになりました。
長和殿の優美な玄関。
お出ましの流れ
11:48、大型モニターが点灯。
天皇、皇后両陛下をはじめ、お出ましになる皇族方。
国民の祝意に感謝する旨のお言葉を述べられた後、手を振られる天皇陛下。
その後、他の皇族方のお姿もモニターに映し出されました。
12:00。皇族方は退出され、お出ましは終了となりました。
帰りは行き先に応じて、北側の複数の門に分散して退出する形になります。
ちなみに、皇居一般参賀においてもう1つ大事なこととして、以下の点を挙げておきます。
- 繰り返される「天皇陛下、万歳!」のコールは抵抗があってもスルーする。
具体的には、天皇がお出ましになってから退出されるまで、お言葉を述べられる時を除いてずっと繰り返し叫び続ける人がいます。たぶん毎回いるのだと思います。
そういう右翼的なノリはちょっと……という方も多いでしょうが、せっかくの貴重な機会なのに、こんなことで気分を損ねるなんてもったいありません。黙って聞き流しましょう。
以上、皇居一般参賀の記録でした。
「旅の記録」というには微妙な記事ですが、今後行かれる方のために「到着から2時間以上待ちました」ということと、大まかな流れだけでもお伝えできればと思い、書くことにしました。