※本記事は2017年6月の記録になります。
下記の記事の続きになります。
鉄道で「碓氷峠」といえば、かつての信越本線の横川~軽井沢間になりますが、峠の頂はまた別にあり、そこからは素晴らしい絶景が堪能できます。
軽井沢(東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢)から乗ってきたボンネットバスを降りると、もう峠の頂です。
古くからの茶店で名物「力餅」をいただく
この界隈にはいくつかの茶店があり、蕎麦や名物の「力餅」などの食事を提供しています。これはどういうことかというと、ここは中山道の経由地ということで茶店ができ、旅人に餅を供して元気づけたところから「力餅」と呼ばれるようになったそうです。
その中でも一番古いとされる「しげの屋」を訪問してみました。
店の入口の駐車場に不自然な赤線が引いてあります。
その線の先には、「上信國境」と書かれた石碑が。そう、ここが長野県と群馬県の境なのです。
ちなみに、しげの屋の所在地は長野県になっています。
当然、室内でもいただけますが、せっかくの好天なので見晴らしを堪能できる屋外の席にしました。
力餅は、小さく丸めた餅で、きな粉、あんこ、ゴマなどの味が楽しめます(バリエーションは店によっていろいろ違うようです)が、一番好きな大根おろしでさっぱりと行きます。
うっかり下に落としたりしないかちょっとどきどきです。
ここからの眺め。鮮やかな新緑の向こうに、高崎方面の広大な平野が広がります。うっすらとですが中央やや左に筑波山まで見えています。
天気が悪かったり風が強かったりすると厳しいですが、穏やかな日にはこの見晴らし席はとてもおすすめです。
見晴台からの絶景
この見晴台は大正時代に開発されたそうで、古めかしい札が残る門をくぐっていきます。
ここにもやはり県境のラインが。
先ほどと同じ高崎方面の眺望。
南東の妙義山方面(だと思います)。
南の方には、雪をかぶった南アルプスの山々もかすかに見えました。
西にそびえる浅間山。
絶景をじっくり堪能して降りていくと、気になる木がありました。
この「皇太子殿下」というのが、上皇陛下なのか、天皇陛下なのかは少し調べたけれどはっきりとわからなかったのですが……。
軽井沢へ戻って
赤バスで峠を下り、旧軽井沢銀座のまんなかで下車。多くの観光客が思い思いに過ごす中、私も昼食をいただいて軽井沢駅へ戻りました。
次はバスで横川駅へ向かいますが、時間があるので駅の南側も少し見てみました。
軽井沢駅北側が「旧軽井沢」と呼ばれるのに対し、南側は比較的新しく開発されたエリア。広大な土地を活かした大規模な施設が見られるのが北側との違いですね。
駐車場がぎっしりだったのが圧巻でした。
この後、バスで横川駅へ。鉄道がアプト式や補助機関車の連結で越えた峠を、急カーブが連続する国道で下っていきます。
横川駅からはSLレトロ碓氷(現・SLぐんまよこかわ)に乗車しましたが、それはまた次の記事としたいと思います。