君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

京阪石山坂本線 琵琶湖の西岸から浜大津へ

 ※本記事は2019年6月の記録になります。

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京阪石山坂本線の車両。坂本比叡山口にて

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比叡山周遊ルート(Googleマイマップで作成)

上記の比叡山周遊ルートを6月に訪問した記録の続きになります。

京都側から比叡山を抜け、前回は坂本ケーブルで琵琶湖側まで下ってきました。

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今回は京阪石山坂本線で坂本比叡山口~びわ浜大津間を乗車します。

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京阪石山坂本線 坂本比叡山口~びわ浜大津間(Googleマイマップで作成)

坂本比叡山口駅にて

坂本ケーブル比叡山から降り、ケーブル坂本駅からバスに乗って坂本比叡山口駅で下車。

下車したのは数人で、その他の乗客はJRの比叡山坂本駅方面へ向かいました。

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以前は「坂本」駅でしたが、京都側の叡山電車の「八瀬比叡山口」と対照させる形で2018年3月に「坂本比叡山口」と改称されました。これにより、滋賀側からの比叡山への入口であることを強調する狙いがあるようです。

したがって、駅名板は1年少し前に取り換えられたばかりのはずですが、すでにこうして植物に覆われようとしています。少しは見やすくすればいいんじゃないかと思いますが、あまり手は入れない方針なのかもしれません。

さて、到着した時はまだ強い雨が降っていました。

スマホで雨雲レーダーを見てみると、東西に細長い雨雲がかかっており、それはこの後南下していくようです。

つまり、このまま電車に乗ったのでは、雨雲と一緒に南に向かうことになりそうです。

幸い、途中の乗り継ぎが想定よりスムーズで、予定より30分ほど早く着いていました。なので、ここで30分待てば雨雲も離れてくれているのではないかと思います。

駅前すぐのところにおみやげ屋兼甘味処の店があったので、そこでおやつも兼ねて時間をつぶすことにしました。

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坂本比叡山口駅を出て、右手すぐのところにある「うえだ」という店です。

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ぜんざい・わらび餅・くずきりなど、和の甘味のメニューが豊富に揃う中で、黒糖わらび餅をいただきました。蜜はコーヒーのミルクのように別添えになっていて、適度にかけていただきます。

ひんやりぷるんとした食感と黒糖の甘さが、ほとんど乗り物に乗っているだけとはいえ比叡山をまたいできた身には心地よく、途中で蜜をかけることで濃厚になる味の変化も楽しめました。

 

しばらくして店を出ると、期待した通りすっかり雨があがってくれていたので、駅に向かいます。

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駅の南端にあるモニュメント。

添えられた作品解説は透明なプレートなので読みにくいですが、以下の通り書かれています。

 このモニュメントは、複線のレール組みの上で未来に向けて回転するイメージを象徴したオブジェ。先端は比叡山と琵琶湖を指し、真ん中の空間は坂本と浜大津を結んでいます。

 このレールは明治43年大阪天満橋~京都五条間開業時に京阪本線に使用された創業時のレール。英国から輸入されたASCE型で、軌道での役割を終えた後も京津線大谷駅のホーム上屋の支柱として働いていました。

オブジェの芸術性については正直論評するのが難しいのですが、下のレールの由緒が凄くてびっくりします。創業時のものがこうして受け継がれているというのは心動かされるものがあります。

しばらくすると、折り返し石山寺行きとなる列車が入ってきました。

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石山坂本線京津線の車両は順次、京阪本線のシティ・コミューター(8000系・3000系以外の車両)と同じ塗装に変更されていっています。

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発車待ちの列車。

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京津線石山坂本線の塗装が同じになるため、誤乗を防止するために行先表示の隣にアイコンがつけられるようになりました。

石山坂本線は逆三角形の水色で琵琶湖のイメージ。京津線はこれとは対照的に正三角形の緑色で、逢坂山を越えるイメージになっています。

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車内は一般的なロングシートです。一部に併用軌道があるとはいえ、路面電車ではなく、あくまで小型なだけの一般的な電車になります。

坂本比叡山口からびわ浜大津

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定刻になって発車。運転席後部の席から前を見ていると、直線的な線形と、進むにつれて高度を下げていく様子が見て取れます。

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松ノ馬場駅にて、おでん電車ラッピングの車両とのすれ違い。

よく見るとキャラクターが巾着だし、背景も玉子とか厚揚げとかおでんの具材なのですね。

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穴太(あのお)駅付近の下り勾配。進んでは下り、また進んでは下り、を繰り返していきます。

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穴太~滋賀里間。この近辺は比叡山麓の高台を走るので、線路そばに建物が途切れたところからは琵琶湖がよく見えます。湖岸沿いの低地を走るJR湖西線とはまた異なる沿線風景です。

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滋賀里駅にて、「響け!ユーフォニアム」ラッピング列車。

12月まで運転されるようです。運転予定は下記のページで公開されています。

www.keihan.co.jp

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近江神宮前駅。左側には石山坂本線の車庫があり、運転上の拠点駅になっています。

次の京阪大津京駅でJR湖西線大津京駅)とクロスし、浜大津方面へ向かっていきます。

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三井寺(みいでら)駅。次のびわ湖浜大津駅までは併用軌道になります。

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大通りの一部を鉄道に利用するのではなく、広くはない通りのほぼ全体を鉄道に利用しており、車に混ざって進んでいく形になっています。特に向かって左側は、人が辛うじて通れるほどの幅しかありません。

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びわ浜大津の駅前交差点。浜大津の中心で、京津線も平面交差で合流するハイライトです。

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びわ湖浜大津駅へ入線。列車はこの先、石山寺へ向かいますが、ここで京津線へ乗り換えるため下車します。

びわ湖浜大津駅にて

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乗ってきた列車の出発をお見送り。

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直後に、反対方向、坂本比叡山口方面へ向かう列車が入ってきました。こちらは塗装変更前です。

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到着を見届けて、改札を出て交差点上のデッキに出ます。

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先ほどの列車が坂本方面へ出ていきました。

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デッキの北側は琵琶湖です。

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湖岸には遊覧船乗り場があり、写真では見にくいですが遊覧船の姿が見えます。

 

次は京阪京津線で京都へ戻り、ゴールとなります。

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