令和最初のゴールデンウィークに、旧JR山田線の一部を併合したばかりの三陸鉄道リアス線を全線乗り通しました。
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宮古まで3両編成だった列車は、宮古で3両目のレトロ車両を切り離して2両編成のワンマン運転になりました。
田老駅。津波に襲われ駅舎は倒壊したものの、ホーム自体は無事だったとのこと。
田老駅の北側。確かに造成され直したのがわかります。
田野畑駅の直前。平井賀川の水門には、三陸鉄道の車両に似たデザインをした管理棟があります。
田野畑駅。目の前にホームがありませんが停車中です。
いくつかこういう駅があったのですが、2両編成のワンマン運転の場合、前の車両で乗り降りが完結するため、後ろの車両はホームにかかってなくても構わない、という割り切りのようです。
その後、しばらくは山中を進みますが、白井海岸駅からまた海岸部に出て、沿線随一のビューポイントとなる大沢橋梁に来ます。
列車はここで一時停止。十分に眺望を楽しむ時間を取ったのち、ゆっくりと発車します。
これは堀内駅から海岸側。見ごたえがある車窓が続きます。
その次に一時停車するのは、堀内駅を出た後の安家川橋梁。
こちらは国道45号を行き交う車も見え、動きのある風景が特徴的。
さて、ビューポイントでの一時停車というものについて後で客観的に考えてみると。
これは、乗車している人にとってのサービスだと認識していたのですが、実は、列車を撮影する人にとってもサービスタイムなのだと気が付きました。
例えば、大沢橋梁を渡る列車の写真はポスターなどでよく使われるそうですが、この時、停車していればとても撮影がしやすい。つまり、きっと被写体としてポーズをとる狙いもあって停車しているわけです。たぶんそうなのでしょう。
こういうのも、実際に経験して、それをもとに考えてみないと案外気づかないことだったりしますね。
まだまだ海岸沿いを進みます。野田玉川駅付近。
十府ヶ浦海岸駅。「海岸」とはいうものの、この付近は高い防波堤が建造されており、海の姿を見ることはできません。
駅自体もすごく真新しいのですが、震災復興事業で整備された団地が付近にあり、そのアクセスのために2017年に新設されたのですね。
堤防の上は遊歩道になっているのか、自転車で走る人、歩いていく人の姿が小さく見えていたりしました。
やがて列車は久慈市街へ入り、盛駅からのロングランの終着となりました。
久慈駅に到着した列車。この時に初めて気づいたのですが、新生三陸鉄道を祝うヘッドマークが付いていたのでした。
中は昔ながらのこじんまりとした空間。表側もそうですが、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台ということで、それ関係の掲示物が目立ちます。
この駅舎内に、幻の「うに弁当」で知られる「三陸リアス亭」があります。予想通り、この日はすでに売り切れでした。
ちなみに、三陸鉄道はこの路線の長さを活かした「夜行列車」を企画しています。
盛駅 22:00発→久慈駅5:30着の三陸縦断夜行列車「さんりくあさかぜ号」とのこと。これも、山田線の一部を併合したことを活かしたナイス企画だと思います。